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今思えば何故あそこまでハマったのか
佐久間に連れられ 最初は面白半分で行ったんだ
次々に地下アイドルグループが 歌って踊る中
とある6人のグループに惹かれた
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6人は定位置に着き、照明が暗くなる
曲が流れた瞬間
\きゃぁあああ!!/
アクロバットを決め 息のあったパフォーマンス
センターにいた彼はこう言った
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その瞳は俺を見ていたような気がした
黄色い歓声やコールが溢れる そのステージは一瞬にして彼らの世界へ
彼は指先から足先にかけてしなやかに踊り 妖艶な笑みを浮かべながら 俺たちを見て、ファンサをしていた
気がつけば彼らのステージが終わり 俺は終始、放心状態だった
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俺は彼に心を奪われてしまった
それと同時に
彼を俺のものにしたいと思ってしまった
それからというものの 毎週のように彼たちに会いに行っては 舘様を応援していた
佐久間がいなくても ルーティンとして足を運んでいた
たまに周りが女の子ファンだらけに なることもあったが
それでも彼のためと思えば 何も気にしなかった
そのおかげか たまに認知して貰えることもあった
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阿部ちゃんが話を終えると マイクを外し舘様にヒソヒソと話す
すると俺を指さしては 舘様と一緒にニコニコと笑ってくれた
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小さく手を振り返す舘様に 俺も小さく振り返す
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すぐにでも彼の元に行きたい衝動を抑え 俺はペンライトをぎゅっと握る
彼と目が合う時 俺だけにはファンサが多かった…気がする
ますます頭の中が彼でいっぱいだった
まるで中毒症状に陥ったかのよう
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彼と身体を重ねることを想像すれば すぐに熱が上がり致す
こんなことを毎週していたもんだから どんどん彼に溺れていった
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手にいられるわけもない妄想なのに… そう思い、成人向けアプリを開く
最近自分の欲を果たすために入れたが その中でも一際気になる子がいた
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”エムくん”と呼ぶその人は 自癒行為をメインに配信している
身体つきや微かに聞こえる喘ぎ声は どこか舘様と似ていた
ここまで来るといよいよかと思うが そんなこと考えてられるか
エムくんを舘様だと思い 彼の配信を見る
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携帯を握りしめ俺は風呂の電気を消した
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いてて……頭が痛い…
流石に飲みすぎたなぁ
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俺は今にも閉じそうな瞼を擦り 辺りを見回す
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あれ、ここどこだ…
俺、阿部の家に来たんじゃ…
ガチャッ🚪
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で、でかい声
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なるほど… 俺たちは相当酔っ払ってたらしい
こんな見知らぬ人の家に上がり込むなんて
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ニカッと笑うピンク髪の彼は どこか見たことがあるような気がした
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ん?なんで俺をそんなに見つめるんだ…
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スタスタと隣の部屋へ行く彼
俺の名前を呼んだ時 一瞬彼は恍惚な表情を浮かべた気がした
どこか俺を知ってるかのような…
……………
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チクタクと秒針の音が心地いい
微かに香るジャスミンが眠りへと誘われ
俺は深い眠りに着く
ないとん
ないとん
ないとん