海斗
ホ、ホントに行くのかよ…
司
怖いのか?笑
海斗
べ、別に怖くねぇし!
渚
昼間なら大丈夫でしょ
司
道こっちで合ってんの?
渚
多分
海斗
な、なぁ
海斗
なんか空気重くね…?
渚でもどこか胸騒ぎがした
風もないのに木がガサガサ揺れてる
司
気のせいだろ
海斗
いや…マジで、
---カラカラカラ…
海斗
今の聞こえたか?
司
何が?
海斗
なんか引きずる音…
司
祠あるぞ
海斗
は、入るのか?
渚
中見たくね?
ガシャンッ!
祠から黒い手が飛び出てきた
司
おい今
海斗
うぁぁ!
渚
海斗!
渚が叫んだ瞬間
海斗の姿がスっと消えた
司
おい!海斗〜!
司が叫びながら走り回る
渚
海斗どこまで走ってったんだろ
司
どこにもいねぇ…
渚
ふざけんなよ…
誰かの笑い声だけが耳に響く
渚
いい加減出てこいよ!
それでも返事は無い
ただ、地面に残ってた
海斗の片っぽの靴だけが
ぐちゃぐちゃに濡れていた
司
なぁ渚
司は青い顔で言う
司
俺ら最初からさ
司
2人じゃなかったか?
渚
は?
司
最初から海斗なんて
司
いなかっただろ?
渚は震えた
絶対に3人だった…
でも頭が…
記憶がぐちゃぐちゃになっていく…
ヒヒッ…ヒヒヒ…
またあの笑い声…
もう耳じゃなく…脳に響く…
渚
やばい司…
渚が振り向く
そこに居たのは
司の“顔をした”なにかだった
司
渚
司
一緒に行こう
ドロドロに溶けた顔
赤い
血だらけの手
渚は必死で逃げた
でも、走る度
足元から無数の手が飛び出してきて
掴んでくる
もう
どこにも逃げ場なんて
な か っ た
終わり






