黄神
うっ、、あ
今、、避けられたはずなのに、、
腹を抱えてうずくまると、少年Aは僕の頭を踏みつけてくる
クズA
頭がいいからって自分が上だと思ってるやつが1番ムカつくんだよ
黄神
、、それ、が、莉犬だって言いたいんですか
クズA
あぁ、そーだな
そんなくだらない理由で莉犬を今までずっと苦しめてきたの?
その言葉を聞いた瞬間、僕は目の前の彼らをぶん殴りたくなった。
自己満のために、莉犬を傷つけたって言うの?
赤崎
るぅとくん!!
3人がかりで殴り、蹴る彼らのそばで莉犬の声が聞こえた
黄神
逃げて、、莉、犬
意識が失われそうな中で声を絞り出す
青猿
__とぉりゃぁぁぁ!!
クズA
ゔっ!!!?
すると聞き覚えのある声と少年たちの痛がる声。
それに比例するように、僕に降ってきていた痛みは消える。
、、まぁ所々痣とかは出来てしまったが。
ゆっくりと起き上がり何が起こったのか目の前を見た
青猿
、、、るぅとくん、だいじょーぶ?
橙樹
あーあ、、俺止めたのに。もっと穏便にやれや
青猿
ジェルくんだって回し蹴りくらわしてたじゃん
橙樹
ころんの飛び蹴りよりはマシや
黄神
、、ころちゃん、、ジェルくん、、!!
目の前には僕の大切な親友と大切な友達
黄神
2人とも、、ありがと、ございます、、!!
青猿
ったくさー、、るぅと君も反撃すればいいのに。生徒会長だからって攻撃受けるだけなのは悔しいでしょ
、、、確かに生徒会長だから攻撃できなかったのは当たりだ。
ころちゃん、何でそのこと分かったのかな
青猿
るぅとくんは誰よりもわかりやすいからね
僕の心を見透かしたようにそう笑顔で彼は告げ、座り込んでいた少年たちの方を向く
青猿
るぅとくん傷つけるとか、、身の程知らずもいるもんだねぇ。言っとくけど僕、相当キレてるよ?覚悟はいい?
ガサガサな上、声が低くなっているせいか彼は後ろ姿だけでもとても怖い(僕からは死角になっていたため表情は見えなかった)
クズA
、、、っち、行くぞ
少年たちはそれだけ吐き捨てて、どこか走っていった。
僕は痛みに耐えながら莉犬の方へ近づく
黄神
大丈夫?莉犬、、
赤崎
るぅとくんごめんね、、俺のせいで、、、
黄神
大丈夫ですよ!慣れっこですから
彼はポケットから絆創膏を取り出し、僕に手渡してきた
黄神
、、、持ち歩いてるんですか?
赤崎
うん、まぁ。たまにあいつ等に会うから
橙樹
、、、なぁ、あいつ等って誰なん?
近寄ってきたジェルくんが莉犬に問う。
赤崎
、、、あ、えと、、ね
莉犬は少し戸惑いながらも、言葉を紡いでいった