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もう好きの一言しかない
あー最 & 高
WOW ッ !! なんてすごいんだ。もうわんだふる (? 凄い。言葉で表せないほど。なんでこんなすごいんだよぉぉ !! ごめん今日は返信返せない!
冷たい体温計を脇に挟む
空桜
ピピッピピッと鳴り止まない 体温計を見ると
38.9と表示されている
空桜
昨日の夜窓閉めずに寝たことと泣いたことが原因で風邪をひいたっぽい
昔から泣くと風邪を ひくことが多かった
最近おさまってきたと 思ったのになぁ
空桜
みんなは生憎家に居ない
他のみんなは勿論のことだが 私のそばに居てくれた4人は
何か問題がおこったらしく
深夜にアジトに泊まり込みで 行ってしまった
空桜
私は私用にと貰ったスマホで 連絡しようと思ったが
忙しかったら__と考えてしまって 連絡することを辞めた
空桜
私はココアを入れに行こうと 立ち上がって部屋を出た
階段を降りる途中
頭がくらっとして
私は思いっきり倒れてしまった
そのまま段差をごろごろと転がって1番下まで落ちる
空桜
白い天井が見える
元々の怪我の痛みの追い討ちをかけるように身体がズキズキと痛む
頭を打ったことも相まって 余計に意識が飛びそうになる
私は近くに転がってしまっているスマホを拾って
悴んだ指でボタンを押し
寝転んだまま電話をかけた
軽快な呼び出し音の後 聴き覚えのある声が耳に届く
『もしもし。どした空桜』
空桜
『は?すぐ帰r』
空桜
『転げ落ちた!?』
『秒で帰るから待ってろッ!』
電話が切れると
スマホを耳元に当てるために持ち上げていた手の力が抜けた
シンシンとじんわり痛い
心が朽ち果てられた
身体の痛みが心に移ったみたい
揺れる炭酸の泡のように 目の前が霞んでいく
息を吸って、
空桜
吐くと意識が途切れた
空桜
空桜
空桜
空桜
空桜
空桜
空桜
空桜
空桜
空桜
聞こえないのに聞こえる怒声
見えないのに見える姉と兄
殴られてないのに 殴られた感覚になる体
見えない敵に、
攻撃される。
目が覚めると私の身体は 震えが止まらなくて
涙もたくさん溢れ出ていた
叶くんは隣に寝転んで
私を抱きしめてくれていた
そっと、そっと。
私は叶くんの胸に 顔をうずめていて
叶くんの服は 私の涙で濡れていた
その上私がギュッと服の裾を握っていたせいでシワができていた
空桜
叶
叶
空桜
叶
オリバー・エバンス
叶
叶
オリバー・エバンス
叶
オリバー・エバンス
叶
オリバーさんが出て行った後
叶くんは髪にキスをしてきた
私の顔が紅くなると
からかうようにクスッと笑って
叶
甘い言葉を囁いてくる
叶
空桜
ごくんごくんと温かいココアを 口いっぱいに含む
ココアは甘かった
けど、ほんのり苦かった
叶
空桜
いたずらっぽく笑顔を見せて
舌をベッと出す叶くんを見て
さっきの夢のことは どうでもよくなった
目がひりひりして スースーした
やっぱり傷は深々と痛む
けど、それも
飛んでいくほど
『楽しい』という言葉が当てはまるのかはわからないけど
楽しかった
叶
『来い!』という感じで手を広げる叶くんに私は手を広げ返す
叶
一瞬ハテナを浮かべた君もすぐ理解して私を抱きしめてくれる
叶
空桜
また寝転んで
ふたりで夢におちる
きっとみんなと居れば 私に怖いものなんてないんだ