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神社

ここが幻の薬がある神社か…

錆びた鳥居、雑草が生い茂る参道、ツタで覆われかけた社

幸いにも灯籠だけは綺麗だった

怖ぇ~

深音

こんにちはー

!?!?

突然茂みから傷だらけの人が話しかけてきた

き、傷…大丈夫ですか?

深音

あ、あぁ、これですか?
ご心配なく…

湊は笑いそうになるのを堪えていた

あくまでも平静を装って、薬のある場所を聞き出そうとした

深音

ところで、こんな時間に珍しいですね…

深音

何かご用件があるんですか?

珍しい…って…
今昼ですけど、参拝客とか来ないんですか?

深音

こんな所不気味だからと言って、皆さん夜に肝試しに来ますよ

深音

あとは早朝にランニングしている人もいます

ほう…

深音は困惑しながらも言った

深音

何かありましたら、気軽にお声掛けください!

では質問良いですか?

深音

あ、はい
大丈夫ですよ

ストレートに聞くと怪しまれそうなため、遠回しに聞いた

なんか、噂なんですけど

ここに数年前事件に使われた幻覚剤の元になるものが置いてあると聞きまして…

本当なんですか?

深音

……アルシノジェノのことですよね

怪訝そうな顔をしつつも、答えた

深音

あ、ああ…

深音

あの噂は、う、嘘ですよ!
どうせ、近所のイタズラ好きなガキンチョが流したに決まってますよ!

…?

深音

だ、第一、こんな整備されてなんていないこんな神社に保管するわけないじゃないですか…

深音の目は泳いでおり、少しばかり目元が赤くなっていた

湊はきっぱり嘘だと見抜き、すこし踏み込んだ質問をした

そういえばここ、人って何人くらい働いているんですか?

深音

な、何人なんでしょうかね…?
まあ大体非常勤含めて10人くらいですかね

あなたの役職は…?

深音

私は雑用係です…
巫女さんなら今休憩していますけど…

では、アルシノジェノの噂について何か知っていますか?

深音

わ、私…

深音

ほ、本当に何も知らないんです!

深音

強いて言うなら…
アルシノジェノの弱体化された薬が数年前事件になって、私は当時それの治療を受けていたくらいです

では奇病持ちだった…と

深音

はい…

深音は俯いている

あ、ごめんなさい、思い出したくない過去を思い出させてしまいましたか…

深音

いえ、、

深音

全て私が悪いんです…

深音は何かを堪えているような様子だ

(泣いているのか…?)

(なら、泣きながら話した言葉にきっと真実は隠れているはず…)

(注意して聞くか)

深音

げほっ、紛らわしいですよね

深音

ごめんなさい

深音

今も病気は治っていなくて…

すると、ナイフを懐から取り出した

!?

左腕をナイフで少し切った

血が滲み、下に数滴落ちた

深音

……足りない

どうしたんですか?

深音

気にしないでください

その瞬間、湊は気づいた

(もしかして…血ノ羽病か?)

深音

だめだ、フラフラする…

大丈夫ですか?

深音

…ごめんなさい

深音

少しだけ目を閉じてもらえますか

ナイフを隠しながら、目を閉じるように言った

深音

本当にごめんなさ

バタン

湊は咄嗟の判断で深音に麻酔銃を撃った

はあ…

これだから血ノ羽病は嫌いなんだよ

湊は吐き捨てるように呟いた

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