どのぐらい歩いたんだろう
さっきまで1番の友達と思ってた人に裏切られて。
触られて。
めちゃめちゃにされて…
???
だ、大丈夫?君
???
こんな大雨の中…
南 夏菜
…
南 夏菜
助け…て
バタッ
そこから記憶が無い
目が覚めたらソファーの上だった
南 夏菜
どこここ…
南 夏菜
確か、私…
???
大丈夫か?目覚めた?
南 夏菜
え、あすいません…
南 夏菜
南 夏菜
え…
南 夏菜
先生…?
神谷 誠
裸足で大雨の中歩いてたけど…
神谷 誠
なにがあった?
南 夏菜
…先生
神谷 誠
な、泣くなよ!何があったんだよ…
神谷 誠
ゆっくりでいいから俺に話せるか…?
神谷 誠
あ、それよりお風呂湧いてるから体温めてこい。風邪ひくだろ?
南 夏菜
…ありがとうございます。
ザーーーッ…
南 夏菜
どうしよう…
南 夏菜
もし本当の事話したら先生に嫌われちゃかも知れない…
神谷 誠
南。悪い俺の服だけど…
神谷 誠
着替え置いとくな?
南 夏菜
え、ありがとうございます!
神谷 誠
ゆっくりでいいから
南 夏菜
お風呂ありがとうございました…
神谷 誠
んっ
南 夏菜
??
神谷 誠
髪乾かしてやるよ。
南 夏菜
!!
南 夏菜
い、いやいや自分で出来ます…よ
グイッ
神谷 誠
手首。
神谷 誠
すごいアザになってる…
南 夏菜
…
神谷 誠
こんなんじゃ出来ないだろ。
南 夏菜
…
南 夏菜
すいません。
それ以上の事を先生は無理に聞こうとしなかった。
一年前…
それは修学旅行の最後の夜…
私は先生の部屋に入り込んで
無理やり先生にキスをした。
神谷 誠
っ…
神谷 誠
お前…
私は怒られるのを覚悟してた
けど…
神谷 誠
南。
神谷 誠
こういうのは、本気で好きな奴とだけしろよ?
と言って、作り笑いをされただけだった。
南 夏菜
先生好き。
南 夏菜
大好き。
今こんな事言っても、ドライヤーの音でなんも聞こえないや。
神谷 誠
なぁ。
神谷 誠
そんな顔してこっち見つめんなよ。
南 夏菜
え…!
南 夏菜
あ、すいません…
いつのまにか、先生を見つめていた
神谷 誠
あのなぁ…
神谷 誠
そんな無防備な顔して、俺の貸したスウェット着て…
神谷 誠
俺と同じシャンプーの匂いさせてさ。
神谷 誠
マジでこっちがどんだけ必死に耐えてると思ってんの?
南 夏菜
え?
南 夏菜
どういう事…ですか?
神谷 誠
悪い…
神谷 誠
今の忘れて、
神谷 誠
間違い犯す前に俺ちょっと外でタバコ吸って頭冷やしてくるわ。
グイッ
南 夏菜
…
南 夏菜
行かないで…
南 夏菜
下さい…
神谷 誠
…
神谷 誠
俺に間違い起こせってか?
さっきまで祐悟に触れられていた所が全部熱い。
先生に全部塗り替えてほしい。
南 夏菜
私じゃ…
南 夏菜
ダメなんですか…?
神谷 誠
…
神谷 誠
お前じゃなきゃダメだわ。バーカ
神谷 誠
けど俺止まれる自信無いけど。