テラーノベル
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第十五話
『告白?』
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大我
大我
...は?
いま、この人、なんて言った?
北斗
脳の全細胞が、一瞬で沸騰した
驚いて顔を上げると、視界に飛び込んできたのは、信じられないくらい真っ赤になって顔を半分覆っている京本先輩の姿だった
夕陽の光のせいなんかじゃない。指の隙間から見える白い肌も、いつもは髪に隠れている耳の先端も、完全に茹でダコみたいに染まっている
北斗
北斗
ドクドクドクドクと、心臓が肋骨を突き破りそうな勢いで大暴れを始めた
あまりの爆音に、静かな図書室中に音が漏れているんじゃないかと本気で焦る
図書室中に音が漏れているんじゃないかと本気で焦る
思考回路が完全にバグを起こしていた
俺はただ、慎太郎にからかわれた言い訳をして、これ以上先輩に迷惑をかけないように、当たり障りのない(と自分では思っていた)「尊敬」の言葉を並べただけだ
それなのに、どうしてこんな、告白が成功した直後みたいな甘酸っぱい空気が流れているんだ
北斗
北斗
顔を覆ったまま、先輩がさらに耳まで赤くして身を縮める
その、見たこともない破壊力抜群の仕草に、俺の理性は完全にトドメを刺された
言葉が、全くまともに出てこない
喉の奥がカラカラに乾いて、頭の中は「可愛い」と「どうしよう」と「慎太郎助けて」の3つの言葉が、超高速でぐるぐると自転を始めている
これ以上この空間にいたら、本当に心臓が停止する
そう本能が察知して、俺はロボットのようなぎこちない動きで、後ろに大きく後退した
北斗
北斗
頭の芯が完全に沸騰して、自分でも何を言っているのか分からなかった
とにかくこの、甘酸っぱすぎて心臓が破裂しそうな空間から逃げ出さなきゃ死んでしまう
俺がロボットのような動きで回れ右をし、図書室のドアへと一歩を踏み出した、その時
大我
背後から焦ったような声が響き、ガシッと俺の制服のブレザーの裾が力強く引っ張られた
その勢いのまま、俺はぐいっと後ろに引き戻される
北斗
大我
大我
北斗
大我
先輩は俺の服を掴んだまま、自分の顔の赤さも忘れたように一気にまくし立てた
言われてみればその通りで、ぐうの音も出ない
図書室のドアのすぐ手前で、俺はカバンを抱えたまま、迷子の猫のようにカチコチに固まるしかなかった
大我
頭上から、深く、大きなため息が降ってくる
怒らせてしまっただろうか、と恐る恐る視線を上げると、京本先輩は掴んでいた俺の服からゆっくりと手を離し、前髪をクシャッと乱暴にかき上げた
夕陽の光を浴びた先輩の横顔は、まだほんのりと赤い
だけど、その瞳には、さっきまでの動揺とは違う、何か大きな覚悟を決めたような強い光が宿っていた
大我
大我
北斗
大我
大我
先輩は一歩、すとん、と俺の目の前に踏み込んできた
図書室の静寂の中に、先輩のまっすぐな視線と、甘い柔軟剤の香りが真っ直ぐに突き刺さる
もう、日誌の言い訳なんて通用しない
完全に退路を断たれた
大我
先輩は、今度は顔を隠しもせず、琥珀色の瞳で俺をじっと見つめてきた
その綺麗な唇が、ゆっくりと、明確な言葉を紡ぎ出す
大我
放課後の世界が、一瞬で静止した気がした
心臓がドクリと跳ねた後、今度はドクドクと、耳の奥が痛くなるほどの早鐘を打ち始める
大我
大我
夕陽が溶ける図書室の片隅で、先輩は泣き出しそうなほど綺麗な、だけど一歩も引かない強気な笑顔で、俺に手を伸ばしてきた
♡ 💬 待 っ て ま す ⌒ ♪
雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
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コメント
4件
キーーーーーターーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!✨👑👑👑👑👑👑👑👑👑 やっば何この甘酸っぱさの違い。一応現役学生なんだけどな… 甘酸っぺぇよ〜😭
いいですね。
わあ、ついに来た…!第16話、夕陽の図書室での告白シーン、すごくドキドキしました。北斗くんが必死に「尊敬」って逃げ道を作ろうとするのに、先輩が「ずるいのは俺じゃなくて北斗の方じゃん」って見抜いてぐいぐい来るのが胸に刺さりました。「俺は男として北斗のことが好きなんだよ」ってまっすぐ言い切る先輩の強さと、その後の「突き放して」っていう覚悟の言葉、どちらも魅力的で…。続きが気になりすぎます!