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私は5年前までいた寮の部屋に戻ってきた

綺麗に掃除されていて

まるでいつ戻ってきてもいいようになっていた。

📝

この部屋に煌莉がいるの、やっぱ安心する

🌟

…そっか

📝

何持ってきた?

📝

料理器具とかは食堂に置いてもらった方がいいかも

🌟

あ…食堂

この建物は私たちしかいなかったから

作戦会議としても使っていた食堂

私が大好きだった場所だ。

📝

煌莉好きだったよね 食堂

🌟

うん。いつ行ってもおいしい匂いがした。

🌟

食堂に入れば、メンバーやってくる?

📝

…どうだろ

📝

俺が外出から帰ってきた時しか

📝

食堂見ないからさ、誰がいるかわかんないんだよね

📝

でも、誰かしらいるよ

🌟

声をかけることは可能?

📝

…難しいかな

📝

自ら壁を作っちゃった人もいるから。

🌟

誰…?

📝

めめ

めめはスパイ活動中

よく喋るメンバーの1人だった

めめは勘が鋭くて、倒すのが難しい鬼も

めめの勘ですぐに倒せた

📝

俺が話しかけても、頷くだけで何も反応しない。

📝

煌莉ならきっと話してくれるはず。

📝

だって照と話したんでしょ?

🌟

…まぁ

🌟

照とは…

🌟

翔太が言うには1年ぶりに口開いたって。

📝

すごい力持ってるんだよ。煌莉は。

🌟

……そうなんだ

📝

……これだけ?

🌟

うん。また調達する。

📝

じゃあ、俺は研究があるから。またね

🌟

あ、うん。

あべちゃんはそそくさと部屋から出ていった。

9人でいたくない。10人でいたくないような

そんな感じだった。

誰かしら、壁を作っちゃっているのかもしれない。

私が間に入って、その壁を壊さなくては

今まで使っていたものや

技をまとめたノート

手帳や日記帳を本棚にまとめた。

🌟

……なにこれ

本棚の隙間から、1枚のメモが出てきた。

メモは、ローマ字で書かれていた。

🌟

雪…魔法…で

🌟

強い…のは、きらり…

🌟

5年後…また、会おう…

🌟

ってことは

🌟

SnowMagicで強いのは私 5年後強くなってまた会おう…

🌟

ってこと?

メモをひっくり返すと

私と翔太、そしてあべちゃんが肩を組んでいる写真だった。

その横に、ニコニコしている7人がいた。

私はその写真を手帳に挟んで、

本棚にしまった。

まるで、また10人が集まることを示しているような

そんな気がした

康二の部屋の前

俺は人が変わってしまったように暗くなった康二に声をかけた

📝

康二

📝

康二が大好きだった煌莉が戻ってきたよ

📝

また2人で漫才してよ

📝

部屋にいるから、声掛けてあげてね。

いつもの事だ

康二は、煌莉がいなくなってから

人が変わったように黙りこくって

ボケることもツッコむこともしなくなった

対面した時に声をかけると反応するくらいで

子犬のように甘えてくることもなくなった

時間帯と順番を決めて入っていたお風呂は

自由 と書かれた紙1枚で誤魔化されていた

私の前に入っていた人物は分からないし

誰がいつ入ったかも分からない

1回だけふざけて9人で入っている中に

その日の掃除担当でお構い無しに浴槽に洗剤ぶちまけた時は

照にめちゃくちゃ怒られたっけ

そんなふざけ合いもできなくなっていた

🌟

もう一回話したいな…

もう何もかも失った気がした

でも

この出来事は

私が変えないといけない

次の日 朝

私が戻ってきたことは

照 翔太 あべちゃんしか知らない

だけど食堂にいれば

誰かしらに会えると聞いたから

得意料理でみんなが大好きだった

温かいスープを作ることにした。

🌟

SnowMagicにいた頃から

🌟

料理担当私だったっけ…?

すると ドアの隙間から人影が見えた

🌟

ん?

🥀

……?

きっと、舘様だ

🥀

…誰?

舘様だった

🌟

……お久しぶりです

🥀

……

黒に赤がかったローブをまとった舘様がこちらにやってきた

🥀

……煌莉?

🌟

……うん

🥀

煌莉……あの煌莉なのか!?

舘様は私の肩を掴んで

グッと抱きしめてきた

🥀

会いたかった…!俺煌莉に会いたかった!

舘様は泣いていた

🌟

私も会いたかった…

🥀

今まで何してたの?

🌟

今まで…何してたっけ?

🌟

この前、翔太から連絡来てさ

🌟

照から戻ってこいって命令で。

🌟

1人で頑張ってみんな寮にこもったんだよね?

🥀

…俺だけじゃなかったんだ笑

🥀

みんな動いてるかと思ってた

🌟

私、SnowMagic内で強かったから

🌟

助けて欲しいんだって。

🥀

みんな、言ってたよ

🥀

照に、「なんで優秀なあの子をクビにしたんだ!」って

🥀

それで喧嘩になって、1人で行動するようになって

🥀

それでこもっちゃって。

🌟

私にできることなら、なんでも言って。

🥀

うん。ありがとう。

それから私と舘様はお昼までずっと食堂で語り合っていた。

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