コメント
2件
君とはじめて会ったのは、寒い寒い雨の日
失恋したばかりの俺は悲しくて悲しくて
雨に濡れるのも気にせず
ただ歩いていく人々を眺めていた
赤
赤
突然雨が止んだ
と思って空を見上げると、真っ赤な傘と黄色に輝く髪
黄
黄
赤
黄
黄
赤
優しい顔と暖かい手が心地よくて、俺はこの人に身を任せることにした
家に入るやいなやお風呂へ連れていかれる
本当はお風呂は苦手だけど、今は体が暖まるのが心地好い
赤
黄
赤
お風呂から出ると、ドライヤーを取り出して俺に向ける
赤
黄
結局捕まって乾かされた
赤
黄
困ったように眉を下げる君
黄
黄
黄
赤
黄
赤
黄
赤
赤
黄
黄
赤
黄
黄
赤
ずっと前から一緒だったみたいに安心できた
君が優しい人だって分かるから
初めて君の友達が家に来た時
橙
赤
橙
黄
赤
君が優しく頭を撫でてくれたから、安心できたんだ
赤
橙
黄
いつも可愛いって言ってくれること、なんだか小っ恥ずかしかったけど、嬉しかったよ
黄
赤
黄
赤
君が出かけていく時、いなくなってしまうんじゃないかって心配で
いつも引き止めちゃってごめんね
俺は君が大好きだけど
青
黄
黄
青
赤
俺以外と話す君を見るのは嫌いだった
赤
黄
青
赤
黄
青
黄
赤
ねぇ、俺を見てよ
君はお寝坊さんだから、毎朝俺が起こしてたね
赤
赤
黄
赤
黄に飛び乗る
黄
赤
黄
暖かい君が向けてくれる優しい眼差しが大好きだったよ
黄
君が大好きで良かったよ
君と生きられて良かったよ
赤
お布団汚しちゃってごめんね
たくさん心配かけてごめんね
黄
赤
涙で濡れた君の頬を舐める
赤
短い間だったけど、君がいたから楽しかったよ
赤
君とはじめて会ったのは、寒い雨の日だった
雨に濡れ、泥に汚れた君は小さくうずくまっていて
とても見捨てることなんて出来なかった
黄
黄
赤
黄
小刻みに震える君は今にも消えてしまいそうなくらい頼りなくて
黄
助けなきゃ、って思った
お風呂に入れると不服そうながらも大人しくしてくれた
もしかしたら、暴れる元気もなかったのかもしれない
黄
赤
か細い声で寂しげに鳴く君
黄
話しかけると返事をするように鳴いてくれるのがなんだか嬉しかった
体が暖まると少し元気が出てきたみたいで
ドライヤーを向けるとすぐに逃げ出してしまった
嫌がる君を追いかけ回すのは少し心が痛んだけど
君が風邪をひいたら悲しいから、必死に追いかけたんだ
黄
ドライヤーで乾いた君の体は初めて見た時からは想像できないくらいふわふわで
赤
でも、むくれたような小さな背中が可愛くて
黄
君と生きていきたいって思ったんだよ
黄
黄
黄
赤
黄
しっぽが揺れる
僕の言葉、ちゃんと受け取ってくれてるんだね
黄
赤
赤
体が一緒に揺れるくらい大きくしっぽを振る君が愛おしい
黄
黄
赤
黄
黄
そう、君は今日から赤だよ
気に入ってくれるかな
赤
暖かい
ずっと前から君といたような気がした
初めて僕以外の人に会った時
橙
赤
橙
小さな体を大きく震わせている君はすごく怖がっていたね
黄
赤
そう言って優しく頭を撫でると不安げにこちらを見上げる小さな瞳
赤
「よろしくね」とでも言うように背筋をぴんと伸ばして橙くんを見上げる
橙
黄
今までどんなことをされてきたのかは分からない
でも、これからは僕が幸せにするって決めたんだ
黄
赤
君が離してくれなくて毎朝遅刻ギリギリだったなぁ
黄
赤
案外潔く離してくれる君の瞳には不安の色が現れていて
本当なら仕事なんて行かないで君と過ごしていたかった
僕に大切な人ができた時
青
黄
黄
青
赤
黄
君は青ちゃんにだけはなかなか懐かなかったね、笑
今思うと、嫉妬してくれてたのかな
青
赤
黄
青
黄
君のことが大好きだけど、もっと構ってあげれば良かったかな
君はすごく早起きだったから
毎朝目覚ましが鳴る前に起こしてくれたね
赤
黄
赤
赤が飛び乗る
黄
赤
黄
少し煩わしく思ったこともあったけど、 なんだかんだ言って嬉しかったんだよ
黄
歩けなくなってしまってトイレへも行けなくなった君
少し申し訳なさそうにこちらを見上げる瞳は濁ってしまって
赤
黄
弱々しく横たわる姿は出会った日に少し似ていて痛々しい
君がゆっくりと、目を閉じる
もう、声をきかせてはくれないの?
朝、しつこいくらいに起こしてはくれないの?
もっと構ってあげれば
もっと遊んであげれば
もっと一緒にいられれば
…なんて後悔は沢山した
でも、君の顔があまりに穏やかで
ただただ、
黄