テラーノベル
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結局、一睡もすることなく朝を迎えてしまった。
一瞬だけど、抱きしめられた時の和真の温もりと感覚が離れなくて
ずっとドキドキが治まらなかったのだ。
――昨日のアレは何だったの?
ついつい期待しそうになったけど、すぐに思い直した。
過去に同じように期待して
次の瞬間
奈落の底に突き落とされたかのような衝撃を突き付けられたことがあったから。
今でも忘れない、あの日の出来事は。
――プリン味のキス。
それは私にとって最高に嬉しいキスで、そして最高に悲しいキスだった。
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