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7 - 金豚きょーとの出会い

♥

120

2022年05月02日

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やけに体が軽い 好奇心に任せなければ良かった ぴくとは今どうしてるのかな 迷惑掛けてないかな

ここは何処?

あの光は何?

床のヒビは何?

こんな所、疑問しか無い

立ち止まってても変わらないか

取り敢えず歩いていくことにした 歩く度にヒビが足に突っかかる

城?

何でこんな所に

日本にも世界にも無かった城だ 城の周りには兵士が立っている 目の前に行っても一切気付く様子がない

見えてないの?

喋っても気付かない 触れようとすればすり抜けてしまう

自分が居ないみたい…

少し古い建物だ

何故自分がここにいるのかを忘れないようにしながらも 海外旅行をしている気分だ

人…多いな

すり抜けるためスイスイ行けるのは楽なのだが やはり自分がここに居ないみたいで悲しい気持ちもある 相変わらず自分は欲張りだな

ビーチ?

今ここで初めて気付いた

感触が無い……

水に触れて気付いた 何に触れても感触が無い 今思えば嗅覚も味覚も無い 五感の半分ほどが無くなっているのだ

少し歩けば元のヒビ割れた床の場所に戻ってきた

あ"ッ!?

急に身体中に何かが衝突したような痛みが来た 正確には右半身に痛みが来た 感触は無いはずなのに血は流れ出る 痛みが少し収まり地面に向けていた視線を上へと戻した

すると突然視界が暗転し 自分では動かせないようになった この体の持ち主が動かしているようだ

記憶?

誰の?

記憶の中では綺麗な満月に手を伸ばしている すると声が聞こえてきた

「ごめんね。葵」

「見つけられなかった」

ぴくと?

急に猛烈な不安に駆られた

私のせいでぴくとは死 んだの?

やっと動けるようになったが 先程のことが気が気じゃない 謝って済む問題じゃない それでも謝らなければ ぴくとに会わなきゃ

すると突然光が見えてきた 「また迷惑を掛けるかもしれない」 そう思ったが、今は一人なのだ 迷惑を掛ける相手も居ない 勇気を振り絞って光に手を伸ばした

???

……あ…い………あお……葵!

!!

???

やっと気付いた……大丈夫?

えッあ?

心配して来るニット帽が急に目の前に現れる ビックリして若干キレた様になってしまうが ニット帽は気にする様子は無く普通に話し出す

???

も〜忘れちゃったの?

???

葵の好きな

らっだぁ

らっだぁだよ!

らっ…らっだぁ…?

らっだぁ

そうだよ!も〜大丈夫?

「どこか打った?」と心配するニット帽に 少しだけ警戒を解く 見た目からしてまだ子供だ そして身体なら私も子供

大丈夫…

らっだぁ

ホント?何かあったら言いなよ?

うん

らっだぁ

ねぇ!今日はどこ行きたい?

目をキラキラさせながら言うらっだぁに 呆れながら「どこでも良い」と伝える らっだぁは少しの間悩んだ様子で 急に何かを思いついたのか、大声で言った

らっだぁ

いつもの公園に1時間後!来て!

……は?

らっだぁ

合わせたいやつが居るんだよ!

らっだぁ

待ってるから!

ここがどこなのかさえ分からない私にとっては 「いつもの公園」と言われても分からない 完全に詰みだ

頑張るしか無いか……

ぴくとのこともあるが今はここで生き延びることが先だ ぴくとは必ず見つけ出そう 走り去って行くらっだぁの背中を見つめながら 思い、静かに呟いた

早めに出といて良かった

案の定迷っている しかし体は覚えているのか違った方向に行けば 体が違うと判断して正しい道へ行く

ここ?

体は動くことを止める 違う向きを向けば元に戻ろうとする どうやらここのようだ

面倒くさいと思いながらも 公園の入口へ足を踏み入れた

らっだぁ!

公園に着いたのでらっだぁの名前を呼ぶ

らっだぁ

あッ葵!

???

隣の方は?

黄色いフードを被った子が らっだぁの隣に居る

らっだぁ

紹介するね!

らっだぁ

コイツはきょーさん!俺の幼なじみ!

らっだぁ

で!きょーさん!この子は俺の幼なじみ!

えっと宜しくお願いします?

金豚きょー

宜しくお願いしますね

金豚きょー

_____

私に挨拶した後の言葉はよく聞き取れなかった ただ、その後らっだぁの顔がほんのり紅く染まっていた

この作品はいかがでしたか?

120

コメント

6

ユーザー

うわあああ!?←言語化不可能

ユーザー

本当の意味はのあそこか… 葵の回想のとこ

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