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この雨が明けたら

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この雨が明けたら

7 - いってきますとさよなら

♥

300

2023年09月24日

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俺は部屋に行くと、すぐに準備を始めた。

kmm

まず着替えと、財布と、あ、スマホもいるよな。

特に何を持っていくという打ち合わせはしていないから、思いつく限りの必要なものをかばんにいれた。

だけど、準備が終わってもまだ約束までは全然時間があった。

俺は荷物を詰めたかばんを持って下へ降りた。

kmm母

あらkmm。もう準備は終わったの?

kmm

うん。もういつでも行ける。

kmm母

って言っても、どうせ夜中に集合だったりするんでしょ?

kmm

う、うん。

kmm母

ならご飯も食べていきなさい。

kmm母

残ったやつお弁当なんかに入れて持って行っていいから。

kmm

!やった!

kmm

ありがとう母さん!

満足に食べれるのは今日でしばらく最後かな。

そう思い、俺は母さんのご飯を食べれるだけ食べた。

23時。

そろそろかと思い、俺は必要なもの、大切なものをかばんにしまいこんだ。

殴られた傷も、今はもう痛くない気さえしてくる。

早く行きたくて行きたくてしょうがない気持ちを抑え、忘れ物がないようにしっかり確認した。

荷物を全部入れ終わると、すぐに部屋を後にした。

家を出てから俺は振り向き、一言だけ呟いた。

kit

さよなら、クズの棲家。

時間はあっという間に過ぎ、時計は11時半を回っている。

kmm母

大丈夫?何か忘れ物してない?

kmm

大丈夫だよ。

kmm母

お財布持った?ハンカチとかタオルは?

kmm

大丈夫だってwちゃんと持ってるよ。

何度も確認してくる母さんに俺は同じように大丈夫だと答える。

kmm母

..........いってらっしゃい。

そして最後は少し切なげにそれだけ言った。

kmm

うん。

kmm

いってきます!!

俺は母さんを元気づけるように明るく言って家を出た。

公園に着くと、kmmはまだいなかった。

親に止められたかなんて心配もあったが、kmmならきっと来てくれると信じて待った。

公園に着くと、もうkitがいた。

kmm

kitー(小声)

俺はkitに届くか届かないかぐらいの声でかいとを呼んだ。

声に気づいたkitはバッとこっちを向く。

kit

kmm......

俺がkmmの側に行くと、安心したような表情で俺の名前を呼んだ。

この雨が明けたら

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コメント

4

ユーザー

最後投稿者名前変わってるよ?

ユーザー

あぁもうめっちゃ好き … !!! 本当神作です 、ありがとうございます(´˘`*)

ユーザー

この話し1番お気に入りです! 続き出してくれて嬉しいです!

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