私の日記1

◓月1日

今日は、フランス人形を買ってもらいました。

夏休みはパパがいないから、この子で遊べと言われました。

名前は、明日つけます。

◓月2日

名前は、決まりました、私は、寂しいので、

サビィと名ずけました。

明後日パパは、旅行にいきます。

◓月3日

先生、ママが最近イライラしています。

お姉ちゃんを叩きます。

お姉ちゃんが可哀想でした。

◓月4日

パパが旅行に出かけました。

ママは、今日もイライラしてました。

今日は、私が叩かれました。

◓月5日

ママは、泣きじゃくりました。

私は、ママに泣かないでといいました。

ママは、私を叩きました。

◓月6日

なんでママが泣いたか分かりました。

パパは、帰ってきません。

消えたんです

◓月6日

ママが飛び降りました。

病院にいます。

私は、お姉ちゃんとサビィと一緒。

◓月7日

お姉ちゃんも消えちゃいました。

サビィの様子が変でした。

顔に黒い2センチほどのシミがありました。

◒月8日

サビィのシミが大きくなりました。

夢かわからないけど、パパとママの声が聞こえました。

私の'名前'を呼んでるようです。

◒月9日

サビィのシミが顔の半分まで広がりました。

サビィが大好きなので悲しいです。

◒月10日

サビィが壊れました。

◒月11日

どういうことか分かりますか…？

かな、日記を書いていた女の子は、

病気で消え去って行く記憶を記録しようと頑張りましたが、必ず悪い方向に書いてしまい、

記憶も消えてゆき、悲しい結末になってしまったのです。

サビィのシミは、病が広がっていると言う事だったんです。

最終的には、自分の名前も、大切なお人形も、家族も忘れてしまったのです。