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君と私の一年タイムリミット。

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君と私の一年タイムリミット。

10 - 君と私の一年タイムリミット。#10

♥

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2019年11月05日

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兄妹

兄...

その質問に私はいつのまにか涙を零していた。

柚木 明日香

兄妹....

一ノ瀬 彼方

あ、へんな質問しちゃった?

柚木 明日香

あ、い、いえ。

一ノ瀬 彼方

えっと...そこで休もうか。

彼方side

彼女に「兄妹はいるの?」と質問をした。

彼女は泣いていた。

俺はさほど驚かなかった。

理由はまふから聞いていたから。

まふの過去のことを。

真冬と明日香は兄妹で、幼い時に真冬は親戚に受け渡され、 何事もなく暮らしていたこと。

親戚に引き受けられたことで 名前が 「柚木 真冬」 から 「藤堂 真冬」 に変わったこと。

妹の明日香は母が育て、今もどこかにいるということ。

その、真冬の妹 明日香が目の前にいる。

初めはどんな偶然だと思った、そして本当に真冬と生き別れた妹とは 思っていなかった。

でも俺の質問に対する反応で真冬が言っていたことは本当だったのだと 理解した。

一ノ瀬 彼方

ちょっと休もうか。

そして俺は明日香ちゃんから色々なことを聞いた。

それは真冬と同じようなエピソードだったが、少し違うところがあった。

明日香ちゃんは兄の名前を思い出せないという。

でも当時の記憶は鮮明に覚えている。

当時の日記もあったらしい。

でもその日記の兄の名前のところは油性ペンで黒く塗り潰されていた。

それは母の行動だろう。 明日香ちゃんから生き別れた時の記憶を拭い去るための。

兄や父の記憶を拭い去るための。

数分後

少し落ち着いた私は待っているLuzさんやまふさんに 迷惑をかけまいと自販機で飲み物を買い、部屋へ戻った。

私はペットボトルのお茶やジュースを両手に持って言った

柚木 明日香

戻りました〜!

君と私の一年タイムリミット。

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コメント

2

ユーザー

うぅ…泣ける(´;ω;`)

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