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とおま
・・・
優希
っ…
優希
あ〜やっと来ましたねぇ
とおま
兄さん…
優希
兄さんですよぉ？
とおま
それ気持ち悪い
優希
えぇ？
とおま
喋り方
優希
あぁ
優希
直したらお前は俺に捕まってくれるの？
とおま
それは別だけど
優希
あっそ
優希
それで？
優希
何しに来た？
とおま
あいつの友達助けに来た
とおま
それだけ
優希
お人好しのフリすんのそろそろ辞めたらどうなの？
優希
とおまは俺だけしか懐かないでしょ？
とおま
何言ってんだよ
とおま
そんなの知らないし
とおま
ていうか…
とおま
あいつどこやった？
優希
わぁ
優希
初めてだなぁ
優希
とおまのそんな目が俺に向いたのは
とおま
そうだっけか？
優希
そうだぞぉ
優希
話してもいいか？
とおま
は？何？
優希
俺な
優希
まだ俺の事恨んでんの
とおま
はぁ…
優希
ほんとバカだよな
優希
お前が俺の代わりに飛び出して
優希
いや先に飛び出したのは俺か
とおま
どっちでもいいし
とおま
1年経った今はどうなの？
優希
さてね
優希
あれから後悔しまくった俺はどうしたでしょーうか
とおま
っ…
優希
努力って大事だよなぁ
とおま
何でそんならしくもないこと…
優希
面倒くさがってコントロールろくに出来てなかったくせに
優希
上級の術なんて使っちゃってさぁ
とおま
兄さん？
優希
あの日、俺が世界の再現に失敗した
とおま
は？
優希
コントロール上手く出来てなくてな
優希
だから
優希
分かりやすく言うと
優希
俺はお前を殺したようなもんなんだよ
とおま
…そ
優希
もっと怒れよ
とおま
知ってたからどうしようもないし
優希
えぇ、お前頭良すぎな
とおま
あ、うん
とおま
それで？その後は？
優希
あー
優希
神社の長男として
優希
あの後俺なりに頑張ってみた
優希
そしたら流れる水みたいに上手くいってさ
優希
何日かしたら
優希
お前は転生門に来た
優希
あの時は転生門の管理人としてなかなか大きい身分だったんだよ
優希
俺は…
優希
俺はお前の記憶を消せなかった
とおま
うん…
優希
正直な
優希
転生門なんて来ないで欲しかった
優希
ずっと俺を憎み続けて欲しかった
優希
でもお前は来た
とおま
そうだね
優希
・・・
とおま
もう終わり？
優希
ん…
優希
そうだな
優希
ただ、俺はお前の記憶を消す
優希
それが俺の仕事でそれが俺のやるべき事
とおま
先にさ、場所だけ教えてくんない？
優希
場所？あー
優希
あの世で1番高い塔
優希
世の塔だ
とおま
はぁ？
とおま
クソ厄介じゃねーか
優希
ふふふっ
優希
とおま、お前は強くなった？
とおま
ちょっとだけ
優希
お前の攻撃性はよく分からない
優希
計算し尽くされて
優希
まるでピタゴラスイッチだよ
とおま
僕は全部把握してるつもりだけど
優希
1年前とは違うっての
とおま
っ…
優希
…
とおま
風雷
優希
千疋狼
とおま
獣で来るか
優希
何が動いたか兄さん全くわかんないんですけど〜
とおま
…上
優希
！
優希
わぁ
優希
久しぶりに楽しくなりそう
ガシャン
おばあさん
あらあらぁ
おばあさん
今日のあの世は賑やかねぇ
おばあさん
そう思わない？
コロ
そうですな
おばあさん
本当ねぇ
おばあさん
久々に戻ってきて
おばあさん
こんなに素敵なものが見れるなんて思いもしなかったわ
おばあさん
あの世もちゃんと管理されているようで良かったわ
コロ
また転生するとか…
おばあさん
それはまたしばらくしてからにしましょ
おばあさん
とりあえずは
おばあさん
このお話を見てからね
コロ
ふっ
コロ
お話感覚かい
おばあさん
手を出すと面白くないでしょ
おばあさん
そしてこの世は残酷
おばあさん
とても私じゃ見守りきれないわぁ
おばあさん
私は神様じゃないのよ？
おばあさん
神様なんて、いるかも分からないけれど
コロ
いない方がマシだと思うがね
おばあさん
あらそーお？
コロ
神様がいたとしたら
コロ
相当酷い人だと思うぞ
コロ
しかし、夢ばかり見ても楽しくないのもまた人生、あの世があると分かれば死もそう怖くはないもの
おばあさん
そうですね
おばあさん
それにしても記憶を消さなくてはならないのは、また可哀想ね
コロ
そうですな
おばあさん
しかしそうでもしないと人との別れもまた悲しいもの、そして魂が経験を積んでいく
コロ
それが決められたものに対するあなたの考えですかな
おばあさん
えぇ
おばあさん
そんな理由がないと…
おばあさん
あまりにも酷い世の中ですから
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