結婚の義
民
国王
民
民
姫
姫
ご成婚
それは“姫”を
“妃”に変える
花のように愛でられ
蝶のように自由な日々は
終わりを告げた
宴の席で 王はお妃様に仰られた
国王
国王
妃
妃
結婚の義が終わると
民は口を揃えて言った
民
民
民
妃
妃
妃
国王
国王
国王
国王
国王
妃
妃
妃
妃
妃
妃
国王
国王
国王
妃
妃
妃
国王
国王
妃
妃
父親ほど 歳の離れた王を
夫になった人を
妃
妃は、恐ろしく思った
妃
祖国から唯一 連れて参ったのは
妃
妃
たった一人の家臣のみ
その夜
コンコンッ
国王
国王
国王
国王
国王
国王
国王
国王
陛下が去り、足音が聞こえなくなると
妃
妃
お妃様は 心配そうに呟いた
妃
妃
貴女は、ただ…
美しい花であれば よいのです
麗しい蝶のままで よいのです
妃
妃
妃
妃
妃
数ヶ月後
使用人A
使用人A
使用人A
使用人B
使用人B
使用人A
使用人A
使用人A
使用人A
使用人B
使用人B
使用人B
使用人B
使用人A
使用人はため息をつく
使用人A
使用人B
使用人B
使用人B
使用人A
使用人A
人々は、心配する…
コンコンッ
国王
国王
妃
妃
妃
妃
妃
愛らしい人形を胸に抱き
己の置かれた立場を 理解できずにいる
哀れな “元”お姫様を…
コメント
14件
物悲しいお話しでした… 引き込まれました!