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部屋に入ると、明かりもつけずに 窓の外を眺めている背中があった。
〇〇
声かけても返事はない。 ただ、ゆっくりとこちらを振り向いた彼の瞳は、暗闇の中で驚くほど冷たく冴えていた。
蓮
〇〇
蓮
……彼に距離を詰められる 逃げ場のない壁際まで追い込まれて、 蓮が私の目の前に手をついた。
蓮
低くて温度のない声。 その瞳に映る自分が、あまりに情けなくて、怖くて…
〇〇
ポタポタと床に涙が落ちる。 するとそれまで氷のようだった彼の表情が、一瞬で歪んだ。
蓮
焦ったような声。さっきまでの威圧感はどこへいったのか、蓮は力なく私の肩に額を預けてきた。
蓮
蓮
大きな手が私の腰に回され、強く抱き寄せられる。 耳元で切なそうに、でも少し独占欲を孕んだ声で囁かれた。
蓮
蓮
顔を上げた彼の瞳には、少しだけ涙が滲んでいて…… 結局、彼の方がずっと寂しくて泣そうだったんだ。