突然だけど私の兄はとてつもなく心配症である
例えば これはまだ私が幼稚園生だった頃
ドテッ
幼かった私は公園で転んでしまった 大した傷ではなくそのまま遊ぼうと思っていたら
赤葦京治
○○!大丈夫!?
妹ちゃん
おにいちゃん?
赤葦京治
あ!!足から血が出てる…早く家に帰らないと!
そう言うと私を抱き抱えて歩き出した
妹ちゃん
わたしもっとあそびたい!!
妹ちゃん
お怪我なんてしてないもん!!
赤葦京治
だめ。
赤葦京治
○○が痛くなくてもおれが痛いから
また遊びに行く時は…
赤葦京治
夕方までには帰ってくるんだよ?
赤葦京治
あと知らない人にはついて行かないこと
赤葦京治
駅まで送ろうか?
妹ちゃん
大丈夫だって!心配し過ぎ!
赤葦京治
○○は可愛いんだから心配にもなるよ
妹ちゃん
はいはい
妹ちゃん
いってきまーす
わざわざ外まで出てきて私の姿が見えなくなるまで立っている
そんな兄がいて嬉しいような嬉しくないように思う○○であった
コンコン
赤葦京治
○○、俺部活行ってくるね
妹ちゃん
うん、いってらっしゃい
赤葦京治
ちゃんと戸締りしてるんだよ?
赤葦京治
あと…
妹ちゃん
もー!お兄ちゃんはそっから長いから早く行って!!
妹ちゃん
遅刻しちゃうよ?
赤葦京治
…そうだね
赤葦京治
行ってきます
そう言って○○の頭を撫で部活に出かけた兄であった。