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才賀夏来

今日は動きたくないな…

才賀夏来

あ、カレンダー来てる。

才賀夏来

もう2月終わるのか…

コンコンコン

先生

才賀君。

先生

10分後に面会がある。

先生

今日は2人いるよ。

先生

準備しときなさい。

才賀夏来

はい。

2人…か。

2人なら、アイツらしかいないよな。

才賀夏来

失礼します…

雀目 遠(スズメ カナタ)

お久しぶりです。

雀目 刻(スズメ トキ)

よぉ、夏来。

雀目 刻(スズメ トキ)

久しぶり。

才賀夏来

あ、刻…

雀目 刻(スズメ トキ)

痩せてねぇか?

雀目 刻(スズメ トキ)

ちゃんと飯食ってんのかよ(笑)

才賀夏来

お母さんみたいだな(笑)

雀目 刻(スズメ トキ)

親代わりになってやってもいいぜ?

才賀夏来

同い年だよバカ。

才賀夏来

刻が親になったら色々癖が伝染りそう。

雀目 刻(スズメ トキ)

いいじゃん、兄弟みたいで。

才賀夏来

遠ちゃんが妹か。

雀目 刻(スズメ トキ)

いや!渡さない!

才賀夏来

結婚とかじゃないって!

雀目 遠(スズメ カナタ)

お兄ちゃんたち。ちょっとシーっ!

雀目 刻(スズメ トキ)

ごめん、遠。

雀目 遠(スズメ カナタ)

夏来兄、調子はどう?

才賀夏来

普通だな。大して変わらない。

雀目 刻(スズメ トキ)

良かった…

雀目 刻(スズメ トキ)

夏来が環境に慣れてて安心したよ。

雀目 遠(スズメ カナタ)

そうね。

雀目 遠(スズメ カナタ)

前に来た時は少し挙動不審だったから。

才賀夏来

そうだったか?

雀目 刻(スズメ トキ)

緊張してたんだろ。

雀目 遠(スズメ カナタ)

多分ね。

雀目 刻(スズメ トキ)

窮屈じゃないか?

才賀夏来

何が?

雀目 刻(スズメ トキ)

自分の正当な判断を否定され続ける生活っていうのは。

才賀夏来

いいものでは無いよな。

才賀夏来

ここにいると、自分が人を殺したという事実よりも

才賀夏来

真冬がいないという喪失感と絶望感が絶えないよ。

雀目 刻(スズメ トキ)

そうだよな…

雀目 刻(スズメ トキ)

俺らは月に1回しか来れねぇ。

雀目 刻(スズメ トキ)

だから今日みたいに、お前の変化に毎日気づいて支えてやることが出来ない。

雀目 刻(スズメ トキ)

心配だよ、夏来。

雀目 遠(スズメ カナタ)

面会でしか様子を見れないのが欠点ね。

雀目 遠(スズメ カナタ)

私達は月に1回しか寄り添ってあげられない。

雀目 遠(スズメ カナタ)

ごめんなさい。

才賀夏来

いいんだ。

才賀夏来

仲間がいたんだ。

雀目 遠(スズメ カナタ)

仲間?

才賀夏来

うん。

才賀夏来

僕と同じ理由で人を殺し

才賀夏来

ここに来た人がいるんだ。

雀目 刻(スズメ トキ)

…汐良 翠か?

才賀夏来

知ってるのか?

雀目 刻(スズメ トキ)

あぁ。

雀目 刻(スズメ トキ)

汐良が妹探しのチラシを配っているのを見た事がある。

雀目 刻(スズメ トキ)

それとニュースもな。

才賀夏来

そうだったのか…

雀目 刻(スズメ トキ)

汐良翠についてはしらないが、

雀目 刻(スズメ トキ)

汐良蒼は、俺と遠が通ってた保育園と小学校にいたらしいな。

雀目 刻(スズメ トキ)

話したことは無いけど。

雀目 遠(スズメ カナタ)

1度、蒼さんとは委員会で一緒になったことがあるわ。

雀目 遠(スズメ カナタ)

同級生だったし、私はそれなりに面識はあったけど

雀目 遠(スズメ カナタ)

そさこまで親しくなかったわ。

才賀夏来

僕は見たことがない。

才賀夏来

翠さんがいた事も知らなかった。

雀目 刻(スズメ トキ)

そりゃそうさ。

雀目 刻(スズメ トキ)

臨時で通ってたらしいから

雀目 刻(スズメ トキ)

汐良は4ヶ月しかいなかったし

雀目 刻(スズメ トキ)

クラスも相当離れてたからな。

才賀夏来

翠さん、真冬とあったことがあるらしい。

雀目 遠(スズメ カナタ)

そう。

雀目 遠(スズメ カナタ)

じゃあ、蒼さんと話したことがあったのかもね。

雀目 刻(スズメ トキ)

確かに。

才賀夏来

普通に凄いよな。

才賀夏来

同じ人間が同じ環境地にいて

才賀夏来

同じように生きて

才賀夏来

繋がっているって言うのは。

才賀夏来

運命っていうか…

雀目 刻(スズメ トキ)

滅多にないよなこんなこと。

雀目 遠(スズメ カナタ)

身近にいた人間が自分と同じ運命を背負っているなんてね。

才賀夏来

不思議だ。

雀目 刻(スズメ トキ)

でも、そいつがいればお前は大丈夫だな。

雀目 刻(スズメ トキ)

俺らが常に見ていられなくても

雀目 刻(スズメ トキ)

同じ奴が近くにいるんなら

雀目 刻(スズメ トキ)

心配ない。

雀目 遠(スズメ カナタ)

そうね。

才賀夏来

うん。

雀目 刻(スズメ トキ)

良かったよ、色々話が聞けて。

雀目 刻(スズメ トキ)

ただ、体には気をつけろよ。

才賀夏来

うん。

才賀夏来

ありがとう、刻。

雀目 遠(スズメ カナタ)

もう行くわね。

才賀夏来

うん。両親を頼むよ。

雀目 遠(スズメ カナタ)

任せて。

才賀夏来

じゃーな。

雀目 刻(スズメ トキ)

おう!

雀目 遠(スズメ カナタ)

さようなら。

才賀夏来

才賀夏来

行っちゃったな…

才賀夏来

運命か…

才賀夏来

奇跡だって

才賀夏来

あれば良いのに。

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