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あの後すぐ、たくさんのお金とともに俺は家へ帰された
父さんの反応は案外あっさりしていて
1ヶ月ぶりに俺を見た父さんの第一声は 「生きてたのか」だった
学校も前と変わらず
男子生徒
男子生徒
男子生徒
男子生徒
橙
ただ1つ変わったのは
前は何も感じなかったことが辛くて仕方なくなったこと
もう一度だけ、あなたに会いたい
あの優しい目を向けて欲しい
あの暖かい手で撫でて欲しい
橙
そんなことを思いながら、うろ覚えの道のりを歩く
身体はボロボロ、心はズタズタ
橙
紫
君がいなくなった部屋を見渡す
君を追い出して2ヶ月が経とうとしている
あの太陽のような笑顔も
美しい橙色の髪も
もう見ることはできない
紫
紫
一目惚れだったんだ
ボロボロになって苦しそうな君が可愛くて仕方なくて
誰にも受け入れられないはずの俺を初めて肯定してくれた
大切な人なのに
ピンポーン
無視しようかと思った
なのに何故か体が動いて
なにか頼んだかな、なんて考えながら玄関へ向かう
ガチャ
紫
紫
扉を開けると立っていたのは
俺の愛する人だった
橙
その人はいつものように大粒の涙を流していて
唇をきゅっと噛み締めて、こちらを見ていた
紫
紫
体につけられたたくさんの傷に薬を塗りながらきく
橙
橙くんは未だ何も話そうとしない
全身痣だらけ、傷だらけ
別れてから今までにどれだけ傷ついてきたのだろう
紫
橙
なんの躊躇いもなく出された左腕には右腕と同じような痣と傷
そして、幾重にも重なる細い切り傷
おそらく自分でつけたものだろう
紫
紫
橙
声を殺して泣く橙くんは、いつにも増して小さくて
今にも消えてしまいそうだった
やめて
優しくしないで
もっと辛くなる
帰りたくなくなる
紫ーくんに拒絶された手前、また一緒に居たいなんて言えない
いえないよ
紫
紫
橙
もう、あなたとは居られないんやね
橙
紫
紫
紫
紫
紫
橙
あーあ。
もう戻れない
ハッピーエンド、バッドエンド、どちらも書く予定です!
この先どうなるか予想してみてください!