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優璃
目を開ければそこは、さっきの茂みの中だった。そして、後頭部に違和感があった。柔らかくて、熱を持っていた。
確かめようと手を頭の方へ回した時、何かに掴まれる感触がはしった
胡蝶しのぶ
優璃
一番見つかっちゃいけない人に見つかった時の絶望感はすごい。ここで知れた。
優璃
胡蝶しのぶ
そう言い頬をツンツンされる。どうしてかは知らないけど、抵抗できない。まあ、怪しまれてないしいいか
優璃
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
声が変わった。……怒ってる声
胡蝶しのぶ
優璃
ひとまず謝る。これは胡蝶様に怒られるたびに覚えた
胡蝶しのぶ
怖い。人斬りで闊歩していた時よりも怖い。
胡蝶しのぶ
胡蝶様のおしおき、私にとっては恐ろしいという言葉しか浮かばない
そう言い胡蝶様は慣れた手つきで私の首元に噛みついた。
胡蝶しのぶ
優璃
最近、胡蝶様に怒られるたびにこれをされている。今は分からないようになっているが、よく見ると首に噛まれたような痕がいくつもある。
全部、胡蝶様がつけた。痛くないけど
胡蝶しのぶ
優璃
胡蝶様はいつもそう言いどこからいく。わたしは立ち上がれるまでずっとこのまま。
今動いたら、この噛み痕がバレる。だから、治るまでこのまま。
優璃
わたしはそう思い胡蝶様に見つからなかったもう一つの簪を手に取り、自分の手の甲に突き刺した。
優璃
ドクドク…ッ…と血が溢れてくる。本当なら、何も持てないほど痛い。はずだった……
簪を引き抜くとあったはずの傷口が少しずつ消えていくのが目に入った。傷が完全に塞がるのを確認すると、問題なく手も動いた。
優璃
わたしは絶望した。ただえさえ死ぬことができないのにさらにつけた傷も塞がるのはもうどうしようもない。 死ぬなと言われているようなもの。
絶望しつつも、私は鍛錬の続きをするために立ちあがろうとする……
私は、これの意味が分かった気がした
優璃