〜真冬 side〜
お互い飲み物だけ頼んで、 それぞれ届いた所で、本題に入る
翔太
翔太
真冬
翔太
ボクの言葉を聞いた翔太さんが、 どこかホッとした様な表情を見せる
真冬
翔太
真冬
翔太
真冬
彼の表情から、優しい笑みが消える
そしてその代わりとでも言う様に、 まるで温度の無い目が、此方を穿った
“何が目的”……?
真冬
突如雰囲気が変わった相手に 戸惑いながら、辛うじて答える
翔太
翔太
翔太
翔太
疑いの目を向けられて、再び問われる
真冬
実は吸血鬼です……なんて言っても、 こんな空気じゃ信じて貰える筈が無い
翔太
真冬
相手の気迫に押されない様、 辛うじて反論する
翔太
翔太
翔太
真冬
……彼方さんも、 「仕事柄疑うことが癖」だって、 出会って少しした頃に言っていた
それにボクも、ネットでの活動を 通して、世間の黒い部分を 身を持って学んでいるつもりだ
彼方さんが特別なだけ、翔太さんが 突然現れたボクを警戒するのは、 全く間違った事じゃ無い
真冬
真冬
真冬
翔太
翔太
翔太
真冬
それって、そらるさんが さっき誘って来た……?
翔太
翔太
真冬
翔太
真冬
嘘は言ってない、これは本当の事だ
翔太
真冬
真冬
翔太
真冬
翔太
翔太
翔太
真冬
次は何が飛んで来るのか、 つい体を強張らせて身構える
翔太
真冬
ボクが、人間か……?
真冬
出来るだけ動揺を隠して、質問し返す
翔太
この口振から、少なくとも彼は、 この世界にボクの様な人外が 存在している事を知っている
だけど、何でその事を……?
翔太
ボクが答えに迷っていると、 少し痺れを切らした様にそう言われる
翔太
真冬
吸血鬼という具体的な単語、 それに殆ど確信した様な聞き方
真冬
翔太
真冬
もうこれ以上は無理だと思って、 観念して小さく頷く
翔太
すると、途端に脱力して 椅子の背もたれに寄り掛かった翔太さん
真冬
さっき溢してた“同じ”って言葉、 まさかだけど……
翔太
真冬
驚きの余り、ついガタッと 立ち上がって、大声を上げてしまう
翔太
先程まで張り詰めていた 重い空気は何処へやら、翔太さんに 笑顔の表情が戻って来る
翔太
真冬
翔太
真冬
翔太
真冬
翔太さんは、見たところ 普通の黒目をしている
吸血鬼なら、ボクみたいに もっと違う色を持ってる筈だけど……
翔太
翔太
真冬
真冬
翔太
真冬
翔太
真冬
……何だか、物凄く彼方さんに 申し訳ない気持ちが沸いたのは、 一旦置いておくとして
翔太
真冬
真冬
翔太
翔太
真冬
翔太
翔太
真冬
翔太さんって、思った以上に 気さくで楽観的な人…… いや、吸血鬼の方なんだな……
翔太
真冬
真冬
真冬
翔太
真冬
翔太
真冬
上手く言葉が見つからなくて、 ごにょごにょと吃ってしまう
翔太
翔太
真冬
真冬
その後、また少し雑談をしてから、 翔太さんとお店を出て別れた
真冬
ボクも吸血鬼の知り合いが 居なかったのは同じだから、 彼の存在が、少し心強く感じる
真冬
……話の中に少し違和感があったのは、 きっとボクの気のせいだよね
この作品はいかがでしたか?
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コメント
3件
忙しくて読むの遅れましたごめんなさいっ! えっ!?あまちゃんも吸血鬼だったの!? なるほど、確信がなかったからああやって 疑うような感じにしてたのね…w そっか……あまちゃんだったか…w(?) それと食事とかはレバーで補えるんだねw でもこうなるとあまちゃんが吸血鬼になった 理由とかあまちゃんとっての特定の人とかも 気になってくるところだけど…誰だろ? 不穏か…続き、楽しみにしています!!
また久々です( ˙꒳˙ ) 現れついでに「昔読んだBL吸血鬼ギャグ漫画を思い出してここからギャグ路線行こうかと思ったけど流石に話重すぎるからやめた」っていう裏話置いときますね(( 引き続き遠君は不穏でございます←