若井が出ていってから、4時間。
空はもう明るい。
「寝ててもいいからね?」と言われたけど、 どうしても起きてたかった。
今、若井は何してるんだろ。
元貴を、支えているのかな、
羨ましいな…
ryok
羨ましいなんて、最低。
元貴は辛いんだから。
『僕もそうして欲しい』なんてわがままだよっ、
なりたくて、なってる訳じゃないんだから…
朝日が僕を照らしてくれる
でも今は…嬉しくない…
その優しさが、痛いのっ…
遮るように布団で自分を隠した。
矛盾してるのは、分かってる。
必死に治そうと、どちらかの考えを無くしたいのに
なんでか、今日は無理だった。
どんなに考えても消えない悩み
その悩みが消えるまで、布団の中に隠れていた。
wki
寝てると思う涼ちゃんを起こさないように、 小さな声で帰った挨拶をした。
そのまま涼ちゃんのいる部屋へ向かう。
ガチャ
予想通り、涼ちゃんは寝ていた。
…布団にくるまっているけど。
朝日が眩しかったのかな、?
布団をめくってみる。
ryok
見つかっちゃった、と言わんばかりに顔を強ばらせた。
そして、すぐ布団をかぶる。
もしかして、ずっと起きてた…?
起きてると、俺が気にしちゃうから隠れてた?
だったら隠さなくても…
ryok
ryok
wki
ryok
どゆこと、?
俺に伝えてくれないの?
なんで、教えてくれないんだろ…
wki
ryok
布団を被ってる涼ちゃん。
姿も表情も見えない。
悩んでる時や辛い時は、必ず教えてくれるのに。
今回はしてもらえない。
それに俺と距離を置くように。
心配、
限界が来る前に教えてくれると良いんだけどな…
横に座りながら、壁を見つめた。
恐る恐る、布団をめくってみる。
隣に座ってた若井は、いつの間にか部屋にいなかった。
上半身を起こす。
絶対、ああやって言った事に傷ついてるよね、
ごめん…
この悩みだけは若井を巻き込ませたくないの
巻き込ませたら、若井は
wki
そう、言うよね
自分一人で、治さないと…。
_____
wki
wki
ryok
ryok
ryok
ryok
家のドアを閉める。
早歩きで、若井と住んでた家から離れる。
最近、一緒にいても寂しくなる。
それが、悩み。
こんなダメダメな僕を傍に置いてもらってるのに、 寂しいってわがままだよ。
だから、自分自身から離れた方が良いよ、
寂しくて辛いけど、治さないと…
重い足を引き摺りながら、自分の家に帰った。
コメント
2件
これでもわかる神作感…✨ 続きが楽しみすぎて禿げそう