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じゃっぴ〜(இдஇ`。) でも、この作品いいと思います!
この作品すごく好きです!
俺が、居なくなればいい
俺は赤い光に飛び込んだ
ゆあん
ゆあん
服を捕まれ思い切り引っ張られた、電車が通り過ぎる、目線が掠れる
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
ゆあん
熱い言葉を泣きながら声を震わせ叫ぶ、夜空に響く声、顔が熱くなる
じゃぱぱ
衝撃的な言葉に死ぬ気さえ四隅に置かれてしまった
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
俺なんかが誰かに好きになられるわけが無いと冷静に考える
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
俺が口にする痛い言葉に真っ直ぐ答える、その瞳に逆らうことが出来ない気がした
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
投げられた言葉を拾わず、俺は一言投げ捨て立ち去った
誰にも理解されない、苦しいんじゃない、苦しいだけじゃない
じゃぱぱ
第5話 「 自分のため 」
ゆあん
思いを伝えたけど、伝わらなかった、いや、想いを伝えて今まで助けなかったことをなかったことにしようとしただけ、
じゃぱぱの後ろ姿に手を添えることはなく、見つめて、また助けてる気分になる
ゆあん
こんな時でもめんどくさいと思ってしまう、俺は相当なめんどくざがり屋だ
早く終わらせてまたじゃぱぱと話したい、いつもみたいにゲームして遊んで、じゃぱぱのことを愛してたい
ゆあん
ゆあん
ゆあん
扉を開けた先には、いつもと相対的な暗い雰囲気が広がっていた
鼻血を流して座り込むじゃぱぱと、息を切らしたえとさん
駆けつけるたっつん
突然の光景に固まってしまった
たっつん
じゃぱぱ
たっつんの姿にハッとして俺もじゃぱぱの元へと駆けつけた
駆けつけただけでじゃぱぱに何かすることは無い、じゃぱぱに話しかけるのが気まずく感じた
ゆあん
えとさんの強く握られた拳に血が着いているのに気がついた
ゆあん
ガシッ
ゆあん
俺が喋り出すと当時に手を掴まれた
ゆあん
引き止めたことに怒りを感じ少し強く言いつける
たっつん
ゆあん
ゆあん
俺の手を掴んだ手は震えていて、たっつんの目線の先には冷たい目で俺たちを見つめる3人がいた
何も言えなくなった、いつもの暖かな会話も無くて、今までなかった冷たい空気だけがある
怖い
あんなに毎日楽しく話していた人が、嫌いな人を見ているような目で見つめてくる
まるで好きな人に嫌われたかのような感覚
えとさん
ゆあん
突然降りかかる狂気的な質問に、俺はすぐに答えることが出来なかった
たっつん
たっつん
たっつん
たっつん
たっつん
えとさん
えとさん
そう、えとさんとのあさんは李咲と幼なじみで親友
元々信じやすい性格のえとさんと、友達思いののあさんは李咲のことを信じるに決まってる
なおきり
じゃあなんで?なんでなお兄は李咲のこと信じてんの?
たっつん
たっつん
なおきり
なおきり
なおきり
なおきり
なおきり
なおきり
たっつん
なおきり
たっつん
たっつん
じゃぱぱ
ゆあん
引き止める暇もなくじゃぱぱは颯爽と部屋に行ってしまった
えとさん
えとさん
のあ
のあ
のあ
のあ
全員が退散しようと動き出す
それに対抗する程の勇気を俺は持ち合わせていない
いつも賑やかなリビングルームは、どこにも見当たらなくて
大好きなあいつもどこにも居ない
たっつんと俺だけが残された
ゆあん
たっつん
たっつん
ゆあん
じゃぱぱが悪いんじゃない、そんなの分かってる、でもこんなのに巻き込まれんなよって性格の悪い俺が出てくる
ゆあん
ヒロくん
ヒロくん
一人一人が行動しないと今の現状は変わらない、もちろん俺も含めて
何をすればいいか分からないけど、まずはじゃぱぱと対面で話さなきゃいけない
俺たちの中で収集をつけてもじゃぱぱが居ないと意味が無い
俺だけが何もしていない状況に焦り始めていた
プライドとかじゃない、じゃぱぱを助けたい気持ちがある中でそれを表せていないことに頭を抱えた
暗い部屋で明るい画面を見つめる
昔の動画を見返して、今無くなってしまった明るいあの時に入り込もうとした
じゃぱぱ
いくら手を伸ばしてもその中に入ることは出来ない
じゃぱぱ
じゃぱぱ
じゃぱぱ
目の前に見えたカッターナイフを手に持ち、既にある痛々しい傷にさらに傷を重ねた
じゃぱぱ
じゃぱぱ
暗くて血はよく見えない、痛みは感じるけどそれよりも過激な感情にかき消される
泣きながら腕を刺して切って、
もう、あの時には戻れない
ガチャッ
じゃぱぱ
ヒロくん
ヒロくん
ヒロくん
ヒロくん
じゃぱぱ
ヒロくん
じゃぱぱ
ヒロくん
ヒロくん
ヒロくん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ヒロくん
ヒロくん
じゃぱぱ
ヒロくん
ヒロくん
ヒロくん
ヒロくん
いや、違う、あんな動画なんて、
俺が何も知らないだけだ、あんなに追い詰められてるなんて分かんなかった
何も知らないくせに自分の感情に任せて飛び込んで、対応できなくて焦って
ヒロくん
ヒロくん
じゃぱぱ
電気をつけた部屋は、明るいはずなのに暗くて、腕から流れ出る真っ赤な血だけがハッキリ目に映る
目に入る血に、何故だか満足感を得た
これから毎日こんな日常が続くのだろうか
あれだけ必死に追いかけた憧れも、みんなと過ごした幸せな日々も
簡単に崩れてしまった
たった一つのきっかけで、今までつくりあげてきた全てが消えた
まるで白いパレットに混ざりこんだ異物のように、ひとつで全てが見えなくなる
その異物がなんなのか、自分でも分かりきってる
俺だ、このカラフルで輝かしい生活に俺という異物が入り込んだ
じゃぱぱ
ここに来てやっと手に入れた幸せや愛は無くなってしまった
みんなの事を、俺のことも、幸せにして行こうと思ったけど、今じゃそれの逆方向に進んでいる
自分を傷つけて罪を償ったことにして、満足してまた傷つける
じゃぱぱ
じゃぱぱ
それから数日
じゃぱぱ
たっつん
ゆあん
強制的に受け止めさせられる吐かれた毒の言葉、チヤホヤされる李咲
それを苦痛だとか羨ましいとか、そういうように感じることは無い
李咲 叶(りさき かな)
李咲 叶(りさき かな)
ゆあん
ゆあん
気持ち悪い、話しかけるな、こんなやつと話したくない
全部こいつのせいなんだ、こいつのせいで俺とじゃぱぱも、メンバーもみんな関係が崩れた
なんで話しかけるんだよ、何がしたいんだよ、もう話しかけんな
言葉には出さず心の中でグチグチと言い続ける、
ゆあん
ゆあん
李咲 叶(りさき かな)
ゆあん
周りの視線が刺さる、たっつんもこちらを驚いた目で見つめてる、別に嫌なわけじゃない
ただ、じゃぱぱがこれ以上のことを受け続けていると考えると、胸が圧迫されるかのように痛くなる
これまで何度手を差し伸べるのをやめたか、対してその手を振り払われたのは1度だけ
嫌われそうで嫌だった、助けたい気持ちよりもとにかく嫌われたくないという気持ちが前に出て、その勇気を追い越して飛び出してくる
でもそれは誰のせいでもない、俺の意志の問題
ゆあん
ゆあん
俺には昔から孤児院で育ってきた
もう親の記憶は無かった
会いたいとか話したいとかそういうことは思ったことも無い
俺はそんな子供らしくない子供だった
ゆあんくん(12)
そんな俺にも一つだけ感情を持つことが出来るものがあった
酷く黒ずんだ和室の、一番端の部屋の壁に描かれた
長く続く道と本の山
暗い色ばかりが染み込まれている瞳には、輝かしいその壁が唯一の光で、夢で、毎日それを眺めてその世界に浸ってた
別に外に出ない訳では無い、でもこんなにも大きく明るい場所には行ったことがない
そんな俺に周りは口を揃えてこう言った
夢ばっかみんな
夢を見ている訳じゃない、俺たちが夢に行けないだけ
ゆあんくん(12)
ある日、あの壁は塗り潰されて無くなってしまった
「夢ばっかみんなよ」
ゆあんくん(12)
違う
皆が夢に向かって行こうとしないだけだ、
ゆあんくん(12)
誰かに呼び止められたことにも気づか無い振りをして息が切れるまで走り続けた
ゆあんくん(12)
ゆあんくん(12)
俺はあいつらとは違うんだッ!
気づけばずっと走り続けていた、
特に何かを求めている訳では無い
何のためかも分からずに、ただひたすら振り続ける雨と共に走り続けた
いくら探しても、どこを探しても、あの俺が見ていた小さな夢は見つからなかった
分かってた、夢にたどり着くことが出来無いことなんて、
でもそんなこと思いたくなかった、夢が無い人間なんて存在しない
ああやって言ってたあいつらにだってきっと何か夢があったはずなんだ
俺が走り続けるのは何のため、?
俺が正しいと証明したいから?
いや
違う
それを理由にあそこから逃げたかっただけだ
別に夢なんてなんだっていい
俺はあそこから出る理由が欲しかったんだ...
いつの間にか止まっていた足と真っ暗な視界
雨の音がけが鮮明に五感に触れている
ゆあんくん(12)
俺は気分屋だ
直ぐに気が変わる
夢なんてどうでもよかったなんて、それもただの言い訳に過ぎない
何が大切なのか、俺にはそれが分からない
なにかを本気で好きになったことがあっただろうか
そんな記憶はどこにもない
ゆあんくん(12)
俺は既に塞がれた瞳を深くまで閉じた
ゆあんくん(12)
ゆあんくん(12)
ゆあんくん(12)
なおきり(18)
ゆあんくん(12)
なおきり(18)
なおきり(18)
ゆあんくん(12)
目が覚めるとふかふかのベットと青髪の男がいた
なおきりと言うらしい なぜ俺を連れてきたのか分からない、ただ怖くて目を離さずにはいられなかった
ガチャッ
なおきり(18)
じゃぱぱ(13)
じゃぱぱ(13)
なおきり(18)
なおきり(18)
じゃぱぱ(13)
突然部屋に入ってきた男に、俺は何故か一瞬心臓が飛び跳ねた
ゆあんくん(12)
気のせいなのか、青髪の男の表情が変わった気がした
柔らかく明るい顔に変わった、青髪にとって何か大きな存在なのだろうか
ゆあんくん(12)
俺は疑問を打ち消すように顔を顰めた
ゆあんくん(12)
なおきり(18)
ゆあんくん(12)
じゃぱぱ(13)
じゃぱぱ(13)
じゃぱぱ(13)
なおきり(18)
ゆあんくん(12)
何も言えない俺を差し置いて歩いていく2人に、俺は照れくさそうにこう言った
ゆあんくん(12)
その日から、俺の夢が叶えられたかのように感じる毎日が続き、また、俺に新しい感覚が産まれた
それは毎日家に来るある男に対して抱く一方的な感情だった
たっつん(13)
じゃぱぱ(13)
彼はたつやというらしい
同年代だからって近すぎる、なんて思って歯を食いしばってた
その時から俺はガキで、わがままでめんどくさがり屋で
勇気の無いやつだった
明るい生活も、俺の夢も、全部
じゃぱば、、なお兄もだけどね
2人のおかげ、
俺の心を彩ってくれた
じゃぱぱ(13)
ゆあんくん(12)
じゃぱぱという存在
俺はそれに対して感謝できているだろうか
ゆあん
ゆあん
俺は開いた目次のページを閉じた
ゆあん
席を立つ、乱暴に椅子を引いて、俺は手を伸ばした
ゆあん
李咲 叶(りさき かな)
ゆあん
じゃぱぱ
李咲 叶(りさき かな)
じゃぱぱ
李咲 叶(りさき かな)
じゃぱぱ
じゃぱぱの冷たい視線が刺さる
また邪魔された
…邪魔された?
だからなんだ、邪魔されたからなんだよ、
すぐ諦めて、怖がって、そんなのただのビビりじゃんか 俺が、変わらないと
ゆあん
李咲 叶(りさき かな)
ゆあん
李咲 叶(りさき かな)
李咲 叶(りさき かな)
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ゆあん
緊張して震えた身体を振り返した先には、倒れたじゃぱぱがいた
ゆあん
ゆあん
いや、気づいてないんじゃない、気付かないふりをしているだけだ
もうそんなのどうだっていい、俺は唯一頼れる先生の元に足を走らせた
もふくん
ゆあん
ゆあん
もふくん
ゆあん
もふくん
ゆあん
もふくん
もふくんは俺の手から病室番号の書かれた紙をとり走っていってしまった
ゆあん
また、弱気な自分が出てきて、それが嫌でもっと会うのが気まづくて
ゆあん
ゆあん
もふくん
沙響先生
もふくん
沙響先生
もふくん
沙響先生
もふくん
もふくん
沙響先生
沙響先生
沙響先生
もふくん
沙響先生
沙響先生
沙響先生
沙響先生
もふくん
沙響先生
もふくん
隠す必要なんてない、頼れる人は頼らないと、このまま悪くなるだけだから
俺は長々と説明をした
沙響先生
もふくん
沙響先生
沙響先生
沙響先生
沙響先生
もふくん
沙響先生
沙響先生
沙響先生
もふくん
沙響先生
じゃぱぱ
窓から見える空を見つめて、昨日のことを思い出した
あの時、電車に飛び込もうとした時
ゆあんくんが止めてくれて嫌だと思わなかった、
「死ななくてよなった」って
一瞬感じて、それが嫌でなんだか喉にものを詰まらせたような感覚になった
幼少期を思い出すかのような一瞬だった、
今はもう居ない母親に積み木を詰め込まされたことを思い出して
なんとも言えない気持ちになって首を絞めながら歩いた
でもそんな気持ちもすぐ無くなった、俺は要らないんだって改めてよく感じた
俺はやってないのに、なんてそんなの関係なかった
ベットに体重をのせ、細くなった腕で立ち上がった
じゃぱぱ
カーテンを押して顔に当たる風、飲み込んだ自然はあの感覚を無くしてくれた
何階建てかも分からない、死にたいかも死にたくないのかも
ただ、俺はとにか飛び降りたくて仕方がない
首を絞めて腕を切って、それじゃ足りなかったんだ
窓に足をのせる
あぁ落ちたら死んでしまうのか、
今はそんなのどうでもいい
風に飛び込む
その感覚は思っていたよりも怖く、気持ちのいいものだった
じゃぱぱ
涙を流した、俺は反省のためにやっているのか、自分のためなのか
分からなくて困惑した
世界は遅く見えて、俺は久しぶりに強く痛みを感じた
黒ずんだ瞳は池に溺れて、逃げるように辺りを暗くした
ザワザワ
記口
たっつん
たっつん
もふくん
たっつん
もふくん
たっつん
もふくん
もふくん
もふくん
溝口先生
李咲 叶(りさき かな)
李咲 叶(りさき かな)
溝口先生
溝口先生
溝口先生
溝口先生
李咲 叶(りさき かな)
李咲 叶(りさき かな)
体の割には大きなベットに細い体が乗せられている、まるでフランス料理のように縮こまっていて弱々しい
李咲 叶(りさき かな)
李咲 叶(りさき かな)
李咲 叶(りさき かな)
カチカチと要らないほどに長くカッターを引き出した
李咲 叶(りさき かな)
李咲 叶(りさき かな)
李咲 叶(りさき かな)
震えた手で握りしめた鋭い刃を
倒れるように振り下ろした
李咲 叶(りさき かな)
♡2000