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優璃
優璃
滝の轟音、骨を刺す冷たさ、圧迫感、
もう何時間も打たれ続けているけど、達成感があまりない
優璃
優璃
熱々の炎、自分の何十倍はありそうな大きな岩、焼けるような日差しの暑さ
岩を押すのは中々手応えがありそう。少しずつしか動いていないけど。熱さには大分慣れた。
でも……
優璃
自我を保つことだけはうまくいかない。
優璃
優璃
優璃
……流石にそれはない、…とは言い切れない。
でも思いつくことがない。となればやっぱり……
優璃
私は誰にも見つからないよう(特に胡蝶様)茂みに隠れ、自分の首に簪を突き刺した。
そしてそのまま……
優璃
見慣れた無数の棺、止まることを知らない無の空間、咲き乱れる彼岸花
いつものように棺から起き上がり、亡骸が入った棺に蓋をする
優璃
今回は珍しく、あの女がいなかった。 どこを見回しても、いない
優璃
わたしはふと、一番最初に死んだ時の棺の方へ歩いた。何千万くらい死んだからかなり時間はかかる
少し、懐かしさを感じた。死因は、首元から注入されたあの男の血による細胞破壊。 だがその後、わたしは自滅の導によって死ぬことができずに今を生きる人斬り。
しかしながら、かなり保存状態がいいのか、死亡時とほぼ変わらない状態で棺に入っていた。
優璃
ふと、どうしてかは分からないが、突然わたしは棺を開けた。そして……
優璃
二度と目覚めることのない屍の首元を噛んだ
なんの味もない、なんの意味もないのに、歯形をつけ、血が出でもお構いなしに噛み続けた
そしてやっと首元から離れた時、わたしは膝をつき上の空を見続けた
何かが 聞こえる
耳から 聞こえる
頭の中に 入ってくる
何かが わたしの頭の中を 無尽蔵に動き回っている
にくにくしく
みずみずしい
そしてそのまま、わたしは立ち上がることもなく、目を閉じたまま───────