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うわあああ!?←言語化不可能
本当の意味はのあそこか… 葵の回想のとこ
やけに体が軽い 好奇心に任せなければ良かった ぴくとは今どうしてるのかな 迷惑掛けてないかな
葵
葵
葵
こんな所、疑問しか無い
葵
取り敢えず歩いていくことにした 歩く度にヒビが足に突っかかる
葵
葵
日本にも世界にも無かった城だ 城の周りには兵士が立っている 目の前に行っても一切気付く様子がない
葵
喋っても気付かない 触れようとすればすり抜けてしまう
葵
葵
何故自分がここにいるのかを忘れないようにしながらも 海外旅行をしている気分だ
葵
すり抜けるためスイスイ行けるのは楽なのだが やはり自分がここに居ないみたいで悲しい気持ちもある 相変わらず自分は欲張りだな
葵
今ここで初めて気付いた
葵
水に触れて気付いた 何に触れても感触が無い 今思えば嗅覚も味覚も無い 五感の半分ほどが無くなっているのだ
少し歩けば元のヒビ割れた床の場所に戻ってきた
葵
急に身体中に何かが衝突したような痛みが来た 正確には右半身に痛みが来た 感触は無いはずなのに血は流れ出る 痛みが少し収まり地面に向けていた視線を上へと戻した
すると突然視界が暗転し 自分では動かせないようになった この体の持ち主が動かしているようだ
葵
葵
記憶の中では綺麗な満月に手を伸ばしている すると声が聞こえてきた
「ごめんね。葵」
「見つけられなかった」
葵
急に猛烈な不安に駆られた
葵
やっと動けるようになったが 先程のことが気が気じゃない 謝って済む問題じゃない それでも謝らなければ ぴくとに会わなきゃ
すると突然光が見えてきた 「また迷惑を掛けるかもしれない」 そう思ったが、今は一人なのだ 迷惑を掛ける相手も居ない 勇気を振り絞って光に手を伸ばした
???
葵
???
葵
心配して来るニット帽が急に目の前に現れる ビックリして若干キレた様になってしまうが ニット帽は気にする様子は無く普通に話し出す
???
???
らっだぁ
葵
らっだぁ
「どこか打った?」と心配するニット帽に 少しだけ警戒を解く 見た目からしてまだ子供だ そして身体なら私も子供
葵
らっだぁ
葵
らっだぁ
目をキラキラさせながら言うらっだぁに 呆れながら「どこでも良い」と伝える らっだぁは少しの間悩んだ様子で 急に何かを思いついたのか、大声で言った
らっだぁ
葵
らっだぁ
らっだぁ
ここがどこなのかさえ分からない私にとっては 「いつもの公園」と言われても分からない 完全に詰みだ
葵
ぴくとのこともあるが今はここで生き延びることが先だ ぴくとは必ず見つけ出そう 走り去って行くらっだぁの背中を見つめながら 思い、静かに呟いた
葵
案の定迷っている しかし体は覚えているのか違った方向に行けば 体が違うと判断して正しい道へ行く
葵
体は動くことを止める 違う向きを向けば元に戻ろうとする どうやらここのようだ
面倒くさいと思いながらも 公園の入口へ足を踏み入れた
葵
公園に着いたのでらっだぁの名前を呼ぶ
らっだぁ
???
葵
黄色いフードを被った子が らっだぁの隣に居る
らっだぁ
らっだぁ
らっだぁ
葵
金豚きょー
金豚きょー
私に挨拶した後の言葉はよく聞き取れなかった ただ、その後らっだぁの顔がほんのり紅く染まっていた