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sha

朝、

カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた

一階のリビングまで降りると母はもういない

また別の男のところに行ったのだろうか

sha

(…なんかやな予感、)

身体中を嫌な感じが駆け巡る

rbr

シャオローン!!!!

sha

あーはいはい今行く!

呼びに来たロボロと一緒に学校へ行く

ロボロととは教室が違うので別れ、教室に入る

クラスにはもう殆どのクラスメイトがいた

大先生はいないが、いつもの遅刻だろう

また、いつもと同じ一日が始まると、そう思っていた

放課後になり、手紙に書かれていた屋上へ来た

そこに待っていたのは

姫川 愛飴

あっ、シャオロンくん♡

姫川愛飴、転校生だった

sha

姫川さん…?えと、何の用?

姫川 愛飴

ん〜っ、とねぇ♡

姫川さんはガサゴソと持っているポーチから太陽光を反射する何かを取り出した

sha

…カッター?

姫川 愛飴

アンタねぇ、私の王子様達に近づいて何なのよ!!

姫川 愛飴

アンタのせいで生徒会の方々には近づくなって言われるし!!

姫川 愛飴

アンタのせいで…!!アンタのせいで散々なのよ!!

姫川さんは取り出したカッターを自分の手首に当てた

そして大きく息を吸う

sha

(…えっ、まさか!?)

そう思った時にはもう遅く、姫川さんはカッターを自分の手首に向かって滑らせた

姫川 愛飴

い゛っ…

ポタ、ポタと姫川さんの手首から血が垂れる

姫川さんは持ち手をこちらに向けてカッターを床に投げた

姫川 愛飴

…あ、ははは

大きく息を吸った姫川さんはコネシマばりの大声で叫んだ

姫川 愛飴

きゃああああああ!!!!!

sha

えーっ…?

まさか、ここまで古典的な方法でくるとは

どたどたと足音が聞こえてくる

その音を聞きながら俺はカッターを拾った

zm

何やっ!?

最初に来たのはゾムだった

その後に続々と生徒会メンバーが続き、全員が目の前に広がる光景に目を見開いていた

tn

…シャオ、ロン?

sha

…あはっ、やっほートントン(笑

全員が信じられないものを見たという表情で固まっている

姫川 愛飴

ぐすっ、ぐすっ、生徒会の皆さん…?

姫川さんが泣き真似をしながらみんなに声をかける

ci

えっ!?どうしたんですか!?

姫川 愛飴

えぇっ、とぉ、そこの、シャオロン、さんがぁ、いきなり、私の腕ッ、切ってきてぇッ、怖かったですぅ

ガンッ、と俺は屋上のフェンスにおしつけられた

やったのはシッマらしい

kn

…そんなことしたんか?

と、言われるが首を絞められてるので返事もできない

いや、そういやって言うなら離して?

ut

シッマ、やめいや、

kn

…何や、大先生も此奴の味方なんか?

ut

、いや、そういうわけじゃ…ないけど、

明らかに目が泳いでいる

何故だろう

俺のことを信じる必要なんてないやろ?

sha

…じゃあな、お前ら

ut

あ…シャオロン

姫川 愛飴

鬱さぁん♡

ut

俺はそのまま家に帰った

あの時、姫川に「アンタのせいで!!」と言われた時にフラッシュバックした

もう忘れたはずの記憶

思い出したくもない記憶

知られたくない過去

無くしたい過去

死にたい現在

終わりたい現在

まるで昔に戻ったみたいだ

もうとっくに慣れたはずなのに

sha

、笑

やっぱり、信じるなんて馬鹿のすることだったかな

俺は一生こんな人生なんだね

どうやったって結果は同じ

どうしたって

そういう星の下に生まれついた俺だから

彼奴らみたいに輝く星には慣れないから

主役になるのは彼奴らだけで

俺は引き立て役にしかなれないから

sha

ごめんね

嘘ばっかついてて

sha

って、誰に言ってるんやろ

ーーー

その言葉だって嘘だったんだ

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