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朝の街は、まだ人も少なくて、 空の色が透き通るように青かった。
小さな公園に向かって、ゆっくりと歩く一行。
みんなが自然体で、何気ない会話を 交わしながら進んでいく。
武藤潤
空を見上げながらぽつりとこぼす。
上村謙信
隣で微笑む。
関哲汰
その言葉に、後ろからツッコミを入れる。
上村謙信
山下永玖
吉澤要人
2人でくすくす笑う
その様子を見ながらぽつりとつぶやく。
高尾颯斗
ぽんと私の肩を軽く叩いた。
〇〇
みんなが一斉にこっちを見る。
関哲汰
当たり前のように言う
山下永玖
〇〇
戸惑う私に、永玖がニコッと笑ってうなずく
山下永玖
少し先を歩いていた謙信と要人が 振り返ってくる。
上村謙信
吉澤要人
〇〇
言葉につまった私に、颯斗がすっと並んで、
高尾颯斗
〇〇
高尾颯斗
その言葉が、胸の奥にじんわりと染みた。
そうして、私たちは小さな公園にたどり着く。
ブランコに腰掛けたり、ベンチに並んだり、 少しずつ、ゆっくりとした時間が流れていく。
風が髪をなでる。 私はそっと、目を閉じた。
笑っていいのかなって思えたこと。 それが、なんだかとても大きな一歩だった。
そして――
〇〇
ぽつりと、 でもはっきりとそう言った私の声に、 みんながそれぞれ、 あたたかい笑みを返してくれた。
言葉にしなくても、伝わるものがある。 そんなことを、初めて知った朝だった。