あやかし相談所

遠い昔

人類は怪奇との共存を宣言した

この世界には、妖怪，幽霊，都市伝説…

そんなものが、当たり前に存在している

この物語は、そんな世界に生まれた、

ある一人の女子高生の話である

ピピピピッ…ピピピピッ…

私の名前は星宮 純蓮（ほしみや すみれ）といいます。 現役高校生です。

小さいころに父を亡くして、それからはお母さんが女手一つで育ててくれました。

今は…お分かりの通り遅刻しそうです…

今はまだ７時台 学校が始まるまで、だいぶ時間はあります

でも、私にはこの時間帯に出ても遅刻してしまう理由があるのです それは…

道を戻り、違う道を通ってみる

気付くと、あたりを壁でふさがれてしまっていた。

私が遅刻してしまう理由 それは…

なぜか極端に怪異に襲われやすい！！

私は、カバンからペンを取り出して、ぬりかべの足元を思い切り払った。

すると、足元を払ったほうのぬりかべが、みるみるうちに消え去ったのだ。

ドンッ

また、目の前にぬりかべが立ちはだかっている

そう、これは一人の女子高生。もとい…

なんだか怪異に襲われやすい、星宮純蓮という少女のお話である。

ガラガラッ

この子はひろはちゃん 鬼の妖怪ですが、明るくて優しいのでクラスの人気者です

キーンコーンカーンコーン

…と、自分のカバンをあさろうとした瞬間だった

ガシャンッ

突然、教室の窓側の壁を突き破って、大きな手が伸びてきたのだ

私は、その手につかまれた

ひろはちゃんの手は、私の手をかする

教室から外へ引きずり出されると、目の前に大きな顔が映った

純蓮を持った手が、大入道の口へ近づいていく

…すると、どこからともなく声が聞こえてきた

ゴッ…

なんとその声の主は、大入道の顔を思い切り蹴とばしたのだ

蹴り飛ばしたのは私と年齢が同じくらいの少年だった

大入道は顔への思わぬ衝撃で、よろめく

と同時に、私をつかんでいた手が緩んだ

大入道の手をすり抜けたもつかの間、

ふと我に返る

私は、真っ逆さまに落ち始めた

覚悟して目をギュッとつむる

チリン…

次に待っていたのは、硬い地面…ではなく、だれかの腕の中だった

気が付くと私は、真っ白な髪で、赤い鈴のついている耳飾りをした、和服の男性に抱えられていた

その後学校へ警察が来て、透…という少年に蹴られて倒れていた大入道を連行していった

でも大入道が暴れたことで学校への被害は大きくて、 しばらく休校になるそうだ

ドンッ

ぶつかってしまった人を見上げてみると…

続く…