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⚠︎nmmn注意⚠︎ ⚠︎キャラ崩壊注意⚠︎ ⚠︎誤字脱字注意⚠︎ ⚠︎神様パロ⚠︎ ⚠︎微体調不良⚠︎
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番外編 リクエスト
六奏神社の夜は、とても静かだ。
昼間に聞こえていた笑い声も、境内を駆ける足音も、今はすべて眠りについている。
本殿の灯りは落とされ、月明かりだけが石畳を淡く照らしていた。
――けれど。
拝殿の奥、ほんの小さな灯りが、まだ消えずに残っている。
みことは、ひとりだった。
人の姿のまま、机に向かい、古い帳面を広げている。
筆先が静かに動き、淡い光が文字の上をなぞる。
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小さく呟き、みことは息を整える。
絵馬、願い文、祈りの声。
昼間に受け取った“守ってほしい”という願いは、思っているよりも多かった。
子供の無事を祈る声。
病の回復を願う声。
小さな幸せが壊れないようにと願う、ささやかな祈り。
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みことはそう思ってしまう。
昼はみんなと過ごす時間。
だから仕事は、夜にやればいい。
誰にも気づかれないように。
誰にも心配をかけないように。
そうして夜が、何日も続いていた。
朝。
六奏神社に、いつもの音が戻る。
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すちがのんびりと欠伸をしながら境内に出る。
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こさめが小鹿の姿でぴょんと跳ね、すぐに人の姿へ戻る。
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なつが辺りを見回す。
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らんが屋根の上から言った、その直後。
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小さく、何かが倒れる音がした。
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拝殿の方からだ。
すちが一番に駆け出す。
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障子を開けた瞬間――床に倒れている、金色の影。
みことが、意識を失ったまま横たわっていた。
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一気に空気が張りつめる。
すちはすぐにみことの脈を確かめ、胸を撫で下ろした。
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こさめの声が震える。
みことの額は熱く、まぶたの下にはうっすら影が落ちていた。
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なつが低く言った。
みことは、客間に運ばれた。
布団に寝かされ、すちは濡れ布巾を用意し、こさめは水で喉を潤す準備をする。
らんは静かに扉を閉め、いるまは帳面を見つけてきた。
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いるまが帳面を広げる。
そこには、夜ごとに書かれた祈りの記録がびっしり残っていた。
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すちの表情が曇る。
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しばらくして。
みことのまぶたが、ゆっくりと動いた。
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すちがすぐに声をかける。
みことはぼんやりと天井を見つめ、少し遅れて状況を理解した。
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苦笑い。
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すちの声が、ぴしっと響く。
みことはびくっと肩を揺らした。
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すちは怒っていた。
でも、その声は震えている。
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みことは視線を逸らした。
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なつが障子を思い切り開けて、危うく外れるところだった。
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こさめが、そっと布団の端を掴む。
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少し言葉を探してから、続ける。
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みことの目が揺れる。
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その言葉は、とてもまっすぐだった。
みことは、しばらく黙っていた。
そして、ゆっくり息を吐く。
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今度は、ちゃんとした謝罪だった。
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すちが、みことの手を包む。
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それからの数日。
みことは、強制的に“休養”となった。
夜になれば、すちが部屋を確認しに来る。
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なつは差し入れを置いていく。
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こさめは水で作った冷たいおしぼりを持ってくる。
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らんは何も言わず、兎の姿で布団の端に丸くなる。
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数日後。
みことは、ようやく起き上がれるようになった。
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すちは腕を組む。
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全員一致だった。
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みことは、困ったように笑った。
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その夜。
みことは、ちゃんと布団に入った。
灯りは消えて、外には月。
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隣の部屋から、みんなの気配がする。
守られている。
それを、初めてちゃんと実感しながら――金色の守り犬は、静かに眠りについた。
番外編 リクエスト
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コメント
3件
👑くんみんなに愛されてるね😭 みんなの言葉が感動すぎる!😭 投稿ありがとうございます!!!
ここまで一気読みさせていただきました!倒れるまで頑張っちゃうみことちゃん可愛い…(?)主様が良ければ…このらんらんバージョンも見たいです、!
早速 リクエスト応えて頂き ありがとうございます!! 全然そういう感じで 良かったです!! やっぱりすちくん 怒ると怖いね ... ( また今度もリクエストします ( ᐛ )