たとえ離れていても

俺が病院につくとまふがとある部屋へ連れていってくれた

そこは

霊安室だった

うらさんは静かに眠っていた

まふが沈んだ声で告げる

視界がボヤける

そしてうらさんの遺体に突っ伏す

まふの声も震えていた

いつもの笑顔

それからリスナーさんたちに報告して

うらさんロスも起こったが

しばらくすると収まった

半年後

夜

俺はとある墓の前で立ち止まる

花をお供えする

それは紫色の花

坂田が下界で花を供えると同時に俺の手に花が現れる

立ち去ろうとすると

勢いよく振り返る

でも当然誰もいない

返事はない

しかしもう一度お墓を見つめて

そう呟いた