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葉月

それってどういうこと?

葉月

将也がお父さんを?

谷崎将也

そう

葉月

だってお父さんは事故で亡くなったって

葉月

だから将也は親戚のうちで育ったって言ってたじゃない

谷崎将也

親戚のうちで育ったことは本当だよ

谷崎将也

だけど親父は事故で亡くなったんじゃない

谷崎将也

俺が事故を起こしたんだよ

葉月

ちょっとそれってどういう・・・

プルルルルルル

葉月

電話?
こんな時間に

谷崎将也

こんな遅くにおかしいな
留守電でいいよ

電話の声

自分だけ幸せになれると思うなよ

電話の声

犯人はお前だ

電話の声

お前がやったんだ

葉月

何この電話

谷崎将也

声を変えて非通知でかけてきてる

葉月

この間の嫌がらせと言いこの電話といい

葉月

将也が起こした事故っていうのと関係してるの?

谷崎将也

ああたぶんな

葉月

たぶんって

葉月

将也は確かに私の大切な人だけど

葉月

でも大切な人だからって婚約者だからって言っても

葉月

もしも人をあやめた過去があるならそれは罪を償うべきよ

谷崎将也

そうだな

葉月

そうだなって!

葉月

なんで否定しないの?

葉月

その事故を将也が起こしたとしても結果的には事故だったんでしょ?

谷崎将也

その事故っていうのは火事なんだよ

葉月

火事?

葉月

・・・

葉月

頭痛い
いや、やめて

谷崎将也

葉月?

谷崎将也

大丈夫か?

葉月

やだ、火事ってなに?

谷崎将也

葉月!
落ち着いて

バタッ

どのくらい眠ったのだろう

気がついたらベッドの上にいた

夢を見ていた

自分が小さい時の夢

私はりんごの木の林を ずっと眺めていた

突然その林は瞬く間に燃えて

1本残らず焼けてしまった

そこに立っていた 1人の青年が言った

『たとえ明日世界が滅びようとも 今日僕はりんごの木を植える』

葉月

あなたは・・・だれ?

葉月

なんでヤケドしてるの?

谷崎将也

葉月、葉月!

葉月

はぁはぁ

谷崎将也

良かった
気がついたか

葉月

ごめん、私

谷崎将也

謝らなくていいんだよ

谷崎将也

それよりも大丈夫?

谷崎将也

火事って聞いたら急にパニックみたいになって倒れちゃったから

葉月

そうなんだ
ごめん、覚えてない

谷崎将也

そっか・・・

葉月

ねえ将也私の過去って気になる?

谷崎将也

葉月の過去か・・・

谷崎将也

知らなくてもいいや

谷崎将也

どっちにしても過去の葉月が居て過去の葉月がいたからこそ

谷崎将也

今ここにいてくれるんだからさ、俺は今の葉月を好きになったんだし

葉月

そっか
ありがとう

葉月

実は私脳の病院に行ってきたの

谷崎将也

そうだったんだ
どうだった?

葉月

詳しいことは検査中だけどおそらく解離性健忘じゃないかって

谷崎将也

解離性健忘?

葉月

うん、過去のトラウマとか大きな事故とかによってその部分だけあるいは何年間かを忘れてしまうって

谷崎将也

それで小さい時の記憶がないのか

葉月

たぶんね

葉月

だけど私将也のためにも思い出そうと思うの

葉月

なんだか今回のイタズラと私が忘れてしまっている過去って

葉月

関係しているような気がするから

谷崎将也

そうか

葉月

だけどこの件と将也がお父さんをあやめてしまった件とは別だよね

谷崎将也

そうだな

葉月

その話してくれる?

谷崎将也

もう大丈夫なのか?

葉月

うん、たぶん

谷崎将也

気分悪くなったらすぐ言えよ

谷崎将也

俺の親父はりんご園を経営してた

谷崎将也

だけど親父が日に日に弱っていくのが分かったんだよ

谷崎将也

ある日親父のとこに変なスーツの男が来て親父は土下座してた

谷崎将也

その時は意味がわからなかったんだけど親父の姿が辛かったんだ

葉月

お金問題ってこと?

谷崎将也

分からない

谷崎将也

だけど今考えたらそうだったんだろうな

谷崎将也

それで衰弱していく親父を見て怖くなって

谷崎将也

家にあった灯油をりんごの木にまいて火をつけたんだ

葉月

それで火事って

谷崎将也

その火事で親父は亡くなった

谷崎将也

だから俺が犯人なんだ

葉月

そんな・・・

谷崎将也

今までずっと言えなくてごめん

谷崎将也

確かにこんなやつが幸せになる権利なんてないんだよな

葉月

待って・・・
話についていけない

葉月

なんで捕まってないの?
それからあのイタズラは誰が?

谷崎将也

なぜ捕まっていないか

谷崎将也

それは俺をかばって代わりに刑務所に10年間いた人がいるから

谷崎将也

そしてその人と今回のイタズラをした人はたぶん同一人物だ

葉月

それはだれ?

「俺の兄貴だよ」

この事件と自分の記憶が 人生を大きく変えてしまうとは

この時はまだ知るよしもなかった

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