ボクはキミに恋をした

タピオカがあるって言った時、 96ちゃんが異様に食いついてきた のは、今でも鮮明に覚えてる

主催者側のとも君でさえ 顔が少し青くなってるし、 それぐらい怖かったらしい

黒板は、まだ何も書かれていない状態

前に出て進行をしてる学級委員も、 困ってしまってるように見えた

何か案を出せれば、と思って、 とも君に聞いてみる

なるほど、食べ物系か

さらに和風スイーツ……

和風カフェとか、 一風変わってて面白いと思う

少し考える素振りをしてから、 そう言って手を挙げたとも君

それから和風カフェの案を出した

そして、真っさらな黒板に、 その文字が書かれていく

学級委員の1人が、教室を見回す

すると、また1人手を挙げた

男女逆転……っていうと……？

つまり、男子が女装、 女子が男装をして接客……？？

黒板に字が書き足されて、 これで出し物の候補は2つになる

そのまま他の案が出てくることは なく、和風カフェと男女逆転 メイド喫茶の一騎打ちに

……なる前に、また別の人が 手を挙げた

ま、まさかの合わせ技！？

そのまま話は進んでしまって、 男女逆転和風カフェというとんでも ないものになってしまった

それからしばらく、内装とか メニューをどんな方向性で作るかを 決めていったんだけど……

……と、どんどん案が出てくる

ちなみに、“男女逆転メイド喫茶”の 案を出した人からここまで、 提案してるのは全部女子

何か一つテーマがあると、 それに沿って作ったりしやすいのは、 曲作りも同じだし分かるけど……

ん？　BGM……？

みんなが盛り上がる中、 単語に釣られて、思わず手を挙げる

まずい、意図せず“男女逆転”推しの 女子側の加勢しちゃった……！

男子が手を挙げて、 そんな提案をしてくれる

僕を助けるためなのか、 そんな提案をしてくれるとも君

だけど、速攻女子達に 却下されてしまった

学級委員がまとめると、 女子が一斉にいい返事をする