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西音寺璃乃

…(昨日お母さんから聞いた話…ホントなのかな…だとするなら私はずっとお母さんのことを…)

〜昨日〜

璃乃母

あの日私は…お父さんと大喧嘩をしたの…

西音寺璃乃

…うんしてたね…

璃乃母

…お父さんは私が貴方に勉強を強要させたって言ってたけど……

西音寺璃乃

……うん

璃乃母

…本当は違うの…

西音寺璃乃

…え?

璃乃母

…本当は…本当は…っ

プルルルルルル……プルルルルルル……。

西音寺璃乃

…電話…

璃乃母

……っ…!!

璃乃母

…ち、ちょっと出てくるね…

西音寺璃乃

…大丈夫……?

璃乃母

…大丈夫

電話の音を聞くなり母の膝はガクガクと震え 明らかに様子が変だった。 そして一瞬で察した。 …電話の相手がお父さんなんだってことを…。

璃乃元父

おい。なんで電話に出なかった

璃乃母

ごめんなさい…ごめんなさい…

璃乃元父

全く、お前ってやつはグズでダメな女だな。

璃乃元父

分かってるんだろうな?
そのうち絶対に璃乃を取りに行くからな。

璃乃母

や、やめてください……今あのこやっと幸せに……

璃乃元父

うるさい!!!!

璃乃元父

お前の意見など聞いていない!!

璃乃母

…っ…!

璃乃元父

…相変わらずその黙り込むくせ治ってないんだなw

璃乃元父

俺に殴られてる時からずっと黙って怯えてたもんなぁ?www

璃乃母

…っ…。

西音寺璃乃

…お母さん?

璃乃母

璃乃…っ!!
出てきたらダメ!

璃乃元父

ああ?璃乃か?

璃乃元父

久しぶりだな璃乃wお父さんだぞ?覚えてるか?w

西音寺璃乃

……

璃乃元父

なぁ?父さんのところに戻ってくる気はないか?

璃乃母

こ、答えなくていいよ!

璃乃元父

だからてめぇには聞いてねぇっってんだろ!!いい加減分かれよ無能がよォ!!!

バン……!

璃乃母

……っっっ……!!

西音寺璃乃

…お母さん切って。

璃乃母

…(震えている)

西音寺璃乃

ブチッ… ツーツーツー…。

璃乃母

ご、ごめん…ごめんね…っ。

西音寺璃乃

…大丈夫だから

西音寺璃乃

お母さんは何も悪くない……

西音寺璃乃

…お母さん…携帯貸して。

璃乃母

…え…?

西音寺璃乃

大丈夫…いいから貸して

璃乃母

うん、、

ピピピッ…シュッシュ…。 ピー…。

西音寺璃乃

…これで良し…っと

璃乃母

……??

西音寺璃乃

…あの人の電話番号消しといたから…もうこれで大丈夫だよ

璃乃母

ありがとう…。

ギュッ……。

西音寺璃乃

大丈夫…お母さんは何一つ悪くない…。

西音寺璃乃

(私がお母さんを守らなきゃ)

西音寺璃乃

…そうだハサミ

璃乃母

…え?

ジョキッ…ジョキッ…ジョキ…

璃乃母

……?!

璃乃母

な、んで?

西音寺璃乃

…私もお母さんも髪を短くすれば…あの人に私たちだってバレないはず……

西音寺璃乃

ましてやあの人は私を見たのは髪が長かった時だから、私のことは分からないにしても,
お母さんのことは覚えてるから、だから二人で一緒に髪を切れば大丈夫だと思う……。

西音寺璃乃

それにあの人のことだから……追いかけてきそうだし……。

璃乃母

…そう…だね

ジョキ…ジョキ…ジョキ……。

西音寺璃乃

…これで…良し…

西音寺璃乃

ふふっ、だいぶお母さん雰囲気変わったね?

璃乃母

そ、そうね……私こんな髪短くしたことない…それに伊達メガネ…初めてする……。

西音寺璃乃

似合ってるよ。お母さん

璃乃母

ふふ、それなら良かったわ。

西音寺璃乃

あのねお母さん

西音寺璃乃

今度私の友達にあって欲しいの

璃乃母

そうね。お礼もしたいし…
今度連れてきてくれる?

西音寺璃乃

うん!!

ー次の日学校でー

紗良

おはよ…ってええ?!?!

紗良

璃乃?!?!どうしちゃったの?!

西音寺璃乃

あははっ、ちょっと短くしたくて笑

紗良

似合ってるけど思い切ったね💦何かあったの?

西音寺璃乃

ううん、大丈夫。ただの気分

紗良

そっか💦でも何かあったらすぐ言ってね?

陽太

うーっす…ってええええ?!?

陽太

ちょ、どしたん?!

莉玖斗

うるさ…

莉玖斗

……!

莉玖斗

え、?

南雲零斗

うーっす…

南雲零斗

……は?

南雲零斗

何、どしたよその髪?!

西音寺璃乃

あはは笑ちょっと切ったんだ

西音寺璃乃

気分…的な?

南雲零斗

…そっかぁ

南雲零斗

ま、なんかあったら言えよー?

西音寺璃乃

うん!

紗良

…璃乃ちょっと

西音寺璃乃

ん??

そう言って璃乃を連れ出す紗良

紗良

…ねぇ璃乃…

西音寺璃乃

ん??

紗良

本当はその髪……
理由あるんだよね……?

西音寺璃乃

…流石だな紗良ちゃんは…

西音寺璃乃

…うん…実はね……

ー理由説明中ー

紗良

…ッ?!

紗良

何…それっ…

紗良

なんで今更そんな…っ

紗良

……?!

紗良

もしかしてそのせいで髪の毛切ったの……?!

西音寺璃乃

うん……

紗良

そんな…っ

ギュッ……。

紗良

辛かったよね…もう大丈夫…

紗良

私がついてる…ううん!
私だけじゃない私たちみんなついてるから……!!!大丈夫!

西音寺璃乃

ありがと…っ…。

ポロポロと今まで我慢していた涙が まるでダムが決壊したかのように溢れ出し止まらなくなった。 その間もずっと紗良は背中を摩ってくれていた。

西音寺璃乃

ごめんね…もう大丈夫

紗良

ほんとに、?

西音寺璃乃

うん、、

紗良

なら良かっ…

ガチャ……。

莉玖斗

…ごめん

紗良

莉玖斗?!

莉玖斗

……聞くつもり無かったんだけど聞いちゃった

西音寺璃乃

そうなんだ、

莉玖斗

…あのさ

莉玖斗

私でよかったらいつでも話くらい聞くから。

西音寺璃乃

ありがとう…

莉玖斗

…私もさ、実は

莉玖斗

親が不仲で離婚して
今はもうめんどいから一人暮らしだけどさ
なかなかだるかったから気持ちわかるんだよ。まぁ、その反動で今こうやって不良なってんだけどさ

西音寺璃乃

そうだったんだ。。

莉玖斗

ん、だから気持ち少しはわかるつもり。

莉玖斗

…だから話聞くくらいならできるから。
お願いだから溜め込まないで話して。

西音寺璃乃

うん、

西音寺璃乃

分かった。

紗良

そうだよっ!!

莉玖斗

よし、帰ろうか。
零斗たちも待たせてるし。

西音寺璃乃

そうだね。

紗良

だね。

キィ…ガチャ…パタン…。

???

……。
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