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注意 物語はフィクションです 実在の国や歴史が題材の部分も ありますが、 特定の思想や立場を 主張するものではありません
ちぃ☆
まだ世界が はっきり敵と味方が分かれていた頃
広い戦場の中で 何回も顔を合わせてしまう アメリカと陸
陸
アメリカ
銃を向け合う関係
なのにどこか "完全には憎めない"感覚が お互いの胸の奥に残っていた
陸は強かった 空と貝を背負い、決して諦めない
アメリカは、そんな陸の戦い方を
無茶しすぎだ
と思いながらも 目で追ってしまう 自分がいることに気づいていた
ある日の激戦 陸は仲間とはぐれ、孤立する
そこに現れたのは敵のはずのアメリカ
アメリカ
そう言いながらアメリカは 陸を撃たなかった
アメリカ
陸は一瞬だけ、目を見開き それから小さく笑う
陸
それが二人の"奇妙な関係"の始まりだった
戦場では敵
でも、撤退線の向こうでは 不思議と背中を預けられる関係
言葉は少ない
でも、何度も助けてしまった アメリカは次第に思うようになる
こいつが、もし敵じゃ無かったら
陸もまた思っていた
あいつが敵じゃ無かったら どんなに楽だったか
仮の休戦地
銃声も爆音も届かない 珍しく静かな場所
陸は地図を地面に広げながら、 眉間にしわを寄せている
陸
その横では空は空を見上げて どこか呑気に笑う
空
解は水筒を差し出しながら 静かに言う
海
陸
そう言いながら、素直に水筒を受け取る陸
そこへー
少し離れた場所から 軽い調子の声が聞こえてくる
アメリカ
現れたのはアメリカ 本来なら"敵"のはずの存在
空がニヤッと笑う
空
アメリカ
アメリカは気にした様子も無く 勝手にその場に腰を下ろす
アメリカ
陸は一瞬だけ警戒するが すぐに小さな息を吐く
陸
それが"来るな"ではないことを アメリカはちゃっかり理解していた
空がいう
空
アメリカ
空
海が少し考えてからいう
海
陸
その瞬間 アメリカが目を丸くする
アメリカ
アメリカ
陸は目を逸らして、低く呟く
陸
その言葉に海も空も何も言わない
アメリカも軽口を叩くのをやめる
アメリカ
アメリカ
陸は驚いたように目を向け すぐに視線を戻す
陸
アメリカ
空が吹き出す
空
海は小さく微笑んだ
海
この時間が どれほど短く、儚いか
誰もが分かっていて それでもこの一瞬を
日常
として受け取っていた