鶴城優斗
トコトコトコトコ
蓮
···(そういえばこの人の名前聞いてない。)
蓮
あ、あの
鶴城優斗
?
蓮
な、名前を教えてほしいです。
鶴城優斗
あぁ、鶴城優斗。
蓮
鶴城さん。質問いいですか?
鶴城優斗
ええよ。
蓮
鶴城さんって本当に妖怪なんですか?
鶴城優斗
···なんでそう思うん?
蓮
いや、あの、その💦
鶴城優斗
・・・
鶴城優斗
ちょっと来い
蓮
え、あ、はい。
蓮
ここは、
鶴城優斗
俺が死のうとした場所や
蓮
死のうとした?
鶴城優斗
あぁ。俺はな、
人間だった
蓮
え?人間だったって、
鶴城優斗
簡単な事や
鶴城優斗
実験体やったねん。俺、
鶴城優斗
親が亡くなった後、知らへん男達が来て、研究所に連れて行かれた
蓮
···
鶴城優斗
そいつ等は妖怪を作る実験をしていたらしいねん。
鶴城優斗
それで、俺が初めての成功者やったらしいねん。他の奴らは死んでいたわ。
蓮
・・・
鶴城優斗
俺だってな、本当はなりたくなかった。
鶴城優斗
死のうとしても死ねない、死ねるとしたら寿命だった。
鶴城優斗
でも、寿命がこない。不死身だから。
蓮
不死身?
鶴城優斗
俺はこう見えて、もう100歳超えとるねん。
蓮
え、
鶴城優斗
すごいやろ。こんなんただの
いき地獄や
蓮
···辛かったんですね。
鶴城優斗
・・・
鶴城優斗
俺は、
鶴城優斗
仲間と同じ人になりたい。
鶴城優斗
生きる時も死ぬ時も、あいつらと一緒がいい。もうこれ以上、目の前で大切な人が死ぬのを見たくない。
蓮
・・・
鶴城優斗
死ぬ事なんて何回も考えた、死にたいなんて何回も言った。でも、全部意味がない。俺は、ただ普通に生きたいのに
鶴城優斗
なのに、なんで(ポロポロ
蓮
···(ギュッ
鶴城優斗
ッ。(ポロポロ
蓮
大丈夫ですよ。鶴城さんは普通の人間です。だって、大切な人がいるでしょ。
鶴城優斗
···(ポロポロ
蓮
その人達だって貴方の事を思ってます。
蓮
私だって、鶴城さんに感謝してます。
蓮
私の事を救ってくれた鶴城さんは優しい人です。
蓮
だから、死にたいなんて、言わないでください。皆が悲しみます。
鶴城優斗
ギュー(ポロポロ
蓮
大丈夫。(ヨシヨシ






