TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

カイ

スタート

しにがみ

えーっと、つまり事の経緯をまとめると…

しにがみ

まずは資料室でカイがぺいんとさんとらっだぁさんとロボロさんしか持っていない写真を発見して、そこに写ってた幼少期のらっだぁさんがカイの弟の玲斗って子に似てるっていう理由で、カイの両親が暮らしていた神山邸跡地に行くと。

トラゾー

事の経緯はそんな感じ。

しにがみ

でもそこに何故か我々組の皆さんが来て、カイが鉢合わせると。

カイ

そうです。

しにがみ

んで、ドンパチしたあと戻ってきたと…

しにがみ

いや、どゆこと?

ぺいんと

ずっとクロノアさんと一緒に俺達のこと見てたんじゃないのか?

しにがみ

いやぁー…僕、あの後すぐに監視カメラに不具合が起きたとかで呼ばれたんですよ。

しにがみ

だからずっとは見てなくて…

トラゾー

そうだったんだ…

クロノア

俺は見てたんだけど音声がないからね。状況が理解できなかったとこもあったから助かったよ。

ぺいんと

んで、持って帰ってきた絵がこれですね。

しにがみ

…え、小さい頃のらっだぁさんじゃん。

トラゾー

だよね?

トラゾー

俺も見つけた時戸惑ってさ。

カイ

ぺいんと

やっぱり…ここは兄であるカイに聞いた方が…

カイ

僕は…らっだぁさんの顔を見たことがないのでなんとも…

カイ

それよりも気になるのはこっちです。

ぺいんと

ああ…一緒の場所に置かれてたって言う写真?

カイ

ええ。

カイ

(俺はこんな写真撮った覚えは無いからここに存在しないはずなのに…)

カイ

(いや、でも前に1回だけ撮ったことが…でもそれは玲斗が死んでからのことだから…)

カイ

(…どちらにせよここにこの写真があるってことはあの(自称)神が持ってきたんだろうな)

カイ

…これ、写真に4人写ってるの分かります?

トラゾー

うん…それがどうかしたの?

クロノア

弟がいるなら4人になるんじゃない?

カイ

それがおかしいんですよ。

ぺいんと

おかしいって…何が?

カイ

…よく見てください。片方は完全に塗り潰されているのにもう片方は顔だけ塗り潰されていることに。

トラゾー

あ…!

カイ

おそらく、この全身塗り潰されてる方が弟で、顔だけの方が僕でしょう。

カイ

気になるのは身長差です。

ぺいんと

身長差?

カイ

弟は同年代の子と比べれば身長は少ない方だったんですが…

クロノア

…完全に塗りつぶされた人物の方がカイよりも身長が高い。

カイ

その通りです。

カイ

だから気味が悪いんですよ。僕はこんな写真撮った覚えは無いし、撮ったとしても玲斗が死んだ後です。

カイ

なのにこの顔だけの人よりも完全に塗り潰されている人の方が高い…

すみませんここで主の語彙力がないため補足説明入らせていただきます。 (わかる人は1タップほどしてください) 今は写真の話をしていますが、ここで言う「高い」とは身長が高いということです。 比較するとこんな感じ 全身黒く塗り潰された人の身長 顔だけ塗り潰された人の身長 もしも全身塗り潰された人がカイの弟で、顔だけ塗り潰された人がカイだとしたら、何故カイよりも早くに亡くなった弟の方が身長が高くなるのかという話です。 語彙力がなくてごめんなさい! 続きどうぞ

カイ

ですがこの全身塗り潰された人が別人の可能性もあるのでなんとも…

クロノア

…これ、油性マジックかな?

トラゾー

あ、たしかに。

クロノア

…科学班にこの写真のインク落とすように言ってくれる?「絶対にインクだけを綺麗に落とす」って条件付きで。

トラゾー

了解です。

ぺいんと

油性マジックですからねぇ…どれくらいかかるんだか…

クロノア

まぁ…せいぜい3日でしょ。

しにがみ

……

クロノア

よし、今日はもう遅いし寝ようか。

カイ

あ、もうこんな時間…

ぺいんと

おやすみなさい!

クロノア

おやすみ〜

しにがみ

ギイ…

しにがみ

…よし。

クロノア

どうしたの?

しにがみ

ッ!!

しにがみ

…クロノアさん…

しにがみ

まぁ…バレますよね…

クロノア

それはね。

しにがみ

…話、しませんか。

クロノア

いいよ。

しにがみ

散らかってますけど、どうぞ。

クロノア

久しぶりに入るな、しにがみくんの部屋。

しにがみ

なにか飲みます?

クロノア

じゃあコーヒーを

しにがみ

はい。

しにがみ

…僕の誘いを承諾してくれたのだって、大体察してるんですよね?

クロノア

「常に広い視野を持ち、何事にも先入観を持たない」

クロノア

これはリーダーとしての鉄則だよ。

しにがみ

…コーヒー、出来ましたよ。

クロノア

ありがとう。

しにがみ

しにがみ

すみません!!今回は完全に僕のミスです…!!

クロノア

しにがみ

まさか…うちに"裏切り者"がいるなんて思ってもみなくて…

しにがみ

完全に油断してました…

しにがみ

常日頃からクロノアさんに言われてたのに油断してしまうなんて…!!

しにがみ

どうぞ辞めさせるなりなんなりしてください…!!

クロノア

…ひとつ誤解してない?

しにがみ

え…?

クロノア

俺はしにがみくんを解雇しようだなんて思ってないし、しにがみくんが今回の件で責任を負う必要もないよ。

しにがみ

でも…!!

クロノア

…確かに、サイバー対策課から"情報漏洩"があったのは事実だし、そこの責任者はしにがみくんだけど…

クロノア

今回の件に関してお咎めはないよ。

しにがみ

でも…このままじゃ僕…

しにがみ

みんなに顔向け出来ないです…

クロノア

別に隠し通していいんじゃない?

クロノア

これは俺としにがみくんだけの秘密ってことで。

しにがみ

クロノア

…確かめたかったんだよね?

しにがみ

…!!

クロノア

大体の監視カメラにはマイクがついてて向こうの会話を聞くことができる。神山邸だってそうだった。

しにがみ

ええ…

クロノア

…1回ため息やめてくれない?

しにがみ

すみません!

クロノア

とりあえず、事の状況を整理しよう。

クロノア

まずはぺいんとたちが跡地に向かった直後、俺たちは監視カメラをハッキングした。それでずっと様子を見てたんだけど、途中から我々組の人達の姿が見えたんだよね。

クロノア

んで、門をハッキングしたんだけど…まぁアクロバティックの上手い人たちは外壁を越えられちゃったと

クロノア

で、初めてここで裏切り者の存在が明かされたと。

しにがみ

はい…

しにがみ

…ハッキング、されてたんですよ。逆に、こっちのカメラが…

しにがみ

うかつでした…

クロノア

でも、シャオさんがぺいんとに残した伝言がなかったら気づいてなかったしね。俺ら。

しにがみ

だって我々組にいる人が、僕たちがらっだぁさんを未だに探してるなんて知らないですもん…

しにがみ

なのに一緒に探すなんて言うから…

クロノア

それで調査したらサイバー課から我々組に情報を流してる人物がいたと…

しにがみ

すみません…!!

クロノア

謝らないで。

しにがみ

でも…

クロノア

大丈夫だよ。向こうだって見つけたい気持ちは一緒だから。

クロノア

それに…手紙も出しといたからね

しにがみ

え?

クロノア

あれ?言ってなかったっけ?

しにがみ

聞かされてませんけど?

クロノア

ま、いいや

クロノア

…たしか我々組って監視カメラに録音機能あったよね?

クロノア

その時の様子録音されてないか調べてくれる?

しにがみ

!!はい!

一方我々組では

ゾム

どーゆうことや!

ショッピ

そうですよ!しっかり説明してください!

鬱先生

何で門あかんかったん?

ロボロ

多分姉さんが手を回してたんちゃう?

チーノ

首痛…ぺいんとさんってあんなに力強かったんや…

ロボロ

それはちゃうで。多分急に俺らが現れて混乱しとったんやろ。兄さん頭が混乱すればするほど力強くなるタイプやからな。

チーノ

何そのタイプ…

トントン

んなことよりも報告書かけや!

シャオロン

うーわカオスw

ゾム

笑ってる場合やないやろ!

シャオロン

あー…やから悪かったって言っとるやろ

ひとらんらん

悪かったねぇ…本当にそんなこと思ってるのか…

トントン

んで?状況は?

ショッピ

シャオさんが俺らに内緒で日常組にスパイ送り込んで情報得てました終わり

トントン

ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

トントン

お前なぁ…1歩間違えれば国際問題に

グルッペン

そうはならないと思うぞ。

トントン

グルッペン…お前いつの間にいたんや

グルッペン

ん?まぁそんなことはいいじゃないか。

グルッペン

それよりもほら。たった今日常組から手紙が来たんだが…シャオロン、読み上げてくれないか。

シャオロン

えーと…
「やっほー!多分今頃シャオロンさんの件で大いに盛り上がってるけど処罰とかはなしにしてあげて(>人<;)
この絵文字可愛いでしょ、書いたんだよ。大変だったよ。
スパイいたのは信じられなかったけど、こちら側の事情を知ってるなら話が早いと思って。簡潔に言うとー、らっだぁを探すために同盟を組んで欲しい。
あ、言い忘れてたけどそっちに拒否権はないよ。第1、こっちの許可なしにスパイ送り込んできてるんだから。
いくら戦争大好きと言っても近場の、ましてや昔から仲良くしてたとことやりたくないでしょ?
ということで、よろしく〜

追記
カイの噂流したの俺らです。でも返さないからね
悪いとは思ってる。
ごめんなさいm(。>__<。)m
やっぱ絵文字書くの疲れる」

シャオロン

…誰が書いたんやこれ…

ロボロ

うーん…筆圧からしてクロノアさんか?

ゾム

てか、ここ!

ゾム

「カイの噂流したの俺ら」って…!!

ショッピ

じゃあ、カイさんは本当に…?

オスマン

あーあ…グルッペンが軽率に動くから…

グルッペン

…コマを1人失ったところで問題は無い。

ひとらんらん

そう言いつつ声震えてるよリーダー。

トントン

まぁ、一旦このやけにハイテンションな手紙は置いといて…

トントン

どうする?結ぶんか?同盟。

グルッペン

それはもちろん、結ぶに決まっている。

トントン

だよなぁ…

グルッペン

そうと決まれば早速返事を書いてくるから、談話室の掃除しててくれ。

トントン

あ?何で…

トントン

…まさか…

グルッペン

明日、日常組のボスをここに呼んで話し合う。

トントン

だと思った…

ひとらんらん

その無鉄砲さどうにかならない?

オスマン

結局俺らまで手伝う羽目になるんだめぅ

シャオロン

…(なんか…大変なことになってね?)

しにがみ

カオス…

クロノア

すごいでしょあの絵文字。わざわざ書いたんだよ。

しにがみ

クロノアさん手書きしてたんですか!?PCに打てばいいのに…

クロノア

それだとほら…面白くないでしょ?

しにがみ

そうてすかね…?

クロノア

それで、我々組からついさっき届いた手紙がこちらに。

しにがみ

ええ!?

クロノア

実はしにがみくんに声掛けた時、この手紙受け取った帰りだったんだよ

しにがみ

そうだったんですか…

クロノア

そうそう。それで返事は…
「夜遅くにすまない。我々組の総意としては同盟の件に賛成だ。
それとうちの部下がすまなかった。
細かいところは明日話し合おう。
明日の朝9時にこちらの屋敷に来てくれ。」

クロノア

朝9時って早くない?

しにがみ

どんだけ早起きなんですかね向こう…

クロノア

…これさ、俺としにがみくんとカイの3人で行かない?

しにがみ

え?ぺいんとさんとトラゾーさんはどうするんですか?

クロノア

だって悔しいとは思わないの?

クロノア

勝手に跡地に行って、俺らにまで嘘ついてさー…

クロノア

ここはやっぱり見返さないと…

しにがみ

…クロノアさん…

しにがみ

酔ってます?酔ってますよね?

クロノア

え?なんで?

しにがみ

だって言動が全然クロノアさんじゃないんですもん!

クロノア

うーんシラフなんだよなぁ

しにがみ

ええ!?じゃあ過労?最近働きすぎた?

クロノア

過労でもないから安心して。

しにがみ

でも…

クロノア

とーにーかーく、明日の朝は早めに起きてよ!

しにがみ

ぇぇ…本当に行くんですか…?

クロノア

もちろん!
loading

この作品はいかがでしたか?

1,401

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚