TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

普段通りの学校

普段通りの4時間目

私は普段通り 授業をうけていた

 

此処 、菫解いてみて

はい

先生にあてられ

立ち上がり 黒板の方に向かう途中

視界が歪んだ

そのまま構える暇もなく

私はその場に 倒れ込んでしまった

 

菫 ッ ! 菫 ッ !

名前を呼ばれる

けどその声も

意識も

遠のいた

救急車に運ばれて

私は診察室で目を覚ました

起きた後

両親が駆けつける

幾つかの検査をした後

診察室の 椅子に座らされた

 

落ち着いて
聴いてください

 

菫さんは心臓ガンで

 

もって一年でしょう。

その言葉を聴いた後

時が 止まったように感じた

音を遮断し

膝の上に置いた 手と手を

握りしめる

嗚呼 、どうせ w

何もかもが 私を捨てるんだ 、w

強制入院になり 、

個室の寝具に 寝かされた

点滴を繋がれ

私以外部屋の中には 居なくなった

親は私の 余命宣告を聞いても

悲しむどころか喜んで

保険金が______

とか話をしていた

着替えも 持ってきてくれない

だから明日外出許可を 得たので

取りに帰るつもりだ

タヒ

落ちる雫を

拭いもせず

頬を濡らして

ただぼんやりと

窓の外を見つめた

夕方頃

皆がお見舞いに 来てくれた

葛葉

で 、身体は
大丈夫なのか ?

たわいもない会話の後

葛葉君は尋ねてきた

唇を噛んで

思わず顔を下に向ける

少しして

私は顔を上げ

笑って言った

ただの貧血 w

念の為
数日間入院するんだ

そっか ~
速く良くなってね

うん
ありがと 、w

人生で2回目の嘘

見破って欲しいと言う 想いのまま

溢すように言った

明日も来てくれる ?

勿論

やった

暫くして

皆が帰り

私はまた独りになった

寝転んで

白い天井を見つめ

私は考えた

カゾクもガッコウも 全て捨てて

ケイサツからも ビョウインからも

逃げて

過去も未来も

見ずに

逃げよう。

携帯は位置情報が あるから駄目

ゲームも要らない

写真も要らない

そんなモノ今となっては 全てゴミだ

逃げるには 必要最低限の荷物だけ

貯金してきたお金 と 傘 、飴 、予備のパーカー 、 カメラ 、ラジオ 、 懐中電灯 だけ

後は どうにかしたらいい

" 優等生 "

" 生徒会長 "

" 天才 "

" 学年トップ "

そんな下書きも 何もかも要らない

こんな息苦しい社会から

こんな狭い世界から

逃げてしまおう。

余生を過ごすには 充分なスリルだろう

明日荷物を 取りに行ったついでに

用意をして

明後日に実行しよう。

成り行きで生きて

何処か誰も居ない遠くで

勝手にタヒのう。

カッコイイタヒに方を してやろう。

布団に潜り込んで

しっかりと目を閉じた

やがて 、夢の無い

重い鉛の扉のような 眠りがやってきた

余った生命にジカンを .

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

307

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚