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暦座さち🩷🎲
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208
#オリジナル
重田💋(omoda)
547
千尋
昔から
奇妙な形をした生き物は嫌いだったが
今回はそう簡単に
目を背けるわけにはいかないのだ
逃げても
何にもならない
自分にも
再び危機が被さっているのだ
千尋
千尋
思念を口にだしてから
縁起でもないことを言っていることを悟る
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
言い聞かせるように
語勢を強めた
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋はもはや金切り声に近い声で
腹の底から声を絞り出した
何かを振り払うように
何かに届かせるように
あるいはチェインレターに
呪詛を浴びせかけるように
千尋
叫び終えると
とめどなく涙が頬を滑り落ちる
金切り声の谺響が途絶えると
今度はそれがむせぶ声に変わる
一気に発散された憎悪が
その残滓を心に撒き散らしていた
千尋
千尋
「でも
立ち向かわなければならない
自分のためにも
そして夏樹のためにも」
千尋
千尋
千尋
千尋
「でも大丈夫だ
失ったものは大きかったけれど
その代わりに
新しい日々が開かれているのだ」
千尋
もしかすると
そんな都合のいい展開はないかもしれない
それでも今の自分にできることは
自分を信じ抜くことだけだ
千尋は汗と涙を両手で拭い
「貯水室」のドアノブに手をかけた
ひんやりとした金属の硬質な感触があった
夏樹
夏樹
大交差点の大型ビジョンでは
臨時ニュースが垂れ流しになっていた
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
夏樹
夏樹
夏樹は人混みを避けるように
雑踏から外れて
飲屋街の路地裏に抜けた
周囲に誰もいないことを確認してから
夏樹はポケットからスマートフォンを取り出す
連絡先一覧を開いて
千尋に発信する
千尋
夏樹
夏樹
夏樹はいつもと変わらない弛んだ声調で話す
夏樹
千尋
千尋
突如として
耳をつんざくような声が
夏樹の鼓膜を突いた
夏樹は一気に体温が下がるのを感じた
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋は怯えたような声を口からこぼす
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
千尋
夏樹
千尋
千尋
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
沈黙が続いた
夏樹は端末を耳から離し
ゆっくりボタンをタップし 電話を切った
夏樹
夏樹
夏樹
コメント
4件
うわ、このエピソード重い……。千尋が「♡♡♡♡♡♡♡♡♡」って叫ぶシーン、本当に怖かった。あの金切り声が耳に残る感じ、すごく生々しく描かれてる。一方で夏樹との電話のギャップがまた切ない。ムカデに驚く千尋に「なーんだ」って軽く返すところ、普段通りを装ってるんだろうなって思うと胸が痛む。チェインレターの「サクリファイス」計画、どう動くのか気になる。