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パラパラ...
求人詩をめくる音が自室に響く中
遠々未 舜華こと舜華は 大きくため息を着いた
(どこもかしこも...似合うバイト無いわ)
見飽きた求人詩の雑誌はあちらこちらに広がり散乱していた
なぜこんな事してるかって ? 決まってるじゃない
【温泉旅行】よ!!
バイトで旅費を稼いで友達と一緒に旅行に行くのよ
でもほぼすべて 時給も悪いし...貯まるとしても
旅行に行って良い時期を通り越すし...
なんせ、温泉旅行といったら 【冬】でしょ?
それなのにもしお金がこの冬の時期以内に収まらなかったら...
全て水の泡よーっ
...と、考えているうちに 全て見終わったかしら?
あら?...部屋のすみに見慣れない 一冊の求人詩が...!!
(残り物には福がある!!)
私はさっそく求人詩を広げた
【リゾートバイト バイト募集中】
リゾート...バイト!!
ええんちゃう !? ええんちゃうこれーっ
時給... 高校生;1200円 一般人;1500円
温泉あり...住み込みあり!
しかも中々綺麗な旅館!
キツイバイトだろうけど... 絶対間に合うわ!
(よーし...舜華さん頑張っちゃうぞ★)
次の日
私はさっそく友達を誘った
「──っていう事があってさ!」
「要するに...一緒に働こう?ってこと...?」
さすが幸希!! 勘が鋭い!
見た目は幼く性格は大人らしい見た目をしているのは
私の幼馴染の西野 幸希こと幸希
「そ!そゆことー!」
「住み込みあり...なら私も行ってみようかな?」
「本当 !? 良かったぁ~。」
「ところで、予約はしたの?」
「あ!まだしてないや。 幸希ぃ~...一緒にしよー♪」
幸希はため息をつき こちらに向かいニコリと笑った
「いいよ♪」
「その前に他1人誘っとく?」
「誰にしよっかー... あ...麗奈は ?!」
雪桜 麗奈こと麗奈 美人で何でもできるスーパー美少女 麗奈に恋する子はとても多く学校では【マドンナ】という印象だ
一応 麗奈も私の幼馴染であり 話しやすい
きっとメンバーとしては中々良いものではないだろうか?
「そうだね。 麗奈に電話掛けよ」
遠々未 舜華
通話
10:00
「どうだった...?」
心配そうに幸希が近づく
私は手をグッとの形にし...
「いいって!麗奈♪」
「やった!」
「んー...でも中々苦戦したなぁ」
するとまた幸希は不安な顔になり
「無理矢理誘ったの?」
私は慌てて弁解した
「ち...違うよ!! 引きながらだんだん押すように責めた」
またまた幸希の顔は曇り...
「やっぱり...麗奈忙しかったんじゃ?」
「で...でも【οк=大丈夫】って事でしょ」
「まあ...そうね。」
するといつもの顔にもどる幸希
「それで幸希はいつ来るの?こっちに」
「数十分程で来るみたい...家に。」
「じゃぁ 舜華の家に行こ」
「おじゃましまーす」
綺麗な声を上げこちらに目を合わせたのは雪桜 麗奈だ。
「いらっしゃい!麗奈」
麗奈と私は自室に向かった
「麗奈、おひさー」
自室でゴロゴロしながら ポテチを食べる姿に舜華と麗奈はプッと吹いた
「な...なんよ。」
幸希は顔をだんだん赤く染めた
「しっかり者の幸希もこんな姿するんだなーって思うと...面白くって...ふふっ」
麗奈はつぼり...幸希は顔真っ赤...
こんな姿...幼馴染である私達だけしか知らない姿
幸せだなぁ...
「さて!電話しよ!」
「そ...そうだね!麗奈!もう笑うな!」
「ぷふっ...わ、分かった...ふふっ」
次回へ続く★