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しばらく家に向けて歩く。
周りが黒いから先を歩くクロを見失いそうになる。
なぎさ
クロへと伸ばした手を見たら、激しい頭痛が襲ってきた。
この光景見たことがある。
前を歩いてたクロが、こちらを見つめてる。
その姿がななの姿に重なっていく。
黒猫
なぎさ
しばらく歩くと朝に見かけたあの看板までたどり着いた。
看板の前に誰かいる。
それも二人。
なぎさ
先生
母
二人は何も言葉を発しないまま、目の前の看板に頭を打ち付けている。
二人の頭から血が出てきてる。
その顔は満面の笑みで笑ってた。
なぎさ
黒猫
私の言葉に重なるようにクロも鳴く。
先生
母
先生
母
先生は誰を殺したの?
お母さんが言うあの子って。
私は二人の隙間からとあることを確認してしまった。
”〇〇なな”死亡、という文字が。
失望とともに苛立ちが覚えてきた。
なんでこんなことを忘れてたんだろう。
でもよく見ると、看板に書かれた部分に白い何か訂正紙?みたいな物の上に彼女の名前があるだけだ。
真実は紙の下にあるのか。
先生
母
二人の頭だけが百八十度回転してこちらを見ている。
なぎさ
血とともに混じり笑う満面の笑み。
クロもそりゃあ、戦闘モードだ。
かと思えば、急に家に向けて歩き出すクロ。
なぎさ
私もクロに着いていく。
やっと家の前に到着した。
なぎさ
黒猫
なぎさ
なな
家へのインターホンを鳴らしてみるのだった。