友人
拓斗
俺は普通に期待している。
友人が生徒会長と同等の、 知力と学力を持っていると確信したからだ。
友人
拓斗
友人
2進数とは、 「0」と「1」の数字を用いて、 すべての数を表現すること、 らしい。
拓斗
友人
拓斗
友人
ああ、俺にはどうせ分からないさ。
拓斗
友人
拓斗
友人
11111010001は2001、 1000は8、1011は11で、 全て組み合わせると、 2001年8月11日となる。
拓斗
友人
拓斗
友人
これは奥出に直接聞いてみたほうがよさそうだ。
あいつは全生徒の生年月日を記憶していると言っていた。
拓斗
友人
拓斗
友人
拓斗
友人
拓斗
新学期は確か4月8日からだったはずだ。
友人
拓斗
友人
考えるも何も、 犯人は確定しているんだ。
俺に考察は必要ない。
拓斗
友人
拓斗
友人
拓斗
あいつは俺のこと、 別に好きも嫌いもないんじゃないかと思う。
ただ単に遊び相手が欲しかっただけだろう。
友人
拓斗
三枚目の解読結果は2003年9月22日。
友人
拓斗
友人
拓斗
友人
拓斗
友人
きっと友人なりに慰めてくれているんだろう。
単純なものさしで図ってはいけないと、 そう言いたいことは伝わる。
でも、結局世の中が見ているのは、 その単純なものさしで図ったものだろうに。
拓斗
友人
拓斗
友人
拓斗
友人
これが面白いだなんて、 変わった奴だ。
拓斗
友人
拓斗
友人
こんな友人がいることで、 俺は俺として成り立っているのだと思った。
そういえば、 こいつと出会ったのは、 俺が俺でなくなってしまった、 ある日のことだった。
友人
拓斗
まだ俺たちは小学生だった。
俺は学校に通っていなかったから、 友達などいるはずもなかった。
友人
拓斗
友人
かつての友人は俺の嘘を秒で見抜いた。
拓斗
泣きじゃくりながらそう訴えた。
同い年の、 通りすがりの少年に、 誰にも見せなかった姿を晒した。
友人
友人の言うことは全て本当だった。
俺みたいな奴を家に匿ってくれた『優しい』家族、 翌日には俺の両親は児童虐待で逮捕され、 俺は友人の親戚に引き取られた。
拓斗
友人
拓斗
友人
拓斗
嵐の前の静けさが、 俺たちを優しく包んでいた。
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