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袋詰めの飴をもらった

紅紫

──これは?

慎哉

チョコのお返しだ

紅紫

(バレンタインデーのとき、圧がすごかったもんな)

さすがに手作りじゃあ間に合わないと思い、紅紫は逝に相談した

「ゴ○ィバがいいんじゃね?」と教えてもらった

紅紫

(なんとかチョコを買えて、渡したけれど)

慎哉

どうした? 嬉しくないのか……?

紅紫

違うよ

紅紫

むしろお菓子は好きだし

飴を口の中に入れる

ちゅぱちゅぱ

紅紫

(──ちょうどいい甘さ)

じょじょに飴は小さくなり、最後は噛みくだいた

慎哉

…………

紅紫

ちょっと待て

紅紫

なんで顔を近づける?

慎哉

あんたが色っぽい顔をするからだ

チュ

紅紫

…………!

強引に唇を奪われた

慎哉

……ん……

紅紫

…………っ……

何度も啄んだあと、舌を入れられ絡めとられる

紅紫

〜〜〜〜!!

慎哉

慎哉

……はぁ…………

ようやく解放された

慎哉

あんたの口の中……甘い

紅紫

口を開きかけた途端、マカロンを突っ込まれる

紅紫

…………!?

慎哉

チョコのマカロン、美味いだろ?

もぐもぐ

紅紫

……美味しいけど

紅紫

(あんな濃厚なのをされたうえに)

紅紫

(マカロンを突っ込まれるなんて、思わなかった)

紅紫

っていうか、マカロンも買ってたの?

慎哉

紅紫が喜ぶかと思って買った

優しく腕を回しぎゅっと抱きしめた

紅紫

え? あ、ちょっ……

慎哉

顔が赤い

慎哉

テレてるのか?

紅紫

違っ……

耳元に唇を寄せ、そっと囁く

慎哉

愛してる

紅紫

紅紫

なに言って……

そのままベッドの上に押し倒された

紅紫

…………

慎哉

俺は本気だ

数時間後

紅紫

う゛っ

紅紫

(……痛い……)

ぐったりとベッドに横たわる

慎哉

大丈夫か?

紅紫

……大丈夫、じゃない…………

慎哉

優しく抱いたつもりだったんだがな

紅紫

(──ウソつけ)

慎哉

慎哉

紅紫

紅紫

……なに?

慎哉

渡したいものがある

紅紫

…………

慎哉

紅紫との繋がりが欲しくて──

紅紫の左手を掴み、慎哉は薬指に指輪をそっと嵌めた

サイズはぴったりだ

慎哉

似合うぞ

紅紫

慎哉

俺の薬指にも、嵌めてくれないか

紅紫

…………

ゆっくりと上半身を起こし、慎哉の左手を掴んだ

指輪を受け取り、薬指に嵌めた

紅紫

……これでいい?

慎哉

ああ

抱き寄せ、紅紫の頭を優しく撫でる

紅紫

“彼女“とは、ペアリングしなかったの……?

慎哉

したいと思ったのは、後にも先にも──

「あんただけだ」

最低だ……

ボクは一瞬だけ────

“喜んで“しまった

紅紫

…………

慎哉

(少し顔色が悪いな)

慎哉

そろそろ寝るか

紅紫

紅紫

……うん

身体を横にする

慎哉

おやすみ

チュ

頬に口付けた

紅紫

……おやすみ

ふたりは瞼を閉じ、眠りに落ちていった

ボクと同居人と隣人と(その2)

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