でもそんな日々が ずっと続くことが当たり前じゃねーんだ。 トッププレデターに村をゾンビだらけにされて 全てが壊れた。 生き残ったのは『俺一人。』
俺だけ生き残っても何の意味があるんだって。 俺の支柱もなくなって生きていけないっつーのに…。 ヒビキもシロウも俺のせいで死んだっつーのに…。
でも、あの時 自分の生を選んだのは俺だ。 復讐すると選んだのは俺だ。
だけど、だけどさ…
俺は……もう 誰も失いたくないのに……。
もう嫌だよ…… 何もできないまま 時間だけが過ぎてく。
ただずっとみんなが側にいて ってる夢を見てることしか 許されない。
なんで俺が生きてんだよっ……! なんで俺なんだよ! なんで俺なんかが生き残っちまったんだよっ!!
復讐するという強い気持ちと 死んで楽になりたい 自分の気持ちが交差する。
誰か教えてくれよっ……!!
誰かが俺の手を握ってきた。 そして、俺を安心させるかのように 強く優しく握ってくれた。 その手は冷たかったけど、どこか暖かった。
カゲ
ヒサ
そう言ったヒサの手に俺の手は包まれていた。
……______夢_____?
ヒサ
カゲ
俺は起き上がってヒサの方を見た。
ヒサ
カゲ
ヒサ
ヒサは優しく微笑んでくれた。
俺は申し訳ない気持ちになった。 ヒサはそんな俺を見通したみたいに……… 「迷惑なんかじゃないよ!」 なんて言ってくれた。
カゲ
もうこれ以上 人に迷惑をかけるわけには いかないんだ。
ヒサ
ヒサは真っ直ぐ俺の目を見てそう言った。
カゲ
これは嘘じゃない、俺の本当の気持ち。
ヒサ
ヒサは少し悲しげな顔をしていた。
ヒサ
カゲ
びっくりしたぁ!急に大きな声出すなよな……
ヒサ
ヒサは真っ直ぐな目でそう言った。
ヒサ
カゲ
俺は少し笑った。
ヒサ
「あぁ、わかった」と 俺は言って立ち上がった。 すると少しふらついて、 またベッドの上に座ってしまった。
ヒサ
カゲ
俺は笑って返した。
第四話終わり第五話に続く
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