ザッバーン!!!
大きな音が辺りに響いた
水は勢いよくはねて、皆の視線を集める。
橋から落ちた。
そう理解したのは私の体が沈み始めた頃だった。
もうどうしようもなかった。
だから、潔く諦めて、
川底に見えた光に、手を伸ばした。
「ようこそ、此方側へ。」
茉白
ここは…?
目を覚ますと、そこには見覚えのない天井が広がっていた。
???
あら、やっと目を覚ました?
茉白
…(誰?)
咲夜
私は十六夜咲夜イザヨイサクヤ。
咲夜
この館、紅魔館のメイド長ですわ。
茉白
あぁ、そう…。
咲夜
で、貴女は?此方は名乗ったんだし、貴女も名乗らないと失礼でしょう。
茉白
天使 茉白アマツカマシロ。
茉白
天使と人間のハーフです。
咲夜
そう。ところで貴女…、
ダンッ(ナイフを壁に刺す)
咲夜
何をしていたの?急にお嬢様の前に現れて。
茉白
橋から落ちた。
咲夜
はぁ…?
茉白
そのまま、川から落ちただけ。気づいたらここにいた。
咲夜
はぁ、またあの紫の仕業ね…?
咲夜
全く、余計なところで仕事を増やすんだから。こっちは掃除だけでも手一杯だっていうのに…
茉白
ねぇ…咲夜さん。
咲夜
?なに。
茉白
私を“メイド“として雇ってくれない?
咲夜
ほう。
咲夜
しっかり仕事をこなせるのならお嬢様に持ちかけてみるけど、経験は?
茉白
生憎とこっちは産まれた家系が家系でね、ある程度は体に叩き込まれているよ。
咲夜
そう。なら少しお嬢様に話してみるわ。
咲夜
けど、期待はしないで頂戴ね。
茉白
よろしくね、メイド長さん。
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