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ヴァン

あ、あなた
何を馬鹿なことを言っているの!?

...そのままの意味だ。
俺の女になれよ

ヴァン

意味分からないわ!だいたい私はトネール様と婚約しているのよ!

そう、このゲームでも悪役令嬢と皇太子が婚約している。 そしてこのゲームでも、悪役令嬢さんはあまり好かれていない。

でも...そいつはアンタのこと、大事に思ってくれていないんだろ?

ヴァン

何故それを...!

分かるよ。なんとなくだけど。
俺はそんなこと絶対しないのに...

なんてちょっとキモイセリフを吐く。

ヴァン

と、とにかく!
あなたのものになるなんて出来ないから!

なんて言いながら早足で去っていってしまった。 私は普段言わないセリフを吐いたため疲労し思わず座り込んだ。

フランム

おつかれ~

...見てたんですね...

フランム

うんうん。ちゃんとやるか不安だったし!
でもあの嬢、思ったよりキツくなかったね。

それにはしっかりとわけがあるのを私は知っている。 彼女は幼い頃から、魔法の才能がないという理由で、家の人などにあまり期待されなかった。 婚約者であるトネールも、彼女のことがあまり好きじゃないのか冷たかった。 そのため褒められなれてなく、ちょっといい事を言われて迫られるとコロッと落ちるような... ちょろインが誕生してしまったのだ! 原作でも主人公がめげずに仲良くなろうとすると爆速で落ちる。

フランム

フジちゃん。
また1人の世界に入ってるね?

あっ、すみません

フランム

まぁとにかく!
明日もこんな感じでよろしく~!

そこからはなんかもう早かった。 フレイムには美凪のことを軽く庇ってあげる役割をつけたので、イジメ自体が少し起こりにくくなり、 ヴァンのことも人がいないところで口説き続けた。 彼女を口説き始めて2日後、突然放課後に呼び出しを喰らった。

ヴァン

...もう誰もいないわね

なに?呼び出して。
やっと俺の女になる気になった?

ヴァン

...その事なんだけれど...

うん

ヴァン

...お友達から始めさせてくれないかしら...?

...いいよ。その代わりお願いを聞いてもらいたいな。

ヴァン

な、何かしら...

俺の友達に、いじわるしてるでしょ。
それやめてくれたら、友達からって条件、飲んであげる。

ヴァン

わ、わかったわ...!

と、言う感じですんなりと終わった。 正直、友達からって言ってもらえてほっとした。

原作では、主人公ちゃんがめげずに仲良くなろうとすれば、ヴァンはかんたんに堕ちてくれる。しかも、文句を言いながらも主人公のお願いを聞いてあげたり、一緒に遊びに行ったりするのだ。 この2人の組み合わせは、推しとまではいかないが、好きなカップリングなのだ。 そこに挟まるなんてことになったら私は切腹する...

フランム

ね~、ミナちゃーん

美凪

な、なんですか...?

最近、このフランムという男の子にやたらと絡まれる。 元々真っ先にナンパしてきたのもこの人だけど、私の好きな人はトネール様であって、この人では無いし...

フランム

ねね、今度の休みさ、一緒に遊び行かない?

美凪

あの...

フランム

ん~?

美凪

すみませんが...私には好きな人がいるので、あなたとは遊びに行けません。

フランム

え~...?

美凪

...イジメから助けようとしてくれたのは、感謝してる。でも...好きなのはあなたじゃないから...
さようなら。また学校で。

フランム

...何それ...

お腐り女子と夢見女の異世界転生

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