出来ること

俺は何処にいるんだろう

何処までも何処までも続くこの空間

何も無い空間でたった1人

足音もしない、空中を歩いているようだった

歩く度足を置く高さが変わっている気がする

聞こえるのは俺の心臓の音 スピーカーで俺の周りで流しているように大きく聞こえた

何も無い空間で歩き続けると、頭がおかしくなる

このまま歩いていても仕方ないと思い、足を止めた するとゆっくり沈んでいった

床、地面はなかった

このまま落ち続けるか、先のない先に進み続けるか、

しばらく考える内に、俺の直感が何もしない、になった

頭の中に誰かの声が入ってきた 貴方がするべきこととは、待つ、何もしないで待ってなさい、と

俺をその声に従い、下にゆっくりと落ちながら目をつぶった

買い物メモとお金を渡された

それぞれ掃除したり、料理したりしていた

赤くんと出掛ける以外、あれから外に出ることは無かったから少し怖かった

しばらく歩き、近くのベンチに座って一息ついた

そう言って立ち上がり、歩き出した

僕にはその意味がよく分からなかった

そう言って帰ってしまった