ut
…まぁ、そんな事言っても案がないかぁ
zm
…、お前はさ、…もう鬱である気が無いんやろ?
ut
…そぉやね、僕が僕であるというよりも
ut
僕を克服してもらう為に"作られた"存在
zm
…、なら、ええやん。
zm
お前の意思関係なしにアイツらの前でお前がお前であることを無くせばええ。
zm
…どぉー?
ut
…そぉやな、…オリジナルもそれを望んでる。
zm
…、オリジナルの作った動画ってどんなのなの。
ut
…オリジナルの一生をツギハギで語られたものや
ut
あん時どう思ってた…とかさ。
ut
…あと、…そうやな。これも封筒に入ってた
zm
…それ、…
ut
これは記憶メモリー。
ut
元々オリジナルは記憶が著しく無くなる病にかかった
ut
短期記憶喪失症候群
ut
オリジナルはみんなの事を覚えていたかった。そんなオリジナルのとった行動は
ut
片目に脳に直接繋がる記憶メモリーを作ること。
ut
オリジナルの死因は、戦時中に当たった銃弾の当たり所が悪く菌が入った。
ut
その菌は全身に周り、頭へと。
ut
…まぁ、死因がそれなだけあって記憶メモリーが汚されることなく無事に取り上げることに成功。
ut
その記憶メモリーがこれらしい。
zm
…せぇへんの?
ut
…正直や。
ut
僕は人間だと思ってた
ut
鬱っていう人間。
ut
でも、それは違う。
ut
ロボットだということを知らないただの物だっただけ。
ut
…だから、つけるべきなのか。
ut
ずっと迷ってる。
zm
…そぉ、…。
zm
…まぁ、つけた方がええんやない?
zm
……それに、お前は大先生と一緒やと俺は思ってるから。
zm
…やって、お前は大先生の記憶から出来た"人間"やろ?
ut
……お前も酷やな。
お前がいちばん、 俺の事を軽蔑していたくせに。
zm
…んふ、w……よく言われるわ
zm
なぁ、それ貸して?
なんて、言われたなら。 渡すしかない。
ut
…ん、
渡すと、ゾムは 俺の裏まで回って
ゆっくりと頭へメモリーを 流し込んだ。







