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ー3ヶ月前。

まだ…僕は何も知らなかった。

椎名

あっつ…

夏が近づくその頃…

特に理由もなく…

僕は1人で公園にいた。

椎名

高校生活に何の支障もなく…

彼女だっている…

リアル充実した日々。

椎名

はぁ…

それなのにその日は…

なぜかため息しかでなかった。

気づけば知らない公園で、

ただ一人……

座っていた。

男の子

よーっしいっくぞ〜!!!

女の子

まってよ〜!!!

椎名

賑やかだなぁ…

昔のことなんて 何も思い出せないのに……

どことなく…懐かしい。

夢のような…淡い光。

女の子

ねぇねぇ!

男の子

なに?

女の子

私、おっきくなったらあなたと結婚する!

椎名

げっ…!

今時の女の子はませてるなぁ…💧

結婚なんて………

椎名

結婚…?

なんだろ…、

なんかひっかかるな…

男の子

結婚!?

男の子

するする!!

女の子

やった!

女の子

そしたらね!

女の子

結婚したら毎日お弁当つくるね!

椎名

お弁当………

おかしい…

小さい頃なんて…何も…

何も思い出せないのに…

どこか…懐かしく、

暖かい。

椎名

ふぅ…

僕にも…いたんかな…

愛する人が…昔に。

椎名

くだらないや、

そんな昔のこと…

もし思い出したとして 大したことないだろう。

子供の約束だ。

果たされることもあるまい…

いや…、まてよ…

うちの親って…確か幼馴染で………

男の子

まってあぶないよっ!!!!!!

椎名

えっ…?

一瞬だった。

気づけば女の子が道路に飛び出していた。

椎名

くっ…

僕は地面を蹴った。

椎名

動けっ!!

あの日守れなかった分…

せめて今っ!!!

椎名

っ…!?

『あの日』……?

『あの日』って一体……

女の子

わぁっ!!

僕は飛び込んだ。

女の子を抱えて。

転がった。

女の子

なっ…なに…?

椎名

え………?

どうして女の子を助けようとしたのか…

よくわからなかった。

車なんて来ていなかったのに。

女の子

おにいちゃん…大丈夫…?

椎名

僕は……いったい。

『あの日』ってなんだ?

さっきみえた…、

あの記憶は………

椎名

くっ………

悠真

いっくんと結婚するの!!

瑠色

俺達といる資格なんてなかったんだ!!

そうだ…

僕は……………っ

椎名

椎名

いっ…くん……。

忘れていた。

何もかも。

そうだ……

僕には……『悠真』が。

あの時瑠色は言った。

僕が道路に飛び出したんだと…

悠真はそれを助けて怪我をしたと…

椎名

嘘だ。

全部思い出したんだ。

瑠色は俺から全部奪ったんだ……、

全部……

全部!!!!!

椎名

くっ……

ガッッン!

瑠色

いっっ…、

彼を殴った手が… じわりと血で染まる。

椎名

これでわかったろ…

椎名

僕がどんな気持ちなのか。

椎名

椎名

悠真は僕がもらう。

瑠色

……っ

椎名

ごめんね、怪我なんてさせちゃって

椎名

でも当然だよね。

椎名

君は僕から大切な記憶を奪ったんだ

椎名

思い出したときは心が痛かったよ。

椎名

情けなかった。

椎名

こんな君に騙されたことがね…

もう……君に辛い思いはさせたくない…

あの笑顔をもう一度…、

自分のものにしたいんだ。

椎名

ただいま。

おかえりーー…

えっ、何その右手

血だらけじゃない。

僕はあえて隠さなかった。

瑠色を殴ったこの手を。

もうなにも隠さないと…

決めたから。

悠真にだって…

ちゃんと真実を言うんだって…

椎名

椎名

うん……

椎名

過去に決着をつけてきたんだ。

それって………

椎名

椎名

もうとっくの前に思い出してるよ…

椎名…

僕は無理やり笑った。

母さんが憎い。

テーブルをみると…

その日の晩飯は

とても豪華だった。

机の上に俺の好きな料理が 並べられている…

椎名

なんなのこの料理。

あっえと…

いいことがあった日には晩ご飯も豪華じゃなくっちゃね…

椎名

なんかあったの…?

父さんが昔の写真ひっぱり出してくれたのよ。

小学校の時の写真をね…

あの時はまだ幼馴染だったのよね…

椎名

椎名

幼馴染…ね…

まぁそんなこんなで、今日はあんたの好きなビーフシチュー。

冷めないうちに…………

椎名

いいよ今日は

え?

椎名

ごめん、母さん。

椎名

僕…

椎名

椎名

今すごく煮えくり返ってるからさ

椎名…………

そうだ……

母は何も言ってくれなかった。

思い出したくない記憶を閉した俺に…

何も教えてくれなかった…。

お前には大切な人がいたんだと…

気づかせてくれなかった。

でも、それはきっと…………

椎名……

椎名

椎名

なに

ごめんね

椎名

っ………、

椎名

椎名

別にいいよ

椎名

謝らないでよ。

それは母なりの優しさだったんだ。

そんな愛情を…

僕は振りほどきたくない。

だってその記憶を あの日に置いてきたのは…

椎名

っ……

誰でもない………

僕自身なんだから…

それから数日ー。

悠真

………。

椎名

悠真…

学校帰りに彼女を見つけた。

うつむいて、とても辛そうだった。

椎名

何かあった…?

気がついたら、手を伸ばしていた。

悠真

椎名………くんっ…

椎名

え、あ…

びっくりした。

彼女が泣いていたから…。

悠真

あぁ…ご、ごめん。

椎名

大丈夫………??

悠真は無理やり笑顔をつくった。

それをみると僕は とても胸が痛くなった。

あぁ…この子を守れなかった。

そう思ったから…。

悠真

瑠色が…学校に来ないの。

椎名

瑠色………

悠真

ある日怪我をして帰ってきてね、

悠真

それから入院したんだけど…

悠真

もう随分前に退院できたのに、連絡すらとれなくて………

アイツ……

また無責任に悠真を………

悠真

あ、えと…瑠色っていうのは…

悠真

こないだ私を迎えに来てくれた男の子で………

悠真

悠真

私の彼氏なんだけど…

椎名

っ…、

悠真

でもなんか…最近うまくいかなくて…

悠真

どうしよう。

椎名

椎名

知ってるよ。

悠真

え?

椎名

全部知ってるよ。

椎名

君が辛いことも…全部、全部。

悠真

椎名くん……?

椎名

だから許せないんだ。

椎名

君にこんなに辛い思いをさせて、

椎名

それでも彼氏面するアイツのことが…

悠真

………

椎名

僕なら………そんなこと絶対しないよ。

頑張れ椎名……

言える。

きっと悠真を自分のものにできる…

椎名

だって悠真のことっ……………

椎名

悠真…の……こと。

悠真

椎名くん……?

なんでだ………

なんでなんだ………っ

椎名

っ。

『好き』が言えない。

伝えても無駄だと思ったから…?

真実を先に言うべきだと思ったから…?

違う…………

怖いんだ。

悠真の眼中にないことが。

悠真

じゃあね…椎名くん。

椎名

うん………

結局…何も言えなかった。

決心したのに…

絶対に言うと決めていたのに。

君が好きだって…

椎名

くそっ……!!!!

僕は唇を噛みしめる。

惨めな自分の姿を目前にして…

とても悔しかった。

椎名

なんっだそれ……

椎名

ははっ…

椎名

ダッセーの……

椎名

なんだよ……なんなんだよっ…

椎名

椎名

なんで言えないんだよ!!!!

椎名

たった2文字なんだよっ…………

椎名

何に怖がってんだ………っ

椎名

なぁ!!!

椎名

何に怯えてんの!!!?

椎名

馬鹿みたいじゃん!!!

僕は叫んだ。

自分の無力さを思い知ったから…

何もできなかったから…。

悠真を守ると言っておきながら…

結局中途半端なことをして… また彼女を傷つけた…

椎名

くそっ……、

過ぎ去った過去は戻らない……

その真実だけを…

無様に突きつけられる。

椎名

僕は…………

椎名

どうしたらいい…………??

次回予告!!

悠真

私がどうにかしなくっちゃ…

瑠色も…椎名くんも………

私達は絶対……

どこかで交わっている。

瑠色

好きになる資格とか…

瑠色

そんなの……っ

迷い続ける心。

椎名

君が好きだ……好きだ…好きだ。

同じことを繰り返してばかりで…

これじゃ何も変わらない………

過去に怖がるな。

続きは♡800で!!

好きになってはいけなかった2

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