主
主
主
主
主
主
中也の誕生日から3日後、今日は月曜日である。その為、太宰家は朝から忙しかった。
中也
心治
愛也
太宰
中也
太宰
そうして協力して朝の支度を終わらせ、家族で家を出た。
中也はポートマフィアに着いた後、朝から殲滅任務、更に書類整理で大忙しだった。其れ等の仕事をこなし、やっとお昼休みだというときに、森に呼び出された。
森
中也
森
中也
そうして森と共に会合が開かれるという都内の某ホテルに向かった。
目的のホテルに着き、中也は森の少し後ろを歩いていた。エレベーターで最上階へ行くと、エレベーターを降りて直ぐに大きな扉があり、森が立ち止まった。
森
中也
森
中也はどういうことだ?と思いながらも、高級そうなドアハンドルに手を掛けた。
扉を開けると…
一同
中也
扉を開けると、探偵社員とポートマフィア構成員(一部)と子供達がいて、誕生日を祝う声が一斉に聞こえた。
中也
混乱している中也を見て、太宰と子供達が寄って来た。
太宰
心治
愛也
中也
太宰
中也は照れ臭くなり、下を向いてしまった。
中也
太宰
そう言って太宰は中也の背中を優しく押した。
紅葉
与謝野
立原
いろんな人達から誘われた中也は、早速紅葉のもとに向かった。
森
太宰
森
太宰
森に中也のことを話されるのはいい気がしないが、太宰も中也の様子が知れて嬉しかった為、今日は森に文句は言わないことにしたのだった。
紅葉
中也
紅葉
中也
紅葉
中也
紅葉
そう、中也が紅葉と共に飲んでいたお酒はソルデラだった。高級ワインの一種である。中也は酔ってしまわぬように、一杯だけ頂いた。
中也
紅葉
中也は、そろそろ探偵社員達のもとへ行くことにした。挨拶もまだで、更に、乱歩が子供達を誘ってお菓子作り(ねるねる◯るね等)をして遊んでくれていて、様子を見に行こうと思ったのだ。それに、太宰の側に行きたかった。
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
何故か太宰が笑っていて、なんでだ?と思いながらも太宰が指差す方向を見ると、子供達と、社長以外の探偵社員が1人1つずつねるねる◯るねを本気で作っていた。
中也
太宰
中也
そのとき、心治と愛也が中也がいることに気がついた。
心治
愛也
子供達の声で探偵社員達も中也がいることに気がついた。
乱歩
与謝野
敦
中也は代表して福沢に感謝を述べた。
中也
福沢
すると、子供達から中也に声がかかった。
心治
愛也
愛也にあーんされて、ぱくっと食べる。その様子を探偵社員達は微笑ましく見ていた。
中也
心治
愛也
その後中也は、探偵社員達と少し飲むことにした。酒や趣味の話をして盛り上がっていたとき、敦が俯いて様子がおかしいことに気がついた中也は敦に話しかけた。
中也
敦
敦は中也にドキッとしてしまった。何故なら中也は敦より背が低い為、どうしても下から覗き込む、つまりは上目遣いのようになってしまうのだ。しかしまだまだドキドキは続く。
中也
この言葉と行動の破壊力が更に敦をドキドキさせた。「そうか?」で首をこてんと曲げて、「なら、いいんだが」で微笑む。「可愛い」のダブルショットである。
敦
するとその様子を見た太宰がニコッと微笑んだ。ちなみに目は笑っていない。
太宰
敦
太宰
敦
太宰
しかし、敦は心の中で言い訳した。
敦
そんな敦に普通に太宰が話しかけた。
太宰
敦
太宰
しかし、そうだったのかい、と笑った太宰の目はまた笑っていなかった。太宰は具合が悪い訳ではないと分かった途端、再び圧をかけた。中也に変な気を持つなよと。
敦
太宰と敦のやり取りを見ていた中也は、独占欲の強い太宰の行動が嬉しかったり恥ずかしかったりしてドキドキしていた。実に可愛い嫁である。そして中也は気持ちを落ち着かせようと立原達のもとへ移動することにした。
中也
立原
樋口
中也
最初に会場に入った時に誘われた為、立原のもとに来てみたが、どうやら他の勇者パーティーのメンバーと樋口もいるようだ。
広津
芥川
中也
すると見事に出来上がっている樋口が唐突に話題を振った。
樋口
この話題に全員ぎくっとなった。「聞いてはいけないだろ!甘々夫婦の誕生日なんて予想つくだろ!中也さん困るって!」と
中也
立原
しかし、完全に酔っ払っている樋口の追求は止まらない。
樋口
樋口の言葉を聞いて、だんだん中也の顔が赤くなっていく。勇者パーティーは、あちゃーと手で顔を覆った。
樋口
中也は頭から湯気が出ているし、樋口はだんだん成人女性としてもやばい感じになってきた。それを見てとうとうポトマ勇者パーティーの魔法使いが動いた。
芥川
樋口
芥川
樋口
芥川
樋口
樋口はそのまま羅生門で会場から退出させられたのだった。
その後中也はパーティーを満喫し、楽しい時間も残りわずかとなった。そのとき、会場の中央にあるスクリーンにバッとなにかが映し出された。
中也
太宰
紅葉
立原
与謝野
国木田
スクリーンには大きく、「太宰家の成長記録」と書かれていた。
太宰
中也
そのとき、いつの間にかスクリーンの近くに立っていた森と福沢が話し出した。
森
福沢
一同
こうして約15分の動画が始まった。
心治
愛也
中也
心治
愛也
太宰
中也
太宰
近くにいてそれを聞いていた紅葉が太宰の肩を叩いた。
紅葉
太宰
にこにこ微笑んでいる太宰と紅葉を見て、中也はこれから森がどうなるかを想像してそこまでしなくても…と可哀想になった。
15分後、動画が終わったそのとき、エリスの明るい声が会場に響いた。
エリス
すると、わいわいと中也の周りにみんなが集まって来た。
中也
太宰
中也
紅葉
中也
森
福沢
芥川
敦
紅葉
中也
太宰
ということで、1人ずつ順番に渡していくことになった。
紅葉
紅葉は中也に綺麗に包まれた和菓子の箱を渡した。
中也
そう言って微笑んだ中也の頭を紅葉が撫でた。
中也
紅葉
中也
森
紅葉
森
中也
森
中也
森
中也
そのやりとりを微笑みながら見ていた人物がいた。太宰である。しかし太宰の隣にいた敦は、太宰の雰囲気が中也関係で自分を怒る時のそれと同じことに気づき、恐る恐る聞いてみた。
敦
太宰
敦
敦は心の中で、太宰さんが暴走せずにどうか落ち着きますように、と願うのだった。
その後、中也は様々なプレゼントを貰った。 芥川に名刺入れ、広津にコーヒー、立原におつまみセット、樋口に入浴剤(ちゃんと戻って来れました✌︎)、梶井にレモンティー。 福沢に黒毛和牛、国木田に万年筆、乱歩に洋菓子、与謝野にキーケース、谷崎とナオミに太宰とセットのタンブラー、賢治に米、敦に今治タオル。 その中でも、銀と鏡花のプレゼントを貰ったときの中也の反応がみんなの印象に残った。
銀はあまり喋らない為、言葉には出さず、「おめでとう御座います」と書いたメッセージカードと共に顔用保湿クリームと全身用保湿クリームのセットを渡した。
中也
一同
太宰と紅葉と森とエリス以外の一同は驚いた。まさか中也がこんなに美容品で喜ぶとは思わなかったのだ。銀は薄々中也が美容に気を遣っていると気づいていたので、喜んでもらえて微笑んでいた。
紅葉
森
エリス
森
エリス
太宰
近くで聞いていて、驚いていた一同は納得した。しかし、敦だけは…
敦
変な意味に捉えて煩悩が駆け巡っていた。思春期は怖いですなぁ〜。
鏡花
中也
鏡花
中也は鏡花の頭を撫でる。その光景にまたもや太宰と紅葉と森とエリス以外の一同は驚いた。
国木田
敦
谷崎
ナオミ
賢治
与謝野
乱歩
立原
樋口
しかしこの後の光景に、一同は更に驚くことになる。
心治
愛也
鏡花
心治
愛也
鏡花
中也
そう言って中也が微笑みながら鏡花に問うと、鏡花ははにかみながらこくりと頷いた。すると、中也は鏡花を抱きしめて頭を撫でた。鏡花は幸せそうな笑みを浮かべている。
敦
谷崎
ナオミ
賢治
与謝野
立原
樋口
国木田に至っては眼鏡が音を立てて割れている。乱歩は分かっているようだ。
太宰
紅葉
森
そのとき、太宰達が話しているところに敦が駆け寄って来た。
敦
太宰
敦
太宰
敦
敦はまだ驚いているものの、謎が解けてスッキリした。しかしそれと同時に、ちょっとだけ中也が羨ましくなった。
そして全員がプレゼントを渡し終わったとき、中也からみんなに挨拶をした。
中也
本当に立派だなと会場の全員が感心した。母親としても1人の人間としても。でも、そんなに仰々しくしなくてもいいのにと、もっと頼ってくれてもいいのにという気持ちにもなった。
森
福沢
紅葉
鏡花
敦
谷崎
ナオミ
賢治
国木田
与謝野
乱歩
立原
広津
梶井
芥川
樋口
それを聞いた中也の目尻には涙が溜まった。
中也
太宰
そしてその後パーティーは終了したのだった。
そして、太宰家が自宅に帰って来たときにはもう既に夜の8時。子供達は疲れ切っていて、家に帰って来ると早々に寝てしまった。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
そうして子供達を布団に寝かせ、太宰と中也は早速片付けを始めた。楽しく今日の思い出を話しながら貰った物を整理していると、ふと中也は思い出したことを口にした。
中也
太宰
中也
昔、太宰の誕生日に、愛してるとメッセージカードに書いて、プレゼントと一緒に贈ったことがあったのだ。中也はそれを思いだして、顔を真っ赤にしてしまった。
太宰
そうして真っ赤になっている中也に、太宰はチュッと唇にキスをした。
中也
太宰
太宰はそう言って、顔を真っ赤にしている中也を横抱きにして寝室に連れ去った。
太宰が寝台に中也を押し倒すと、中也は慌てていた。
中也
中也が言い終わる前に太宰が中也に口付けをした。
中也
太宰
中也
太宰
そう耳元で囁かれてはもう駄目だった。
中也
そうして2人の長い夜はまだまだ続く。
主
主
主
主
主
主
主
主
主
後日談
次の日の朝、朝風呂に入っていたときのこと。
心治
愛也
中也
心治
愛也
中也
心治
愛也
喉が枯れていた為、子供達に風邪を引いたと勘違いされてしまい、更に体中の充血痕を指摘され、中也はもう何も言えずに顔を真っ赤にしたのだった。
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