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愛

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10 - もういちど

♥

35

2025年02月25日

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あの後すぐ、たくさんのお金とともに俺は家へ帰された

父さんの反応は案外あっさりしていて

1ヶ月ぶりに俺を見た父さんの第一声は 「生きてたのか」だった

学校も前と変わらず

男子生徒

よく戻ってこれたなww

男子生徒

みぞおち狙ってやれよw

男子生徒

久々だからご褒美だよ?w

男子生徒

ほら感謝しろよー!w

......ッ

ただ1つ変わったのは

前は何も感じなかったことが辛くて仕方なくなったこと

もう一度だけ、あなたに会いたい

あの優しい目を向けて欲しい

あの暖かい手で撫でて欲しい

......

そんなことを思いながら、うろ覚えの道のりを歩く

身体はボロボロ、心はズタズタ

俺、汚いやろな、w

......

君がいなくなった部屋を見渡す

君を追い出して2ヶ月が経とうとしている

あの太陽のような笑顔も

美しい橙色の髪も

もう見ることはできない

なんで、追い出したりなんかしちゃったんだよ...ッ

俺のバカ、(ポロポロ

 

一目惚れだったんだ

ボロボロになって苦しそうな君が可愛くて仕方なくて

誰にも受け入れられないはずの俺を初めて肯定してくれた

大切な人なのに

ピンポーン

無視しようかと思った

なのに何故か体が動いて

なにか頼んだかな、なんて考えながら玄関へ向かう

ガチャ

はい

ッ、?!

扉を開けると立っていたのは

俺の愛する人だった

......ッ(ポロポロ

その人はいつものように大粒の涙を流していて

唇をきゅっと噛み締めて、こちらを見ていた

...入って

どうしたの、わざわざこんなとこまで来て

体につけられたたくさんの傷に薬を塗りながらきく

......

橙くんは未だ何も話そうとしない

全身痣だらけ、傷だらけ

別れてから今までにどれだけ傷ついてきたのだろう

はい、左手出して

......(スッ

なんの躊躇いもなく出された左腕には右腕と同じような痣と傷

そして、幾重にも重なる細い切り傷

おそらく自分でつけたものだろう

...辛かったね

いいこいいこ(ナデナデ

ふッぐ、ぅ(ポロポロ

声を殺して泣く橙くんは、いつにも増して小さくて

今にも消えてしまいそうだった

やめて

優しくしないで

もっと辛くなる

帰りたくなくなる

紫ーくんに拒絶された手前、また一緒に居たいなんて言えない

いえないよ

...それで?

なんで来たの

......

もう、あなたとは居られないんやね

...おくすり、欲しくて

え、?

あ、そっか

無くなったら辛くなっちゃった?

ごめんね、身体いじって

ある分全部あげるよ

...うん、ありがと

あーあ。

もう戻れない

ハッピーエンド、バッドエンド、どちらも書く予定です!

この先どうなるか予想してみてください!

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