TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

玉藻

お邪魔します

こんちわーす

葛葉

わー!畳のいい匂い!

海音

葛葉子供じゃないんだから…

玉藻

人間の歳で言えばまだまだガキだぞコイツ

葛葉

そんなことないモーン

たしか15くらいだっけ?

葛葉

人だったらの話でしょそれ?

葛葉

今僕は妖怪だし〜

海音

まぁそんなことより

海音

一応パパ待ってる間暇でしょ?

海音

お茶とか持ってくるけどどうする?

葛葉

僕緑茶!

俺も葛葉と同じで

玉藻

面倒くさいし俺もそれで

海音

それじゃあ少し待っててね

それにしても海音ちゃんの家系って

ほんとに陰陽師みたいなのだったんだね

葛葉

それなら妖怪について詳しかったりするのも納得いくね

玉藻

とは言え時代が時代だ

玉藻

力はそれほど高くはない

玉藻

俺らはほぼ確実にあれにはやられないとして

玉藻

他の奴らもまぁやられないんじゃないか?

どーかな?

高等妖怪は難しくても下位妖怪なら普通に倒せそうだけど

葛葉

でも最近人間にイタズラする妖怪聞かないけどね

玉藻

俺ら見たく平和ボケしてんのかもな

葛葉

それならそれでありがたいよね

何かある度に俺らのせいにされてるからね

まぁそれはもう慣れっこなんだけどさ

海音

はいみんなおまたせ〜

海音

お茶とちょっとしたお菓子も持ってきたよ

葛葉

ありがとう海音ちゃん!

助かるよ

海音

本当はここでみんな仕留めたいけど…

海音

パパの客人となると……

玉藻

安心しろお前如きにおれらはやられねぇよ

海音

言ったわね!?

海音

なら玉藻ちょっと外でなさいよ!

海音

久しぶりにやり合おうじゃない!

玉藻

結果が分かってんのにやる価値あるかよ…

海音

うっさいわね!

海音

私がより強くなったってこと見してやるわよ!

玉藻

ハイハイ……

じゃあ葛葉おれらは茶をすすりながら見てよっか

葛葉

そうだね

葛葉

僕たち関係ないし

城ヶ崎神社前

玉藻

いつも通り術式使ってやるのか?

海音

それしてもいいけどここは私のフィールドよ?

海音

圧勝しちゃうからやめといてあげるわ

海音

代わりに私が新たに会得した体術と呪術で仕留めてあげる

玉藻

俺は別に術式とかなくても勝てるが…

玉藻

今後俺に喧嘩売れないように

玉藻

少し技を見せてやるか

海音

随分と余裕ね?

玉藻

お前に対して危機感を感じたことは1度もないからな

海音

なら、ぶちのめされても文句は言わないでよね!

その言葉の後距離を詰めて拳を突き出す

玉藻

(一つ一つの攻撃は浅いな…)

玉藻

(所詮覚えたての技か…)

海音

どうしたの!?

海音

私の攻撃を避けるばっかりで!!

海音

手も足も出ないってことかしら!?

玉藻

馬鹿言え…

玉藻

手も足も出す必要が無いの

海音

なっ!

玉藻

そんじゃ優しい優しい俺が

玉藻

あんたのために新たな術を見せてやるよ

玉藻

九尾もとい妖狐の基本戦術

玉藻

【狐ノ渦】

海音

きゃぁぁ!?

瞬間玉藻の背後から白狐が飛び出し辺りを走り回る

その数の多さゆえに海音と玉藻の距離は離れていってしまう

海音

くっ…なんのこれしき!

玉藻

この術式の強いところは1度呼び出せばしばらくは消えないんだよ

玉藻

そしてこの術ひとつで汎用が効く

玉藻

例えば……

玉藻

【妖狐 攻撃の陣】

そう玉藻が口にすると先程で縦横無尽に走り回っていた狐たちは賜物元に集まり

規則正しく隊列を組み始める

玉藻

これが攻撃の陣だ

玉藻

あとはこのまま俺がGOサインを送れば

玉藻

ここにいる十数匹がお前に襲いかかる

海音

全部私がさばいてみせるわよ

海音

白狐は術で生まれた狐

海音

つまり攻撃時に術式を解除すれば消えてく

玉藻

それほどの腕があるようには見えねぇけどな

玉藻

なんせこの隊列と技

玉藻

数百年前からあるのに今まで破られたことがあるのは

玉藻

記録されていて数える程度しかない

玉藻

それほど汎用性が高くまた強力な術なんだよ

玉藻

素人のお前じゃ無理だっての

海音

ならそれを私が覆して……

海音の父

海音の父

そこまでにしようか海音

海音

!!

海音

パパ!!

海音の父

何やってんだいあんたは

海音

玉藻をここでやっつけようと…

海音の父

玉藻?

玉藻

どうも

海音の父

なにゆえあなたのような高等妖怪がここに?

玉藻

お話聞いてないですかね?

玉藻

バイトの話なんですけど

海音の父

あぁ〜

海音の父

だから電話相手の人は頼れる人って言ってたのか

玉藻

待ち時間娘さんと遊んでたんですよ

海音の父

それはそれはありがとうございます

海音

私はもう子供じゃない!

海音の父

玉藻に遊ばれてる時点で子供だよ

海音の父

もちろんパパも遊ばれるだろうがね

玉藻

それじゃあバイトの話を少し詳しく聞かせて貰えませんかね?

海音の父

なら家に入ろうか

海音の父

ちなみに3人と聞いていたが他のふたりは?

玉藻

娘さんに案内された客間で茶をすすって待ってますよ

海音の父

それはそれは…

海音の父

待たせてしまいすいませんね

海音の父

では、私もそこに向かいましょう

妖怪に恋ってありですか?

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

34

コメント

1

ユーザー

また気ままにあげてきます

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚