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太宰家に幸あれ!!

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太宰家に幸あれ!!

8 - 第8話 中也の誕生日の巻 後編

♥

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2024年09月13日

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みなさんお久しぶりです!

にごりり(2.5次元の誘惑)のまゆらファンになった主です!笑

というか、本当にお久しぶりです!まさかのほぼ2週間ぶりです!こんなに遅くなるとは思いませんでした!本当にすみません!

今回のお話は中也の誕生日パーティーのお話になっておりまーす♪

結構盛りだくさん詰め込んだので、楽しんでいって下さいね!

それではいってらっしゃい👋

中也の誕生日から3日後、今日は月曜日である。その為、太宰家は朝から忙しかった。

中也

起きろ!今日からまた幼稚園だぞ!

心治

はーい!

愛也

はーい!

太宰

中也、朝ご飯私が作ろうか?

中也

あァ、助かる。任せてもいいか?

太宰

うん、勿論だよ。

そうして協力して朝の支度を終わらせ、家族で家を出た。

中也はポートマフィアに着いた後、朝から殲滅任務、更に書類整理で大忙しだった。其れ等の仕事をこなし、やっとお昼休みだというときに、森に呼び出された。

中也君、急な呼び出しですまないね。

中也

いえ、とんでもないです。

実は、これから急遽取引先との会合が開かれることになってね。私と共に来てくれるかい?

中也

はい、かしこまりました。

そうして森と共に会合が開かれるという都内の某ホテルに向かった。

目的のホテルに着き、中也は森の少し後ろを歩いていた。エレベーターで最上階へ行くと、エレベーターを降りて直ぐに大きな扉があり、森が立ち止まった。

中也君、此処だよ。開けてくれるかい?

中也

え?私がですか?首領が開けるべきなのでは?

いや、今回は君が開ける必要がある。

中也はどういうことだ?と思いながらも、高級そうなドアハンドルに手を掛けた。

扉を開けると…

一同

中也(さん、中原)誕生日おめでとうーーー!

中也

は?

扉を開けると、探偵社員とポートマフィア構成員(一部)と子供達がいて、誕生日を祝う声が一斉に聞こえた。

中也

(探偵社とポートマフィアと子供達…なんでだ…?誕生日おめでとう…?どういうことだ??)

混乱している中也を見て、太宰と子供達が寄って来た。

太宰

中也の誕生日を祝って、探偵社とポートマフィアでパーティーを開くことになったんだよ。

心治

そうだよー!

愛也

そうだよ!

中也

え?でもなんで俺の為に?

太宰

中也がそれくらいみんなから愛されているってことだよ。

中也は照れ臭くなり、下を向いてしまった。

中也

そ、そうか…?

太宰

そうだよ。ほら、みんなが待ってるよ!

そう言って太宰は中也の背中を優しく押した。

紅葉

中也や。此方で一緒に飲まないかえ?

与謝野

中原!一緒に飲まないかい?

立原

中也さん!俺達もいるっす!忘れないで下さいね!

いろんな人達から誘われた中也は、早速紅葉のもとに向かった。

太宰君、サプライズ成功だね。

太宰

そうですね。ご協力ありがとうございました。

こんなふうに話せる場が無かったから話していなかったけれど、太宰君と再会してからの中也君は生き生きしているよ。とても明るくて、毎日楽しそうだ。

太宰

そうですか…それはよかったです。

森に中也のことを話されるのはいい気がしないが、太宰も中也の様子が知れて嬉しかった為、今日は森に文句は言わないことにしたのだった。

紅葉

中也、誕生日おめでとう。めでたいのぉ。

中也

ありがとうございます、姐さん。

紅葉

誕生日当日はどうだったかえ?ゆるりと過ごせたか?

中也

はい。おかげさまで。

紅葉

そうか。ならよかった。

中也

あの、姐さん、もしかしてこれって?

紅葉

ほほ、気づいたかえ?

そう、中也が紅葉と共に飲んでいたお酒はソルデラだった。高級ワインの一種である。中也は酔ってしまわぬように、一杯だけ頂いた。

中也

ソルデラですね。美味しいです。

紅葉

そうか。満足してもらえたのならなによりじゃ。

中也は、そろそろ探偵社員達のもとへ行くことにした。挨拶もまだで、更に、乱歩が子供達を誘ってお菓子作り(ねるねる◯るね等)をして遊んでくれていて、様子を見に行こうと思ったのだ。それに、太宰の側に行きたかった。

中也

太宰。

太宰

あっ!中也!姐さんとの会話は楽しめたかい?

中也

あァ。それに、姐さんがソルデラを用意してくれててな。すげぇ美味かった。

太宰

そうだったの。よかったね。

中也

あ、子供達は?様子見に来たんだが…

太宰

ふふふ、あっちだよ。

何故か太宰が笑っていて、なんでだ?と思いながらも太宰が指差す方向を見ると、子供達と、社長以外の探偵社員が1人1つずつねるねる◯るねを本気で作っていた。

中也

は?どういうことだ?

太宰

実はね、知らぬ間に「大人のねるねる◯るね」っていう商品が出ていて、乱歩さんに勧められて騙されたと思って食べてみたら、みんなハマってしまってね。

中也

なるほどな…

そのとき、心治と愛也が中也がいることに気がついた。

心治

あっ!ママ〜!

愛也

ママだ!

子供達の声で探偵社員達も中也がいることに気がついた。

乱歩

あ!素敵帽子君だ〜!

与謝野

おっ、中原じゃないかい!

中也さん!

中也は代表して福沢に感謝を述べた。

中也

今回はすげぇ企画を立ててくれたこと、礼を言うぜ。

福沢

いや、いつも子育てを頑張っている褒美だとでも思ってくれればいい。今日は存分に楽しんでくれ。

すると、子供達から中也に声がかかった。

心治

あのね〜、今ねるねる◯るね作ってたの〜!

愛也

大人のねるねる◯るねっていうのがすごい美味しいんだよ。食べてみて!

愛也にあーんされて、ぱくっと食べる。その様子を探偵社員達は微笑ましく見ていた。

中也

おっ、これ美味いな。

心治

でしょ?

愛也

でしょ?

その後中也は、探偵社員達と少し飲むことにした。酒や趣味の話をして盛り上がっていたとき、敦が俯いて様子がおかしいことに気がついた中也は敦に話しかけた。

中也

おい、どうした?大丈夫か?

え?あっ、はい!!大丈夫です!!

敦は中也にドキッとしてしまった。何故なら中也は敦より背が低い為、どうしても下から覗き込む、つまりは上目遣いのようになってしまうのだ。しかしまだまだドキドキは続く。

中也

そうか?なら、いいんだが。

この言葉と行動の破壊力が更に敦をドキドキさせた。「そうか?」で首をこてんと曲げて、「なら、いいんだが」で微笑む。「可愛い」のダブルショットである。

(中也さん!それ以上は…!!)

するとその様子を見た太宰がニコッと微笑んだ。ちなみに目は笑っていない。

太宰

あ、つ、し、くーん?

はっ、はひぃぃぃぃぃ!!!!!

太宰

この前、散々説教したよね?まだ足りないのかなぁ?

ひぃぃぃ!すいませんでしたぁぁぁ!!!

太宰

よろしい。

しかし、敦は心の中で言い訳した。

(これは僕は悪くない!中也さんが可愛らしいのが悪いですよ!)

そんな敦に普通に太宰が話しかけた。

太宰

ところで、俯いてたみたいだけど大丈夫かい?具合悪いのかい?

あっ、や、いえ。ちょっと慣れないパーティーの雰囲気に疲れちゃっただけで…

太宰

そうだったのかい。

しかし、そうだったのかい、と笑った太宰の目はまた笑っていなかった。太宰は具合が悪い訳ではないと分かった途端、再び圧をかけた。中也に変な気を持つなよと。

はぃぃぃぃぃい!!!!!分かってますぅぅぅぅぅう!!!!!

太宰と敦のやり取りを見ていた中也は、独占欲の強い太宰の行動が嬉しかったり恥ずかしかったりしてドキドキしていた。実に可愛い嫁である。そして中也は気持ちを落ち着かせようと立原達のもとへ移動することにした。

中也

よう、立原。

立原

あっ、中也さん!来てくれたんすね!

樋口

あっ!中也さ〜ん!飲みましょぉ〜!

中也

樋口は既に出来上がってんな…

最初に会場に入った時に誘われた為、立原のもとに来てみたが、どうやら他の勇者パーティーのメンバーと樋口もいるようだ。

広津

中也君、誕生日おめでとう。

芥川

おめでとうございます、中也さん。

中也

おう、ありがとな。

すると見事に出来上がっている樋口が唐突に話題を振った。

樋口

中也さ〜ん。誕生日どんなふうに過ごしたんですかぁ〜?

この話題に全員ぎくっとなった。「聞いてはいけないだろ!甘々夫婦の誕生日なんて予想つくだろ!中也さん困るって!」と

中也

え、えっとな…

立原

(ほらぁ!困ってるぅ!何やってんだよ姐さん!!)

しかし、完全に酔っ払っている樋口の追求は止まらない。

樋口

いいですねぇ、ラブラブ夫婦は!羨ましいですぅ!あんなことやこんなこと!いいなぁ!私も先輩とぉ…!

樋口の言葉を聞いて、だんだん中也の顔が赤くなっていく。勇者パーティーは、あちゃーと手で顔を覆った。

樋口

ラブラブ夫婦はやっぱり子供の前でもそういうことするんですかぁ?フゥ〜!ラブラブゥ〜!!

中也は頭から湯気が出ているし、樋口はだんだん成人女性としてもやばい感じになってきた。それを見てとうとうポトマ勇者パーティーの魔法使いが動いた。

芥川

樋口。

樋口

あっ、せんぱい〜❣️なんですかぁ〜?

芥川

そろそろ自覚しろ。

樋口

何をですかぁ〜?あっ、私のみ・りょ・く?なんてっ❣️

芥川

ひぐちぃぃぃい!!!

樋口

えっ?えっ、ぎゃー!!!

樋口はそのまま羅生門で会場から退出させられたのだった。

その後中也はパーティーを満喫し、楽しい時間も残りわずかとなった。そのとき、会場の中央にあるスクリーンにバッとなにかが映し出された。

中也

ん?なんだ?

太宰

なになに?

紅葉

なんじゃ?

立原

あ?なんだ?

与謝野

なんだいなんだい?

国木田

なんですか、あれは?

スクリーンには大きく、「太宰家の成長記録」と書かれていた。

太宰

え?こんな企画あった?

中也

は?手前も知らないのか?どういうことだ?

そのとき、いつの間にかスクリーンの近くに立っていた森と福沢が話し出した。

みんな〜!見えてるかい?実はみんなにドッキリしようと思ってね。私と福沢社長で写真とビデオを使って太宰家の成長記録をまとめたんだよ。

福沢

こうして見せる機会が無かったからな。是非楽しんでくれ。

一同

(あ、見て欲しかったんだ…すっかりお爺ちゃんだなぁ…)

こうして約15分の動画が始まった。

心治

ママ〜!あれだぁれ?

愛也

だぁれ?

中也

あれは赤ちゃんのときの心治と愛也だ。

心治

そうなの!?

愛也

そうなの!?

太宰

そうだよ〜。可愛いねぇ〜。あれ?あの写真…

中也

どうしたんだ?

太宰

あの写真知らないんだけど。絶対隠し撮りしてるよ森さん。

近くにいてそれを聞いていた紅葉が太宰の肩を叩いた。

紅葉

太宰、妾に任せておれ。

太宰

あ、姐さん。助かります。

にこにこ微笑んでいる太宰と紅葉を見て、中也はこれから森がどうなるかを想像してそこまでしなくても…と可哀想になった。

15分後、動画が終わったそのとき、エリスの明るい声が会場に響いた。

エリス

それじゃあみんな!中也にプレゼントを渡すわよ!

すると、わいわいと中也の周りにみんなが集まって来た。

中也

プレゼント?

太宰

そうだよ。実はね、もともとこの企画は無かったんだけど、今日みんながプレゼントを持ち寄ってくれてね。

中也

そこまでしなくても…!

紅葉

中也や、お主はきっと自分の為にそこまでする必要はないだとか、気を遣わせてしまったとか思っているんじゃろうが、妾にとってお主が大切な弟分じゃから渡したいのじゃ。贈らせておくれ。

中也

姐さん…

そうだよ、中也君。みんな中也君にそれぞれの想いがあるから渡すんだ。決して気を遣っている訳じゃないよ。

福沢

その通りだ。

芥川

そうです、中也さん。

そうですよ!

紅葉

ということじゃ。中也、妾等からのプレゼント、受け取ってくれるかえ?

中也

はい。ありがとうございます。

太宰

(よかったね、中也。)

ということで、1人ずつ順番に渡していくことになった。

紅葉

まずは妾からじゃ。

紅葉は中也に綺麗に包まれた和菓子の箱を渡した。

中也

姐さん、ありがとうございます。

そう言って微笑んだ中也の頭を紅葉が撫でた。

中也

姐さん…?

紅葉

いつまで経ってもお主は妾の弟分じゃ。困ったことがあればいつでも相談せい。

中也

はい、お言葉に甘えて。

おーい!私達も中也君にプレゼント渡したいんだけど、そろそろいいかい?

紅葉

お主は師弟の会話を遮りたいのか?まぁよい。次は誰じゃ?

勿論私だよ〜!はい、中也君。私からは腕時計だよ。

中也

首領、ありがとうございます。大事に使わせて頂きます。

中也君、今日くらいは「お義父さん」って呼んでくれないかい?

中也

お、お義父さん…

中也君、ありがとうーーー!これからはお義父さん呼びでいいよ!

中也

い、いや、流石にそれは…

そのやりとりを微笑みながら見ていた人物がいた。太宰である。しかし太宰の隣にいた敦は、太宰の雰囲気が中也関係で自分を怒る時のそれと同じことに気づき、恐る恐る聞いてみた。

あ、あのぅ…太宰さん。如何してそんなに、あの、機嫌が悪そうなんですか…?

太宰

敦君も聞くようになったねぇ…まぁね、今日くらいは見逃してやろうと思っていたのだけれど、ちょっと森さんやり過ぎだなぁと思って。

そ、そうですか…

敦は心の中で、太宰さんが暴走せずにどうか落ち着きますように、と願うのだった。

その後、中也は様々なプレゼントを貰った。 芥川に名刺入れ、広津にコーヒー、立原におつまみセット、樋口に入浴剤(ちゃんと戻って来れました✌︎)、梶井にレモンティー。 福沢に黒毛和牛、国木田に万年筆、乱歩に洋菓子、与謝野にキーケース、谷崎とナオミに太宰とセットのタンブラー、賢治に米、敦に今治タオル。 その中でも、銀と鏡花のプレゼントを貰ったときの中也の反応がみんなの印象に残った。

銀はあまり喋らない為、言葉には出さず、「おめでとう御座います」と書いたメッセージカードと共に顔用保湿クリームと全身用保湿クリームのセットを渡した。

中也

銀もありがとな。あ、これ俺が使ってみたかったやつじゃねぇか!しかも子供達も使えるやつ選んでくれたのか。ありがとな。

一同

(えっ!)

太宰と紅葉と森とエリス以外の一同は驚いた。まさか中也がこんなに美容品で喜ぶとは思わなかったのだ。銀は薄々中也が美容に気を遣っていると気づいていたので、喜んでもらえて微笑んでいた。

紅葉

ほほほ、みんな驚いておるのぉ。

まぁ、この時代になっても男性が化粧なり保湿なりって驚かれること多いよねぇ。

エリス

まぁ、リンタロウの場合は、保湿しても肌ガサガサだから驚かれるだけでしょ?加齢と中年って怖いわね!

エリスちゃん〜!ひどいよぉ〜!私泣いちゃう〜!

エリス

気持ち悪いからやめて。中也は、自分のも家族のも気を使ってるし、お肌プルプルよね!

太宰

エリスちゃん良くお分かりですね!中也はちゃんと保湿してて、お肌プルプルなんです。私と子供達の肌も気遣ってくれて、毎日クリーム塗り合いっこしてるので、クリームの減りも速いんですよ。

近くで聞いていて、驚いていた一同は納得した。しかし、敦だけは…

(ぬ、塗り合いっこ…!)

変な意味に捉えて煩悩が駆け巡っていた。思春期は怖いですなぁ〜。

鏡花

わ、私からは、心治ちゃんと愛也くんと色違いのうさぎのキーホルダー。

中也

あァ、鏡花もありがとな。嬉しいぜ。

鏡花

うん!

中也は鏡花の頭を撫でる。その光景にまたもや太宰と紅葉と森とエリス以外の一同は驚いた。

国木田

は?

え?

谷崎

えっ!

ナオミ

仲がいいんですのね。

賢治

仲がいいのは良いことです!

与謝野

へぇ〜、仲が良いんだねぇ。

乱歩

なるほどねー。

立原

は?

樋口

えっ!

しかしこの後の光景に、一同は更に驚くことになる。

心治

あっ!ママもおんなじの貰ったの?お揃いだね!

愛也

色違いだ!ママのは赤だね!きょうちゃんありがとう!

鏡花

うん。

心治

ママ、今日はきょうちゃんにご褒美のぎゅーしてあげないの?

愛也

してあげないの?

鏡花

っ!

中也

鏡花、ぎゅーして欲しいか?

そう言って中也が微笑みながら鏡花に問うと、鏡花ははにかみながらこくりと頷いた。すると、中也は鏡花を抱きしめて頭を撫でた。鏡花は幸せそうな笑みを浮かべている。

えぇっ!?

谷崎

えっ!

ナオミ

あら!

賢治

家族みたいです!

与謝野

は?

立原

はい?

樋口

えぇっ!?

国木田に至っては眼鏡が音を立てて割れている。乱歩は分かっているようだ。

太宰

みんな派手に驚いてますね〜。

紅葉

じゃな。

だねぇ〜。

そのとき、太宰達が話しているところに敦が駆け寄って来た。

あ、あの、太宰さん!あれ、どういうことですか?

太宰

ふふふ、どういうことって言われてもね。パパだよとしか言えないなぁ〜。

ま、真面目に答えて下さい!

太宰

中也は鏡花ちゃんがポートマフィアにいた頃に、姐さんと鏡花ちゃんの面倒を見ていてね。鏡花ちゃんからしたら、中也は父親みたいな存在なんだよ。今でも家に呼んだりするしね。

そうだったんですか…

敦はまだ驚いているものの、謎が解けてスッキリした。しかしそれと同時に、ちょっとだけ中也が羨ましくなった。

そして全員がプレゼントを渡し終わったとき、中也からみんなに挨拶をした。

中也

今日はこんなに素晴らしいパーティーを開いて下さりありがとうございました。皆さんのご協力もあり、子供達も立派に育っています。これからもご迷惑をお掛けすることがあると思いますが、何卒よろしくお願い致します。

本当に立派だなと会場の全員が感心した。母親としても1人の人間としても。でも、そんなに仰々しくしなくてもいいのにと、もっと頼ってくれてもいいのにという気持ちにもなった。

中也君、そんなに仰々しくしなくていいんだよ。

福沢

そうだな。そしてもっと頼ってくれていい。

紅葉

迷惑なんぞと思ったことは一度も無いぞ。

鏡花

お兄様はもっと頼って!

そうですよ!もっと僕達を頼って下さい!

谷崎

そうですよ!

ナオミ

そうですわ!

賢治

僕に出来ることならなんでも助けになりますよ!

国木田

そうだな、子供達が探偵社に来てくれるときはみんな活気があってこちらとしても嬉しい。

与謝野

そうそう!子供達が来てくれると楽しいよ!

乱歩

そうだねぇ〜!心治と愛也と遊ぶの楽しいし!

立原

嫌じゃ無ければポートマフィアも頼って下さい!ちょっとでも力になりたいっす!

広津

そうだな、中也君は頑張りすぎだ。

梶井

ですねぇ〜。

芥川

勿論自宅でも預かります。

樋口

私も先輩とお世話します!!

それを聞いた中也の目尻には涙が溜まった。

中也

みんな、ありがとな。

太宰

(中也、君を支えてくれる人は沢山いるんだよ。)

そしてその後パーティーは終了したのだった。

そして、太宰家が自宅に帰って来たときにはもう既に夜の8時。子供達は疲れ切っていて、家に帰って来ると早々に寝てしまった。

太宰

あちゃ〜。寝ちゃったね。お風呂どうする?

中也

朝風呂にすることにして、今日はもう寝るか。

太宰

そうだね、そうしよっか。

中也

あ、でも俺達は寝る前に貰ったプレゼントの片付けをしようぜ。

太宰

うん。じゃあ、子供達部屋に運んじゃおっか。

中也

そうだな。

そうして子供達を布団に寝かせ、太宰と中也は早速片付けを始めた。楽しく今日の思い出を話しながら貰った物を整理していると、ふと中也は思い出したことを口にした。

中也

あ、そういえば、銀から貰ったプレゼントにメッセージカード付いてたんだよ。話さない代わりなのかもしんねぇけど、ちゃんと文章も細かく書かれてて、ああいうのって嬉しいもんだよな。

太宰

そうだね。私も中也に昔メッセージカードもらったときは嬉しかったなぁ。あ、あれはラブレターかな?

中也

え、や、あれは…!

昔、太宰の誕生日に、愛してるとメッセージカードに書いて、プレゼントと一緒に贈ったことがあったのだ。中也はそれを思いだして、顔を真っ赤にしてしまった。

太宰

ふふ、かわいい…

そうして真っ赤になっている中也に、太宰はチュッと唇にキスをした。

中也

あ、え、あ…

太宰

片付けの続きはまた今度にしようか。

太宰はそう言って、顔を真っ赤にしている中也を横抱きにして寝室に連れ去った。

太宰が寝台に中也を押し倒すと、中也は慌てていた。

中也

待て、太宰!体洗ってn

中也が言い終わる前に太宰が中也に口付けをした。

中也

んんっ…あっ、んぅ…ぷはっ

太宰

中也の匂いが濃いからこのままでいいよ。

中也

あっ、で、でも…っ

太宰

中也の匂い感じたいの。

そう耳元で囁かれてはもう駄目だった。

中也

…分かった…んっ、あっ!

そうして2人の長い夜はまだまだ続く。

お帰りなさい!今回のお話はどうだったでしょうか?

今回は面白い回ではありましたが、作者の犠牲者も多かったですね…

なんかほんと、敦君いろいろごめんね…

樋口ちゃんもごめんよ…

それに「ねるねる◯るね」ぶっ込んでごめんね…

(あと、結構攻めた感じだったよね、夜。私頑張った…不快に感じた方いらっしゃったらすみません…)

それでもやっぱり中也がみんなから愛されてる様子を伝わるように書けていたらいいなと思います!

ちなみに、これにて中也の誕生日編は終わりです!次からは違う話になります。

今回も後日談がありますので、是非読んでみて下さい!それではまた!

後日談

次の日の朝、朝風呂に入っていたときのこと。

心治

わーい!朝にお風呂だ!

愛也

やったー!

中也

2人共朝風呂好きなのか?

心治

好き!それよりも…

愛也

ママ、大丈夫?風邪引いちゃったの?

中也

あ、いや、大丈夫だ。

心治

じゃあ、体の赤いてんてんは?

愛也

…ママぁ、ほんとに大丈夫?

喉が枯れていた為、子供達に風邪を引いたと勘違いされてしまい、更に体中の充血痕を指摘され、中也はもう何も言えずに顔を真っ赤にしたのだった。

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